『ロスジェネの逆襲』  書籍関係

世の中、早い会社では今日から年末休みに入り、
曜日の関係から1月は6日始業、
つまり、9連休になるらしい。
すごいですね。
まあ、こちらは365連休ですが。


時事通信によると、↓のとおり。

韓国政府は、
安倍晋三首相の靖国神社参拝を「オウンゴール」とみて、
今後の外交に利用する構えだ。
直ちに強硬策に出るよりも、
国際社会と歩調を合わせて
対日圧力を高める戦略が得策
と判断しているとみられる。

大統領府は26日、
関係閣僚らによる会議を開催し、
対応を協議した。
27日付の東亜日報によると、
会議は、感情的に対応するのではなく、
日本の歴史認識への批判を
国際社会で高める機会とする方針を決めた。

同紙は、参拝により
「やはり日本の歴史認識が(東アジアの対立の)本質」
という論理を
国際社会に訴える機会が生じたと指摘。
「安倍(首相)の失策となり、
われわれは実利を得るべきだ」
とする大統領府関係者の話を伝えた。

ぎくしゃくしていた米韓関係が改善するとの期待もある。
文化日報は
「韓日の対立が続く中、
米国と日本は蜜月関係に入り、
韓米関係は冷え込んでいた」
と分析。
「しかし、
米国の韓国への誤解はかなり払拭(ふっしょく)されるだろう」
と予測した。


何と汚く、卑怯で、自己中心の人たちなのでしょう。
関係改善のことよりも、
日本を攻撃することだけに腐心しています。
本当にこういう国とは
関係を無理に改善することはありません。

最近、首相は周辺に
「相手が求めて来ない限り、
無理にこちらが近寄ることはない」
と漏らしているといいます。
まさに「謝絶」
困ることは何もありません。

今夜のテレビ「ニュースキャスター」の視聴者投票では、
靖国参拝を「よい」とするのが68%
「悪い」とするのが32%
マスコミより国民の方がよほど分かっています。

安倍首相が毅然とした態度を取らず、
腰砕けになることが
どれほど国益を損なうかを考えてもらいたいものです。


〔書籍紹介〕

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半沢直樹シリーズの小説の第3弾。
テレビドラマ化されたのは
第1作「オレたちバブル入行組」、
第2作「オレたち花のバブル組」
までで、
半沢直樹が子会社の証券会社に飛ばされて以降が
この「ロスジェネの逆襲」

ロスジェネとは、
ロストジェネレーションの略で、
バブル崩壊後の不景気のトンネルの中、
1994年から2004年にわたる
就職氷河期に世の中に出た若者たちを
某全国紙の命名により、
「ロストジェネレーション」
略して「ロスジェネ」世代と呼ぶようになった。
身を削るような就職活動をくぐり抜けて入社してみると、
そこにはバブル入社組が
中間管理職として幅を利かせていた。

本作はバブル入社組に対する
ロスジェネ組の逆襲、
というコンセプトもあるが、
意図したほどうまく話にはからんで来ない。

東京中央銀行の子会社である
東京セントラル証券に異動させられた
半沢直樹は、
平山一正率いるIT企業の電脳雑伎集団による 
もう一つのITの雄、
瀬名洋介率いる東京スパイラルの買収計画に参画する。

しかし、内部情報のリークにより、
そのアドバイザー契約は、
東京中央銀行証券営業部に横取りされてしまう。
その背後では、
東京スパイラル買収を巡るある秘密計画が進んでいた。
瀬名にそむいて退社した創業メンバーが
株を電脳に売り、
電脳が公開買いつけを発表した時には、
株式の3割が既に取得されていたのだ。

困った東京スパイラルに
大洋証券がアドバイザーを申し出、
新株を発行し、
それを引き受けるホワイトナイトとして、
郷田行成率いるフォックスを提案してきた。

部下の森山が瀬名の旧友であったことを知った半沢は
瀬名と接触し、
大洋証券の計画に不審な点があることを突き止め、
瀬名と買収阻止のアドバイザー契約を結ぶ。
そのキモは東京スパイラルによるフォックスの逆買収だった。

