ドラマ『弔辞はいかが?』  映画関係

[映画紹介]

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Netflixで9月17日から配信したドイツ製コメディ。

カーラは、
25年間の結婚生活の末、
歯医者の夫が脳動脈の破裂で死んでしまい、
途方に暮れる。

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死後判明したのは、
夫は2年間もクリニックを休み無収入で、
借りた秘密のアトリエで趣味の絵を描いていたという事実だった。

財産のないカーラは家族を養うために、
葬儀屋で働こうと考える。
というのは、カーラが夫の葬儀でしたスピーチで、
葬儀屋から葬式の語り手になったらいいとおだてられたからだ。

カーラの家族は、
自殺願望のある祖母、
恋愛で揺れ動く娘、
夜尿症でセラピストに恋する息子など、
問題が多い。

その上、雇ってくれた葬儀社は、
倒産目前で、妻との関係も破綻している。

カーラは、夫のアトリエで過ごすうち、
夫の幻影と会話をし始める・・・

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という、
頻繁に葬式と死体が出て来る、
かなりブラックな内容。
盛り沢山だが、
そのどれもが中途半端で、
話はうまく転がらない。

というわけで、作品そのものは、お勧めではないが、
ドイツの葬式事情が興味深いので紹介。

日本でも、地域によって葬式のやり方は違い、
田舎の葬式に出ると、
びっくりさせられることも多いが、
このドラマで見られるドイツの葬式のやり方も日本とはまるで違う。

遺体はまず葬儀社に運ばれ、
そこで全裸にされ、死化粧をほどこされる。
ひげは剃られ、髪も整えられ、
傷があったりすると、修復される。

そして、葬式の前に火葬場へ。
火葬場では親族は立ち会わず、
機械的に焼却される。
従って、お骨を拾うという、
日本独特の風景を見ることは出来ない。
葬式では、既に骨壺に入った状態で、
参列者は死者の顔を拝むことは出来ない。

葬式は「語り手」というのが進行役をする。
この「語り手」、事前に遺族と打ち合わせし、
葬式の趣向を決める。
そして、葬儀を仕切り、
哲学的なスピーチをする。
葬式の後は、教会の裏の墓地に
参列者立ち会いのもとに埋葬される。

遺体の尊厳などなく、
まるで「物質」扱い。
合理的なドイツ人だからそうなのか、
日本が異常なのか。

そういえば、公開中の「フェアウェル」という
中国人一家を扱った映画で、
墓場の光景が出て来たが、
みんな同じ規格の墓標。
そして、「泣き女」が登場する。
韓国でもそうだが、
死者のために、
大声をあげて泣くことが供養だと考えているらしい。
日本のように、
悲しみに耐える遺族、というのとは、ちょっと違う。
「フェアウェル」の中で、
「西洋では、死は個人のものだが、
東洋では、死は家族、一族全体のものだ」
というセリフがあったが、
なるほど、と思わせるものがあった。

作品の質としてはお勧めではないが、
もし、ドイツの葬式に興味ある方は、
「弔辞はいかが?」をご覧下さい。

6話で計3時間59分


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