『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』公演中止  ミュージカル関係

今日は、親子3人で渋谷に出掛け、
ある広告展示物を見た後、
渋谷ヒカリエのシアター・オーブで、
↓のコンサートを観る予定だった。

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しかし、無情のメールが。

『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』公演中止のお知らせ

7月21日(水) 夜、
『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』
東京公演の国内関係者1名につき、
新型コロナウィルス感染症の陽性が確認されました。

本公演では、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、
お客様と公演関係者の安全と健康の確保を最優先に
各種ガイドラインに基づく対策に取り組み、
舞台と客席には十分な距離を確保しておりますが、
万全を期すため、
7月22日(木・祝)13時開演の公演以降、
当面の間、中止とさせて頂きます。

※7月22日(木・祝) 〜23日(金・祝)3公演に加え、
<7月24日(土)13時、17時30分開演>
の公演も中止となります。


まさに私たちのチケットが、
7月24日、午後17時30分の回。
しかも、前から6列目中央の良席を確保していたのに。

しかも、続報で、
残った全員のPCR検査陰性が判明したので、
明日の公演から再開が決定。
まるで我が家をピンポイントで狙ったような中止措置。

コロナ拡散防止の錦の御旗には勝てない。

せっかくだから、
この作品について蘊蓄を。

「ジーザス・クライスト」とは、
イエス・キリストの英語読み。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」は、
聖書を題材にイエス・キリストの最後の7日間を描いたミュージカル。

従来のミュージカルと違い、
語りの台詞はなく、
全編音楽と歌曲のみで物語が進行する。
従って、オペラ型式として、
ロック・オペラと呼ばれる。
音楽は現代的で、エレキギターとドラムが炸裂する。
ただ、要所要所では、
美しいメロディーを奏でる。

旧約聖書を題材とした「ヨセフと天然色の夢のコート」
に次ぐ、ティム・ライス作詞、
アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲
の2作目。
1971年にブロードウェイで初演され、
その後、ロンドンをはじめ、世界各国で上演されている。
半世紀たっても、その人気は衰えていない。

従来の聖書ものと違い、
イエスを若者の視点で描き、
その対立者としてイスカリオテのユダを設定、
その口から
「イエスよ、あなたは何者なのだ、
何を意図したのか、何を犠牲にしたのか」
と呼びかける。
マグダラのマリアの口を借りて、
「イエスをどうやって愛したらいいか分からない」
と言わせしむ。

元々は1969年に物語性を有する歌曲作品として
シングル「Superstar」が発表され、
翌年に「Jesus Christ Superstar」と題した
2枚組LPレコードが発売された。
1971年ビルボード年間アルバム部門で1位を得るほどの大好評となり、
1971年、ブロードウェイで舞台化された。
ブロードウェイは1973年まで、
ロンドンは1980年まで続くロングラン公演となった。

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演劇批評家らから絶賛を得たが、
敬虔なキリスト教徒やキリスト教原理主義者らからは
「聖書に忠実ではない」「神に対する冒涜だ」
と公開当初から批判を受け、
ブロードウェイ公演の初日は、
キリスト教やユダヤ教の信者が
プラカードを掲げて劇場前でデモを行うなど周辺が騒然とした。
(日本公演でも同様なことが起こった。)

私は当初、ロンドン版オリジナル・キャストのレコードを聴き、
関心を持った。
1973年8月、渡米したサンフランシスコで映画版を観た。
「夜の大捜査線」(1967)「屋根の上のバイオリン弾き」(1971)で、
アカデミー賞の監督賞にノミネートされた
ノーマン・ジュイソンによる作品は、
イスラエルの荒野の遺跡に
若者たちが集結し、
受難劇を演ずる、
というコンセプトで、

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ヘルメットをかぶったローマ兵士や
戦車や戦闘機が登場するなど、
斬新さに目を見張らされた。

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ただ、英語の歌詞を正しく聞き取れるはずもなく、
帰国後、1973年12月公開された
70ミリ版を観て、
ああ、こういう内容であったかと衝撃を受けた。
特に、イエスの歌う「ゲッセマネ」で、
苦悶するイエスが
「よし分かった死のう。
早く十字架にかけてくれ。
私の気が変わらないうちに」
と歌う姿に圧倒された。

イエス役テッド・ニーリーによる「ゲッセマネ」は、↓をクリック。

https://youtu.be/iM6utSAHdss

イスカリオテのユダはカール・アンダーソン
マグダラのマリアはイヴォンヌ・エリマン

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映画も舞台同様キリスト教団体からの批判にさらされ、
映画館が爆破や放火の対象にされるなどの騒ぎも起こった。
一流監督の手による映画の評価は高く、
ゴールデングローブ賞作品賞にノミネートされた。
また、1974年キネマ旬報のベストテンに、
こういう映画には珍しく第7位にランクインしており、
日本でも評価は高かった。

日本では劇団四季が1973年に
「ロックオペラ イエス・キリスト=スーパースター」
として初演。
題名が違うのは、
浅利慶太が独自に演出して
曲目以外の演出が原作と大きく異なることから。
イエス役で主役デビューした鹿賀丈史は
本作で絶賛されて四季のトップスターとなる。

その後、劇団四季は、
1976年に「ジーザス・クライスト=スーパースター エルサレム版」、
1987年に自由な演出で加飾した
「ジーザス・クライスト=スーパースター ジャポネスク版」
という2ヴァージョンを上演している。

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私はこの劇団四季の両方の版を観ている。
ジャポネスク版は、白塗り隈取りの歌舞伎風で、
楽器に三味線を加えるなど、
ヘンテコな演出。

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エルサレム版は、ユダヤの荒野を舞台に再現しての
コスチューム・プレイに近い演出で、
後にこれが標準になった。

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私の観た版では、
ユダは首を吊らず、
蟻地獄のように地面に吸い込まれていき、驚かされた。

後にニューヨークでリバイバル上演された時、
その舞台を観ている。
更に後に、ソウルでの公演も観た。
ソウル公演の感想は、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20130502/archive

また、いつだったか忘れたが、
上智大学で学生が上演したものも観た。
つまり、この作品が好きなのだ。

ただ、昔のことなので、記憶もさだかではなく、
コンサートの前に予習で、
いくつかのビデオを観た。

まず、ニューヨーク公演に添って製作されたビデオ版。

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現代風の演出で、
イエスにテレビカメラが向けられ、
インタビューされたりする。

次に、アリーナ公演。

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これは歌詞がかなり字幕で意訳されており、
内容が伝わらない。

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アリーナ公演を観た感想は、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20121217/archive

次にジョン・レジェンドがイエスを演じた
ライブ・イン・コンサート版。

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ジョンは、この役には合わなかったようだ。

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最後が映画版。
このビデオはツタヤのラインアップにもなく、
Amazon Primeで見つけて、レンタル。

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約50年ぶりに観たことになる。
ノーマン・ジュイソンの演出がさえる。
特に、ヘロデ大王の歌は出色。
4作品を観て、
やはりテッド・ニーリーが一番のイエス役者だと感じた。

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で、今度の公演、
マイケル・リーのイエス、
ラミン・カリムルーのユダの歌がどんなものか関心があったが、
残念。
次回の公演を期待するしかない。





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