安倍首相と一粒の麦  政治関係

安倍首相の辞任会見以来、
「安倍政権の8年間」に対する総括が始まっている。

朝日新聞は
京都精華大学の専任講師・白井聡氏による
「安倍政権の7年半余りとは、日本史上の汚点である」
と題した記事を掲載。
何という題名だ。
感情的そのものだ。

総括には明確な物差しが必要で、
それは、
第1に外交
第2に防衛
第3に経済
国のトップがすべきことは、
この3点に集約される。

その3点で、安倍政権は合格点だ。

安倍外交で、日本の世界的地位が著しく向上したことは確か。
それを認めない人は、眼が曇っているとしか思えない。
防衛問題では、
ロシア、中国、北朝鮮という危険な国に囲まれて、
防衛に力を注ぐのは当然のこと。
安保法制の制定など、
マスコミのキャンペーンに負けずによくやった。
経済については、民主党政権で1万円以下に下がって株価を
2万4千円まで引き上げた。
失業率も低下し、学生たちが就職で苦労することもなくなった。
民主党政権が崩壊した日米関係も回復し、
オバマ大統領時代の広島と真珠湾の相互訪問は素晴らしい成果。
トランプ大統領との関係も良好。

なのに、朝日新聞は評価しない。
森友、加計、桜を持ち出して、
「民主主義を深く傷つけた」とまで言う。
民主主義というなら、
森友問題以降の総選挙でも
自民党が勝っているのをどう評価するのか。

8年間も政権が続き、
その間、国政選挙では勝ち続けているのだから、
国民の支持はあったと見るべきで、
無能な政権なら、8年間も持たない。

しかし、彼らはその8年間という長さが気に入らないらしい。

要するに、朝日新聞は、
日米関係が深まるのが気に入らなく、
集団自衛権など、防衛の体制が整うのを恐れ、
憲法改正には大反対で、
経済が建て直すのが許せないのだ。

一つの新聞が、
これほど一つの政権に憎悪をたぎらせるということは、
あっただろうか。
かつて反安倍を「社是」だと言った朝日新聞幹部がいたが、
朝日新聞、狂っているとしか思えない。
国民の中には、
安倍首相を好きな人もいれば、嫌いな人もいる。
しかし、公正な立場であるはずの新聞が
安倍首相への嫌悪をむき出しにした社説を掲載している。

森友、加計、桜については、
「疑惑」を強調する。
ならば、疑惑の証拠を出さねばならないのだが、
それはできない。
そして、どんな説明をしても、
「疑惑が晴れない」と主張する。
当たり前だ。
疑惑が晴れたと認識するつもりが元々ないのだから。

これほど一新聞から嫌われた首相も珍しいが、
逆に言えば、
偏向したマスコミが脅威と感じた首相だった
ことの証明だとも言える。

ところで、辞任表明後、
日本経済新聞が実施した世論調査で、
安倍内閣の支持率が急騰し、驚かれている。
内閣支持率が56.9%で、
1週間前の調査より20.9ポイントも増加したのだ。

それについて、
ある人は「安倍さん、ごめんなさい」の表明と言い、
別な人は「やめてくれてありがとう」の表明だと言った。

コロナを巡る対応などで、
あれほど安倍首相に×を付けた国民も、
いざ辞められてみると、
その間の功績に初めて目が向いたのだ。
その表明が支持率の20パーセントもの増加。
「やめてくれてありがとう」と言った人は、
相当ひねくれた人で、
日本人は、そんなひねくれた民族ではない。
いざとなれば、是を是とし、
否を否と出来る賢い国民なのだ。
発言者は、自分の不明を恥じるべきだろう。
それとも、日本人のDNAを持っていない人だったのか。

ある人は、
「この政権は日本に安定政権をもたらし
失業率株価共に安定経済を実現した政権として
後世に語られるだろう。
国際社会の中で間違いなく中心であった」
と評価している。まともだ。

後任の自民党総裁選は、
菅義偉官房長官でほぼ決まりだが、
「安倍路線を継承する」と言ってくれて安心した。
恐れたのは、石破さんになることで、
あの人になったら、
確実に安倍路線を否定する。
それこそ意地になって。
つまり、韓国の政治みたいになってしまうわけで、
政治の連続性が損なわれてしまう。
第一、あの人の風貌では、
世界の首脳たちに嫌われる。

それでもマスコミは世論調査で、
石破さんが、一番人気、と伝える。
反安倍の社是に合うからだ。
だから、党員投票をしろ、と続く。
石破有利になるからだ。
そもそも、総裁が途中辞任した時は、
両院議員総会で決定するのは、
党規に添った正しいやり方だし、                 
残任期間の1年の総裁だ。
来年9月には、
正式な総裁選びで、
党員投票は出来るのに、
何故こだわるのか。
それは、石破さんを少しでも有利なポジションに置きたいからだ。

