変な国に囲まれて  政治関係

7月1日、ロシア憲法改正の是非を問う国民投票が行われ、
投票率は65パーセント、
賛成率は78パーセント超にのぼり、
投票結果が確定次第、速やかに発効される見通し。

改正項目はいろいろあるが、
一番のものは、大統領任期の件だ。
現憲法は大統領任期(1期6年)を
「連続2期まで」と制限しており、
現在連続2期目(通算4期目)のプーチン氏は
2024年の大統領選には出馬できないはずだった。
しかし新憲法は、
大統領任期を「最大2期まで」に改める一方、
現憲法下での大統領経験者の任期数を帳消しにする規定を盛り込んだのだ。
これによりプーチン氏の次期大統領選への出馬が可能になった。

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仮にプーチン氏が24年の大統領選に出馬して勝利すれば、
36年まで最長2期12年にわたり再び大統領を務められることになる。

つまり、この憲法改正は、
プーチン政権を長引かせることを目的とした改正だったのだ。

プーチン氏は2000年と2004年の2回の大統領選挙に出馬、
いずれも勝って、大統領を2期務めた。
当時の憲法では、連続2期が上限だったため、
2008年は大統領職をメドヴェージェワに譲って、首相に退き、
2012年の大統領選挙に再び出馬、
その間の憲法改正で大統領の任期は6年となったため、
次の2018年の大統領選挙で当選、
任期は2024年までとなり、
「連続2期」の規程により、
次は出馬できないはずだった。

そこで憲法改正。
「連続2期」を「最大2期」にしたのはまだ許されるものの、
それまでの任期を帳消しにするという荒技に出た。

そのおかげで、2024年の大統領選挙に出馬できるようになり、
そこで当選し、次の2030年も当選すれば、
最長で2036年まで大統領を務められることになる。

今でも通算16年。
2036年まで務めれば、
通算で32年間、大統領に君臨、
この時、84歳だ。

いわば、、「皇帝」の再来であり、
終身大統領だ。

こんな憲法改正を8割近い人が賛成するというのだから、
ロシア国民はどうなっているんだ。
もっとも若い人たちは反対しているという。

現職のトップを継続させるために、
邪魔な規程を変更する、というのはよくあるケースだが、
良識あるトップなら、
「これは、私には適用するな」
として、自らは退くことをするだろう。

かつての私の職場でも、
ある理事長の定年を延長する案が出た時、
その理事長は、
「俺が専務の時に作った定年制なのに、
俺が破るわけにはいかないだろう」
と耳を傾けなかった。
賢い人だった。

新憲法には、
大統領経験者への不逮捕特権
退任後の終身上院議員資格の付与など、
特別扱いが付与されている。
政権交代のたびに前大統領が逮捕される
韓国の状況などを考慮したのか。
しかし、それは「法の上の平等」の毀損であり、
どんな汚職をしても、どんな不法なことをしても、
また、反国家的なことをしても
訴追されないとしたら、
それはモラルの崩壊を呼ぶだろう。

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同じことが中国でも起こっている。
2018年3月11日、
全人代(日本の国会に当たる)は、
国家主席と国家副主席の任期を2期10年とする制限を撤廃する
中華人民共和国憲法改正案を賛成2958票・反対2票で成立させた。
これにより、中国のトップ、国家正副主席の任期は無制限となった。
つまり、習近平は終身国家主席となったのだ。
これも「皇帝」への回帰である。

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では、韓国はどうか。
憲法で、大統領の任期は5年で、重任(再選)は出来ない。
では、憲法を改正すれば、
文大統領は次も務めることができる(通算10年)のではないか。

それについては、ロシア、中国とは違う。

仮に、憲法改正により任期延長や重任解禁がなされたとしても、
改憲提案時の現職大統領には適用されないのだ。

これは、朴正煕大統領の時、
大統領の任期は4年で重任も1回のみとされていたのに、
本来禁止されていた三選を可能にする憲法改正を実施し、
結果的にほぼ16年にわたり大統領職を維持し続けたことへの
反省から定められた。
残念だったね、文さん。

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北朝鮮は論外で、
金王朝は3代目。
核とミサイルで世界を脅迫するのも、
基本的に金王朝の体制護持が目的だ。

核とミサイルをやめて、
制裁を解き、
国を開き、外の資本を導入すれば、
その分豊かな国になるはずなのに、
それをしない。
もし開国すれば、
金体制が維持できないからだ。

国民ファーストでなく、
金王朝ファースト
おかしな国だ。

中国は「香港国家安全維持法」(国安法)を成立させて、
香港の一国二制度を形骸化しようとしている。
国際社会の批判を中国政府は
「内政干渉だ」
と言っているが、
香港の「一国二制度」は内政ではなく、
国際公約だ。
2047年まであと27年待てば、
堂々と中国に併呑できるのに、
なぜ今強権を発動するのか、理解に苦しむ。
広大な中国の領土からすれば、
ほんの片隅で起こっていることを
容認できない中国政権の不寛容が不思議だ。
また、コロナのどさくさにまぎれて、
尖閣を着々と狙っている。

また、韓国の反日が激しさを増している。
子供の頃から学校で反日教育をされているのだから、
体質的に無理ないのだが、
最近は度を越している。
その上、「親日称賛禁止法」の成立が推進されており、
これが成立すると、
日本擁護の発言は処罰の対象となる。
まさに自由な言論の弾圧
それを国家的にやろうといているのだ。

そう思ってみれば、
ロシア、中国、北朝鮮、韓国と、
日本は変な国に囲まれているものだ。
唯一、台湾は親日で、
統治時代のことを正当に評価している。

やっかいな隣人に囲まれた日本。
それでも引っ越すわけにはいかないのが、辛いところだ。





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