ドラマ『マザー・ファーザー・サン』  映画関係

[ドラマ紹介]

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イギリスのメディアを牛耳る男を描く、英国BBCのドラマ。
2019年製作。
期せずして、アメリカのメディアを牛耳る男を描いた
「ラーゲスト・ボイス」と2本立て続けに観ることになったが、
作り方と雰囲気が全然違い、
その違いを楽しめた。

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ロンドンに本部を置く世界的ニュース企業の
「レポーター・メディア・グループ」の
トップで大富豪のマックス・フィンチは
元々アメリカの製鉄所の社長で、
タブロイド紙も所有。
その財力にものを言わせて、
傾きかけていたイギリスの老舗新聞「ナショナル・レポーター」を買収、
立ち直らせ、政界にも影響力を持つ存在だった。

彼の息子ケイデンは、
「ナショナル・レポーター」の編集長を任され、
後継者と目されていたが、
父親からの重圧に耐えきれず
コカインに溺れた上、
発作で事故を起こし、
脳に損傷を負った。

片腕が動かず、言語障害が残り、
言動や行動に抑制が効かない後遺症を治すために、
マックスは金にものを言わせて
軍のリハビリ施設に強引に押し込む。
ヘイデンにはマックスと離婚した母親キャスリンがおり、
ヘイデンのリハビリのために力を注ぐ。

実はキャスリンは、マックスの謀略にあって離婚し、
親権を失っていた。

題名の「マザー・ファーザー・サン」とあるように、
基本的に母親と父親と息子の物語
強すぎる父と子の確執、
それを見つめる母と父の葛藤、
祖父を巡る父のトラウマ。

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それに、様々な事件が重層的にからむ。
会社の方針に楯突いて「ナショナル・レポーター」から解雇された
ベテラン記者マギーの取材活動。
ある少女殺人事件の報道を巡る手法の違法性を捜査する。

総選挙を巡る現首相と野党党首の争いに対するマックスの関与。
現首相のジャハンはイスラム教徒の上に黒人という異色の存在。
それに対するは、
弱者救済の立場から、
国の改革を主張する野党党首のアンジェラ。

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マックスは今までジャハンを応援していたが、
アンジェラ候補に勝ち目があると踏んで、
方針を転換、アンジェラに協力して
ジャハンのネガティブ・キャンペーンを開始し、
ジャハンの息子が過激イスラム派のサイトを
官邸のパソコンで見ていたという情報を
マックスは新聞に掲載し、
その結果、息子が殺される、という事件が起こる。

退院したケイデンとキャスリンとマックスで話し合いの場が持たれる。
新聞社の不正行為を公表したいというケイデンをマックスは恫喝する。
そこでマックスは自分の子供時代のことを初めて語る。
製鉄所を経営する父はやはり強い男で、
マックスに対して精神的虐待をしていたのだ。
マックスは父親の重圧に逆らい、
心臓病で倒れた父親を見殺しにした過去があった。
強い父からされた仕打ちを
自分の息子に同じようにしていたことに、キャスリンはショックを受ける。

ガンに侵され、余命がないマギーの願いは叶えられず、
マックスやケイデンのしてきた不正行為は明るみに出ることはなかった。

選挙が近くなり、
マックスの新聞によって対立が深まり、
イギリスは二分された闘いの日々が続くが・・・

各話、怒濤の展開が続き、
1話終れば、また1話、ということになる。
まことに外国のドラマは華麗である。
ただ、ラストは、少々不満が残る。
何も解決されず、
それは無理だろう、という展開。

マックス・フィンチを演ずるのは、リチャード・ギア

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この複雑な男を存在感たっぷりに演ずる。
こんなに恰好良くていいのか、
とリアリティを失うほど。
ケイデン・フィンチは、ビリー・ハウル

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父親の重圧に耐えかねて崩壊する人格をうまく演じた。
キャスリンはヘレン・マックロリー

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この人の演技力にも感心。
さすが英国制作。
俳優の層が厚い。

やはり海外ドラマは
脚本、演出、演技と三拍子揃っている

8話完結で6時間40分。


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