こうして、電脳対東京スパイラルを巡る
買収合戦が始まる。

しかし、親会社の東京中央銀行に
子会社の東京セントラル証券が
対抗するという形になってしまったことから、
東京中央銀行は東京セントラル証券に
圧力をかけて来る。
しかし、「顧客の利益が優先」をとなえる
半沢直樹は一歩も引かなかった・・・

というわけで、
その成り行きは本編を読んでもらうとして、
実に面白い
寝るのも忘れる勢い。

池井戸潤の小説はみんなそうだが、
対立軸がはっきりしていること、
その片方に感情移入させる点で
読者をぐいぐい引っ張る。

そして、秘密計画を知った半沢直樹の
情報収集と分析能力により、
最後にある場で大逆転が起こる。
まさに爽快の一言である。

話の展開に
半沢の本籍が銀行員であることが
通奏低音のごとく鳴り響いている。
半沢の戦いは、
古巣の姿勢をただす戦いでもある。

半沢は腕組みをすると、
居酒屋の壁を睨み付けた。
「いま頃、奴らは奴らで
この問題の対策を練っているだろうよ。
このまま黙っているような奴らじゃない。
なにか仕掛けてくるはずだ」
「たとえば?」
「一番考えられるのは、
銀行サイドからウチの上層部に対する圧力だろうな」
「汚いな」
森山は吐き捨てた。
「こっちの案件を持ち逃げしたのは向こうなのに」
「そんな理屈が通る相手じゃない。
自分たちを正当化するのは
銀行員の特技だからな」
「また組織の論理ですか」
と森山は鼻に皺を寄せた。
「お前は嫌いなんだよな、そういうのが」
そういった半沢に、
「嫌いです」、
と森山ははっきりこたえた。
「いつもそんなもんばっかりに振り回されてる世代ですから、オレら」
「まあ、そうかもな。
組織とか、世の中とか」
半沢はこたえた。
「だけど、それと戦わなきゃならないときもある。
長いものに巻かれてばかりじゃつまらんだろう
組織の論理、大いに結構じゃないか。
プレッシャーのない仕事なんかない。
仕事に限らず、なんでもそうだ。
嵐もあれば日照りもある。
それを乗り越える力があってこそ、
仕事は成立する。
世の中の矛盾や理不尽と戦え、森山。
オレもそうしてきた」


「正しいことを正しいといえること。
世の中の常識と組織の常識を一致させること。
ただ、それだけのことだ。
ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価される。
そんな当たり前のことさえ、
いまの組織にはできていない。
だからダメなんだ」
「原因はなんだとお考えですか」
森山はさらにきいた。
「自分のために仕事をしているからだ」
半沢の答えは明確だった。
「仕事は客のためにするもんだ。
ひいては世の中のためにする。
その大原則を忘れたとき、
人は自分のためだけに仕事をするようになる。
自分のためにした仕事は内向きで、卑屈で、
身勝手な都合で醜く歪んでいく。
そういう連中が増えれば、
当然組織も腐っていく。
組織が腐れば、世の中も腐る。
わかるか?」

「どんな時代にも勝ち組はいるし、
いまの自分の環境を世の中のせいにしたところで、
結局虚しいだけなんだよ。
ただし、オレがいう勝ち組は、
大企業のサラリーマンのことじゃない。
自分の仕事にプライドを持っている奴のことだけどさ」
「どんな小さな会社でも、
あるいは自営業みたいな仕事であっても、
自分の仕事にプライドを持てるかどうかが、
一番重要なことだと思うんだ。
結局のところ、
好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、
オレは幸せだと思う」

「部長はそれでいいんですか。
いまのポストを外されて、
関係のない場所に飛ばされてしまうかも知れないのに」
「だから?」
半沢は問うた。
「そんなことは関係ない。
いまオレたちがやるべきことは、
東京中央銀行がいくら資金を積み上げようと、
人事権を振りかざそうと、
買収を阻止することじゃないのか。
人事が怖くてサラリーマンが務まるか」

「仕事の質は、
人生そのものの質に直結しますから」

「どんな場所であっても、
また大銀行の看板を失っても
輝く人材こそ本物だ。
真に優秀な人材とは
そういうものなんじゃないか」

こうした言葉が、胸を突く。
読後感が極めて良い。





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