写真集『ツタンカーメン 黄金の秘宝』  書籍関係

[書籍紹介]

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ツタンカーメンの王墓から出土した
古代エジプト美術品の写真集。
掲載秘宝約200点、写真総数約300点。

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順番が、前室・玄室・宝物室と、
ハワード・カーター発見の順なので、
カーターの経験を追体験できる。
まるでカーターの秘宝との出会いに立ち会っているかのような趣。
解説もその印象で、
その場にいたら、私なら、こうする、などという記述もある。

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写真も素晴らしく、
秘宝の細部まで細かく見ることが出来る。
解説文に「裸眼で見ることが困難、あるいは不可能なものを、
これらの写真が見せてくれる」

とあるが、
まさに、秘宝の装飾の細かい細工を
裏面まで見せてくれる。
かくも見事なものを当時の職人たちが
なし遂げたのだと分かる。
ツタンカーメン王が実際に使っていたものだけではなく、
埋葬に併せて製作されたものも多いので、
発見されなければ、
人類は目にすることが出来なかったのだ。

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ページをめくるたびに驚きの連続。
見開きページが26箇所もあり、
広げると、秘宝のダイナミックな姿を堪能できる。

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解説文の筆者はザヒ・ハワス

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世界で最も著名な考古学者の一人で、
エジプト考古学の世界的権威。
エジプト考古最高評議会事務総長。
元エジプト考古相。

写真を撮ったのは、ヴァニーニ・サンドロ
イタリア出身の写真家。
20年以上にわたって、
エジプトの考古学的遺産の撮影を続けている方。

日本語版の翻訳・監修は、大城道則
駒澤大学教授。
専攻はエジプト学、古代エジプト史。

翻訳は遠藤颯馬
豊田工業高等専門学校助教。
専攻はエジプト学、古代エジプト史。

発売日は2020年7月2日。
単行本A4変形の大型本、296ページ。
1万円はするだろうと予想したら、
定価は6千490円(本体5,900 円)。
すごい。

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ツタンカーメンの墓を訪問した時のブログは、↓をクリック。

ルクソール西岸

エジプト考古学博物館で
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考古学博物館・その2


映画『炎の裁き』  映画関係

[映画紹介]

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原題は「TRIAL BY FIRE」で、
「厳しい試練」の意だが、
直訳は「火による裁判」で、
主人公の問われた罪と
その厳しい立場を表している。
(なお、ハヤカワ文庫の「炎の裁き」とは別作品。
また、スターチャンネルでは「疑惑の炎」というタイトルで放映)

2018年の作品で、日本未公開。
冤罪で死刑となった疑いが高いキャメロン・トッド・ウィリンガムを描く。

1991年のテキサス。
貧しい家庭で教育もほとんど受けずに育ち、
犯罪歴を持つ無職のトッドは、
自宅に放火して3人の子供を死なせたという容疑で
裁判にかけられる。
元々の素行が悪かったため、
調査官はトッドが放火したという
先入観で火事場の検証をし、
裁判でもトッドの態度が悪かったことで、
陪審員は有罪の死刑判決を下す。

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ただ、妻は、あんなに子供を愛していた夫が
子供たちを手にかけるとは信じられない、と証言する。

日頃の行いが裁判に影響してしまったので、自業自得だが、
裁判は事実関係のみ審理されるもので、
陪審員の心証で決定する陪審員制度の問題点とも言える。
また、弁護士もトッドが犯人と決めつけており、
やる気がなかったことが死刑判決の一因ともいえる。

刑務所では、「ベビーキラー」と呼ばれ、
看守からも囚人からも軽蔑され、虐待を受ける。
控訴も退けられ、
死刑囚房で執行を待つだけの生活だった。

日本でも死刑執行はなかなかされないが、
アメリカでも同じらしく、
執行は延びる。

トッドは、
刑務所に入ってからは規律のある生活を送り、
読書をするなど勤勉になって、全く別の人物に変わっていく。

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トッドが刑務所に入って12年たったある時、
ちょっとしたきっかけでテキサス州の主婦で、
善意の塊のような女性、エリザベス・ギルバートと出会う。
面会を繰り返す中、エリザベスは冤罪の心証を持ち、
弁護士と共に、新たな証人を探す。
その過程で明らかになったのは、
トッドが自白したという同房の囚人の証言は、
検察との取引でした偽証で、
現場の火事の状況から
トッドがガソリンをまいた事実はなく、
専門家によって、火事の原因は
暖房器具の設置ミスだったことが分かる。
しかし、そのことを訴えた再審請求は、
検察によって握りつぶされてしまう。

