映画『パリの調香師』  映画関係

[映画紹介]

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雇われ運転手のギヨームは、
離婚後の娘の共同親権を得るため、
住宅環境を変えようと必死になっていた。
そのギョームの今日の仕事先は、
気難しい中年女性。
運転の仕事以外の作業を頼まれ、
「業務外」だと拒絶するが、
強引に押し切られる。
「お願い」も「ありがとう」もない女性の態度に、
最後は腹を立てて、
自宅に送りつけると、そのまま帰ってしまった。
ところが、同じ女性からまた仕事の依頼が舞い込む。
内心いやいやながら、
収入のために赴いたが、
次第にその女性の内実に触れるようになる。

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その女性、アンヌは調香師
つまり、香水を調合する技術者だった。
しかも、一流で、ディオールなど
高級のブランドと仕事をしていた前歴を持つ。
しかし4年前、仕事のプレッシャーと忙しさで、
突如嗅覚障害になり、
調香師としての地位も名声も失ってしまった。
今は企業や役所から依頼される匂い関係の仕事、
ことえば、工場から出る煙の匂いを改善するとか、
皮革製品の匂いを抜く作業など、
意に反する仕事ばかりしていた。

全く違う環境で育った二人は反発しつつも、
次第に心を開き、
嗅覚を取り戻したアンヌの再挑戦に力を貸すことになる。
というのは、ギヨームにも匂いを嗅ぎ分ける才能があることが
発見されたのだ。
二人は衝突しながらも協力して仕事をこなしていくようになるが・・・

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性格の違う二人が「相棒」を組み、
反発しあいながら、心を通わせ協力関係になる、
というのは、バディものの定番だが、
その二人の組み合わせがどういうものかというのが
成功の鍵となる。
今回のそれは、調香師と運転手
全く接点の無い二人だが、
共通しているは、崖っぷちにいるということ。
一人は嗅覚障害で仕事を失い、
一人は娘の共同親権を得るために四苦八苦している。

という対照的な二人を組み合わせて、
上手に料理したのが、この作品。
特に、調香師という仕事に興味津々。
製品は派手で注目を浴びるが、
その製造過程は、
実験室で行うような地味な仕事。
そして、決定的なのは、「嗅覚」という、
持って生まれた能力。

個性の強い二人をどれだけ上手に魅力的に演ずるかがキモだが、
アンヌを演じたエマニュエル・ドゥヴォスも、

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ギヨームを演じたグレゴリ・モンテルも、

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その期待に見事に応えている。
アンヌの治療に当たるバリェステル先生役のセルジ・ロペスも味わい深い。

監督はグレゴリー・マーニュ(脚本も)。
フランスでは興行成績第1位に輝いた。

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最初、娘と過ごす日に
自動販売機のお菓子をチョロまかすなど、
徹底的にダメな親父だったが、
最後に娘の学校での父親の仕事紹介で、
ギョームが二つの香りを混合させて
別な香りを作るのを見せて、
父親として面目を立てる終わりもいい。

個性の違いを認め合うこと、
そして、それを尊重しあうことの大切さを教えてくれる、
大人のコメディ。
おススメです。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/PKsjzPRXgc8

ル・シネマ他で上映中。

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