しかし、石破さんほど国会議員の評判が悪い人はいない。
人が周囲に集まらない。
つまり、人望がない。
マスコミがはやしているだけだ。

ところで、先ほど上げた白井聡氏が
世間から批判されている。
歌手の松任谷由実さんがラジオ番組で
安倍首相の辞任会見について、
「テレビでちょうど見ていて泣いちゃった。
切なくて。
私の中ではプライベートでは同じ価値観を共有できる」
などと発言した。

これに対して、白井氏は松任谷を痛烈に罵倒。
自身のFacebookにこのように投稿した。

「荒井由実のまま夭折すべきだったね。
本当に、醜態をさらすより、
早く死んだほうがいいと思いますよ。
ご本人の名誉のために」

荒井由美は、本名であり、芸名でもある。
それが松任谷正隆氏と結婚して、
松任谷由美になった。
その名前がこの問題と何の関係があるのか。
その上「早く死んだほうがいい」とは何だ。
何か個人的な恨みでもあるのか。

Facebookとはいえ、
公的な発言で、
特定の個人に対して「死ね」とは何という言いぐさだ。

「他人の感想が自分と違うからと言って、
早く死んだ方がいいは無い」
「自分と政治的思想が相容れないからって
死んだほうがいいと言えてしまうなんて…怖い」
「「死んだ方がいい」は、
流石に人間を辞めているレベルのヘイトだと思います」
がネットの大半の意見。

橋下徹氏も
「京都精華大学は、さすがにこんな教授を雇い続けるのはまずいだろ」と苦言。
他にも、
「大学の名誉にも関わる問題なのでは?」
「大学はどのような見解でしょうか」
といった声が寄せられている。

野口健氏は
「『早く死んだ方がいい』というのは、
つまり、ユーミンさんに自殺することを勧めているのと同じ。
教育者として、いや、人として、
この様なメッセージを社会に発信する神経がまるで分からない。
自分の考え方と違う人はみな、死んでほしいという
氏の発想は極めて異常」
と批判。

先の朝日新聞の論文でも、
安倍首相が史上最長政権になったことを
「恥辱と悲しみ」と書き、
安倍政権を多くの日本人が支持してきたことを
「耐えがたい苦痛」と記し、
安倍政権の支持者に「嫌悪感」持つと表明する。
安倍首相の支持者は普通の市井の人。
その人たちにまで攻撃の刃を向ける。

自分と政治信条が異なる人を全否定。
もし仮に白井氏のような人が政権を取ったら、
どんな抑圧が行われるのだろう。
その論文を掲載した朝日新聞は、
是として掲載したのだから、同罪である。

今日の産経新聞で論説委員の阿比留瑠比氏が、
そのような朝日新聞の姿勢を
「鏡に映った自分自身の姿が許せないのでは」
と分析している。
「野党やその支持者など、
考え方の異なるものを攻撃し、
自らに近いものは優遇するせ『敵』『味方』の分断」
「野党や批判勢力に必要以上の敵対姿勢をとる
安倍氏の政治スタイル」
との朝日の記事について、
阿比留氏は、こう書く。

むしろ、考え方のことなる相手を
必要以上に攻撃してきたのは
朝日自身であり、
朝日が重用する白井氏であろう。
辞めていく安倍首相を
あくまで「敵」と位置づけ、
執拗にたたき続ける朝日のスタイルは、
朝日が安倍首相の弊害だと批判した
やり方そのものである。
つまるところ、
積年にわたる朝日の安倍首相批判は
ただの自己紹介だったのだ。


その朝日新聞の積年の攻撃を
安倍首相はよく耐えたが、
今回の辞任の引き金は、
私は次のように考える。

コロナへの対応で、
政権への信頼は損なわれた。
(私は、この未知の病気との対応では、
誰がやっても同じで、
むしろ、死者の少なさ、
医療崩壊を防いだことで、
本当は評価されるべきだと思うが、
給付金の迷走やマスクなどで、
威信が傷ついたことは確かである)
その結果、遅くとも1年以内に行われる総選挙で、
自民党は勝てない、と安倍首相は読んだのではないか。
そこへ、病気の診断が重なった。
病気と付き合いながら、
総理の職を続けることもできる。
しかし、そうすれば、確実に自民党は負ける。
今辞任すれば、
自民党は負けずに済む。
自分が身を引くことによって、
自民党政権が維持できるなら、
それが正しい選択ではないか

病気の弱きも加わって、
そういう考えに走ったとしても不思議はない。
誰かに相談すれば、
代わる人のいない中、慰留されて、実行しにくくなる。
それで、誰にも言わずに、
ああいう結果になったのではないか。

やり残したことは沢山あるが、
それよりも、
自民党政権を守ることが日本のためになる。
やり残したことは、
次の人に委ねればいい。

聖書には、こうある。
「一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、
それは一粒のままです。
しかし、もし死ねば、
豊かな実を結びます。
自分のいのちを愛する者はそれを失い、
この世で自分のいのちを憎む者は
それを保って永遠のいのちに至るのです。」
(ヨハネによる福音書12章24節・25節)






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