そして、死刑執行に前向きな知事によって、
2004年に死刑が執行された。

その後、失火の原因は放火ではないと、
トッドの死後認められた。
つまり、冤罪だったわけだ。

という、一連の動きを
刑務所の中のトッドと、
冤罪を晴らそうとするエリザベスの側から描く。

というと、死刑囚と尼僧の関係を描いた
「デッドマン・ウォーキング」
(ティム・ロビンス監督、スーザン・サランドン主演、
ショーン・ペン助演の1995年作品)
という秀作があるのを想起する。
そちらは冤罪ではなく、れっきとした殺人者で、
死刑反対運動との関係を描く。

トッドを演ずるのは、ジャック・オコンネル

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エリザベスはローラ・ダーン

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二人とも、なかなかの好演。
監督は、「ラストサムライ」(2003)のエドワード・ズウィック
2009年にニューヨーカー誌に寄稿されたデイヴィッド・グランの記事を、
この手の実話ドラマに長けたジェフリー・フレッチャーが脚色した。

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/CiRRI5YRIdQ

10月17日からNetflixで配信開始
駄作が多いNetflix提供作品の中で、
心に残る映画だった。


世界の食事のマナー  様々な話題

世界は広く、食事のマナーは多様
なにしろ、手づかみで食べる国もあるのだから。
日本人の食事マナーも
外国人から見ると、奇異に見えるものもあるらしい。
よく言われるのは、
ラーメンやそばを日本人がすするのは、
「音をたてて食べるのはNG」の外国では
叱られるというもの。
日本人は、ご飯や汁のお碗を手に持つが、
食器を手に持つ文化も外国人には驚きの対象のようだ。

というわけで、
ネットで拾った、外国での食事のマナー。

○韓国

・手で食器を持つのはNG。
 韓国でよく用いられるステンレス製食器は、
 熱くなるので、食器を持ちながら食べる習慣はない。
・箸はおかずに使い、スプーンはご飯を食べるときに使う。
 日本人にとって、スプーンでご飯を食べるのは、
 カレーかチャーハンくらいで、何だか変。
・韓国では、クチャクチャ食べたり
 食器の音を立てたりするのは
「美味しい」気持ちの現れとして好まれる。
 逆に日本では、音をさせて食べるのはNGだし、
 お碗を卓に置いたままの食べ方も、変だとされる。


○インド

・食事は手で食べる。
 外国人が手で食べるのがいやな場合は、
スプーンを出してもらえる。
・左手で食べるのは強烈にNG。
 ヒンドゥー教やイスラム教において、
 左手は不浄の手と考えられていて、
 基本的に右手を使って食事をする。
 というか、大便の際、
 インドでは水で尻を洗うが、
 その時は左手を用いる。
 そう聞けば、右手を使うのは当然だ。
 インド人が日本に来て、
 寿司職人が左手でシャリを握っている様子を見て、
 どう思うのだろうか。
・食べ物や水にあまり恵まれていない地域もあることから、
 食べ残しは大変失礼な行為となる。
 どんなに味が好みでなくても
お腹いっぱいでも食べ残さないように。
・食事のシェアもNG。
 人が食べたものは不浄なものと思われている。


○中国

・目上の人よりも先に食べ始めるのはNG。
・食事は残す。
 中国では多めに注文するのが礼儀であり、
 食事を残すのは
 おいしい料理をいただいて満足したことの表われ。
 全部食べてしまうと「足りなかったのかな?」と心配されて
 追加注文されてしまうこともある。
・食器を持ち上げて食べてはいけない。
 手に持っていいのは、お箸やレンゲ、グラスなどだけ。


○タイ

・お皿を口に付けて食べてはいけない。
・料理は噛みちぎってはならない。
 必ず一口大に切ってから食べる。
・汁物でもスプーンを使って食べる。
 以前は手で食べていたが、
 最近はスプーンやフォークを使うのが主流になった。
 ただし、フォークはスプーンに食べ物を乗せるための
 道具だとして使われている。
・1つのお皿の料理をみんなでシェアするときは、
 最後に残った分をとったら失礼にあたる。


○アメリカ

・食器を持って食べるのはNG。
・ホストの前に椅子に座るのもNG。


○イギリス

・食事中には会話をしない。
 日本でも昔は「黙って食え」と言われた。
 テレビが入ってから、日本の食卓は変わってしまった。
・フォークとナイフの持ち替えは子どもっぽいと思われる。
 同じ英語圏でもアメリカでは気にされない。
・アスパラガスは手で食べる。
 茎の下の方を持ち、ソースを絡めて食べ、
 最後固い部分はお皿に残してOK。
・スープ皿を傾ける時は、手前をあげる。
 スプーンですくう時も手前から奥にすくうようにする。


○イタリア

・スパゲッティは2〜3本の麺をフォークに巻き付けて食べる。
 スプーンを使うのは不可。
・すすって食べるのもNG。
・お皿に直接口を付けるのは失礼にあたる。
 カップスープの場合は問題ないが、
 汁物がお皿で出てきた場合は、
 手前から奥へ動かしながらスプーンですくって食べる。
・食べ残した物を持ち帰るのは無礼とされている。
・チーズをもっとかけて欲しいと頼むと、
 シェフを侮辱することになるのでNG。


○フランス
                                        
・サラダのレタスをナイフで切って食べてはいけない。
 フォークとナイフを使い折り畳んで食べる。
・パンが先にサーブされてもそれだけで食べてはいけない。
・パンはフォークに食べ物をのせるために使い、
 フォークとナイフ又はフォークとパンを持って食事をする。
 パンは道具として扱われるため、
 お皿の上には置かず、テーブルに直接置く。
・両手を常にテーブルの上にのせたままにしておくというのも
 フランス流マナー。
 ただ、肘をつきっぱなしするのはNG。
・食事を分け合ったり、食べ残しの持ち帰りを頼むこともNG。
・割り勘はNO。自分が全部払うか誰かが全部払う。
・時間に関しては、予約時間、待ち合わせ時間より早く行かず、
 お呼ばれの場合も少し遅れていくのがマナー。


○ポルトガル

・女主人へのお土産にワインを選んではいけない。
・塩こしょうがテーブルになくても頼んではいけない。
 シェフの味付けが良くないと見なされ、
 侮辱することになってしまう。


○ロシア

・パンを粗末に扱ってはいけない。場合によっては罪にあたる。
・プレゼントとしてお花を贈る場合、数は奇数にする。
・勧められたウォッカは必ず飲まなければいけない。
 何かで割って飲んだり、氷を入れたりせず、ストレートで飲む。
・ウォッカの空き瓶は床に置く。
 テーブルの上に戻すのは縁起が悪いとされている。
・食事中は手を膝の上に置いてはいけない。


○ドイツ

・ポテトをナイフで切って食べてはいけない。
 ナイフを使うことは、
 まだ調理が十分でなかったということを表すので、
 フォークで潰して食べるのが正解。


○ハンガリー

・ビールで乾杯をする時は、グラスをつけて音を鳴らしてはいけない。
 これには歴史的背景があり、ハンガリー革命の際
 オーストリア人がビールで乾杯をしていたことからとされている。
 だから、他のアルコールはグラスをつけて乾杯して大丈夫。

 
○スペイン

・食後すぐに席を立たず、食後のひとときを楽しむ。
・スペインのバルでは床にゴミを捨てる習慣がある。
 床にゴミが多いのは、
 お客さんが多く店が繁盛しているということを表す。
・食事は手は使わず、ナイフやフォークを使って食べる。
・パンをスープにつけて食べるのは行儀が悪いとされている。


○デンマーク

・おかわりが欲しい時はフォークを下向きにして
 お皿の上に置くのが、サイン。
・最後に残った料理に手をつけてはダメ。
 最後の最後まで分け合うようにする。


○メキシコ

・タコスは手で食べる。
 タコスは日本で言うおにぎり、
 アメリカで言うハンバーガーのようなものであり、
 基本的に手で食べる。
・メキシコではフォークやスプーンなど食器を使って食事をするのは
 身分の高い人だけであり、一般人は手で食べるのが基本。
 現地では「なんて身分の高い人なんでしょう!」と思われる。


○ブラジル

・ブラジルでは日本以上に手で食べる文化がない。
 日本ではフライドポテトやピザなどは手で食べるが、
 ブラジルはピザだろうがハンバーガーだろうが、おにぎりだろうが
 全てフォークやナイフを使って食べる。


○チリ

・チリも手で食べる文化がなく、
 手で食べるという行為は作法がなっていないと
 とても失礼にあたる。


小説『一億円のさようなら』  書籍関係

[書籍紹介]

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加能鉄平は親族の経営する化学メーカーに勤務していた。
その前の会社からリストラを受けた際、
叔父が声をかけてくれて、雇われたのだ。
元々能力があるので、要職についたが、
最近、従兄弟の社長から冷遇され、閑職にまわされた。

ある日、ひょんなことから、
20年連れ添った妻・夏代の秘密を知ってしまう。
というのは、30年前、
亡くなった伯母から巨額の遺産を相続していたのだ。
しかも、弁護士に依頼して、無利息の口座に預けられており、
一銭も手を付けていない。
その金額は、なんと34億円
しかも、数年前、アメリカの会社に2億円を投資して、
それが8倍に増え、その16億円を併せて、
総額48億円だというのだ。

その日から鉄平の苦悩が始まる。
なぜ妻はそんな重大なことを夫に秘密にしていたのか。
マンションの買い換えの時や
息子の大学進学の時、
鉄平が前の会社で営業成績優秀でありながら、
リストラされた時など、
どうして、その金を使おうと思わなかったのか。
一番の苦悩は、
鉄平の母親が入院した時、
個室の差額ベッド料が払えずに、
大部屋においたままだったことだ。
あの時、その金を使えば、
快適な個室で母を見送ることも出来ただろうに。
今は、古くなった風呂場の修繕費用60万も
もったいないと我慢している有り様なのに。

ある時、そのことを追究すると、
夏代にとって、あの遺産は
一度しか会ったことのない伯母からのもので、
いただく筋合いがない金なので、
ないものとして扱ったという。

夏代は少し時間をほしいと言って、
1億円を鉄平に託して、自分は娘の住む長崎に行ってしまう。
1億円の使い道に困った鉄平は、
居酒屋で、社長の尚之に偶然会い、
その際、自分が閑職に回された理由を聞こうとするが、
先を越されて、息子と自分の娘の関係を
どうしてくれるか、とぶつけられる。
というのは、息子の耕平は
尚之の娘と鹿児島で同棲しているというのだ。

鹿児島にでかけた鉄平は、
息子を追究すると、
逆にある事実を突きつけられる。
というのは、前社長の叔父が
現社長に社長の座を鉄平に譲れと提案したことで、
鉄平は閑職にまわされたというのだ。
しかも、その直後に叔父は病気で倒れ、
その責任は鉄平にあるという。
娘の美嘉は長崎で妊娠し、その男と結婚するつもりだ。
それらの事実の全てにおいて、
妻の夏代は知っていたのに、
鉄平はつんぼ桟敷に置かれていた。

更に驚愕の事実が知らされる。
夏代が34億円の中から2億円投資したアメリカの会社は、
夏代が看護師時代に
愛人関係を結んでいた人物の会社だというのだ。

全てに嫌気がさした鉄平は、
1億円を夏代からの手切れ金と考え、
人生をやり直そうと、
会社に辞表を出し、遠い金沢に移住してしまう。
妻に居場所を告げずに。

ここまでが第1部。
第2部は、金沢で起業した鉄平が
予想外の成功をおさめる経過。
また、鉄平の中学高校時代のある事件も描かれる。

そして、第3部は、元いた化学メーカーの
プラント爆発事故からの窮状と、
尚之が常務らによってお飾りになっていること、
叔父から鉄平に会社の株の20パーセントが相続されていること、
鉄平への復帰の要請などが描かれ、
鉄平は復帰する気持はないものの、
夏代が訪ねて来て、
ある事実が明らかにされる・・・

という、
職場からの退職、自身がオーナーである事業の設立、
妻子の煩わしい関係からの離脱、
その上、1億円の資金を持っている
という、中年男性にとっては夢の実現といえるような展開。

金沢で中古車を買った時、
鉄平はしみじみと思う。

何十年も忘れていた喜びが
じんわりと腕から全身へと伝わってくる。
一人で思うままに生きているという喜び。
それはまさしく自由の喜びだった。


仕事とは、夫婦とは、家族とは、人生とは
など様々な問題を突きつける。

鉄平がある時、ため息と共に述懐する。

──どうしてこんな人生になったのだろう?

サラリーマンが一度は陥る罠。
振り返っても、
長い人生の連鎖の中なので、答は出ない
永遠の問い。

そして、別な人生があったのではないのかという、
せんない望み。

なにか自分とは別の自分がいて、
その「別の自分」になろうと思えばいつでもなれる──
という根拠のない自信と衝動が子供の頃から鉄平にはある。
そして、結婚後はその衝動を夏代の力によって
封印してきたような気がするのだった。
──封印を解いたら一体自分はどうなるのか?
それはそれで空恐ろしいことかもしれないが、
そうなれば、「あとは死ぬだけ」といった
殺伐さや息苦しさから抜け出せるような、
そんな期待も確かにあるのだ。


「読楽」2017年4月号から2018年6月号に連載、
加筆・修正を経て2018年7月21日に徳間書店より刊行された
白石一文の長編小説。
「これで直木賞を取りたかった」と著者に言わしめているのだから、
相当、力を入れた作品。
(白石氏は2010年、「ほかならぬ人」で直木賞を受賞済み)

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NHK BSプレミアムでドラマ化され、
2020年9月27日から11月15日まで8回放送。
鉄平と夏代の青春時代の描写がチープなことと、
脚色の変更が安易なことと、
主演の上川隆也と安田成美が適役とは思えず、
1回目を観て、視聴を断念。


映画『ムクドリ』  映画関係

[映画紹介]

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スーパーに勤めているリリーは、
毎週火曜日になると、
車で30分ほどの所にある病院へ行き、
夫ジャックと面会している。
次第に明らかになって来るのは、
その夫婦は一年前に幼い娘を亡くし、
そこから立ち直れない夫は自殺を試み、
今は精神療養のため入院していることだ。
元の仕事への復帰が難しいのは、
小学校の美術教師で、
子供を目にするのが辛いからだ。

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リリーの方も本当はしんどく、
それを心配するカウンセラーは
「あなたにも治療が必要」と
心理療法家のファイン博士を紹介する。
しかし、行ってみると、その医者は
既に心理療養家をやめて、獣医に転身していた。

リリーは家の敷地で家庭菜園を始めるが、
側の木に巣を作ったムクドリの攻撃を受けていた。

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ムクドリは縄張り意識が強い上に
ヒナの子育て中で、
それで近づく人間を攻撃するのだ。

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ムクドリのことで、リリーはファイン博士のお世話になる。

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やがて、夫婦の間の溝が深まり、
面会にも応じなくなっただけでなく、
夫は施設で問題を起こす。

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というわけで、子供を亡くした夫婦と
獣医との交流の中から
夫婦の喪失と再生を描いたドラマ。

ありきたりといえば、ありきたりだが、
リリーをメリッサ・マッカーシー

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ジャックをクリス・オダウド

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獣医をケヴィン・クラインなど、

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芸達者が演じているので、
退屈せずに観ることができる。
ファイン博士は本当は教授にもなれる人だったのだが、
なぜ心理療法家に見切りをつけたのか
で一つのドラマあるかと思ったら、
あまり深入りしないで終った。
派手さはないが、心に染み入る一作。

監督はNASAで活躍した黒人女性たちを描いて
アカデミー作品賞にノミネートされた
「ドリーム」(2016)を手がけたセオドア・メルフィ

ムクドリはもちろんCGだが、
不自然さを感じさせない、見事な出来。

9月24日からNetflixで配信中

タグ: 映画




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