マスク文化  様々な話題

マスク

つい最近まで、
日本に来たアメリカ人が驚くことの一つに、
日本人のマスク姿があった。
花粉症対策や風邪ひきのエチケットだと説明すると、
「へえー」と感心する一方、
「日本らしいね」と、
日本の文化の一つとして片づけられてしまった。
アジアでは結構マスク姿はあるにもかかわらず。

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その根底には、「カッコ悪い」と、
マスク姿を見下している雰囲気があった。
鼻の高い欧米人には、
マスクが邪魔になり、
その点からも、鼻の低い東洋人独特の習慣と思われたらしい。

ところが、今は、
アメリカでもヨーロッパでも、
マスクをするのが当たり前になった。
公人でしていないのはトランプ大統領くらいだ。
これでトランプ大統領がコロナに感染したら、
何を言われるのだろう。

かつては、アメリカではマスクを着けている人は
「病気持ち」だと思われていた。
のみならず、「病院から脱走したのではないか」とさえ言われた。

顔を隠すのは、犯罪者のしるしだと思われた。
昔の銀行強盗のイメージだ。
「顔を覆うことは、顔の表情が分からないため、よくない」
というのが共通認識だった。

「正義の味方は目を隠し、悪役は口を隠す」と、
口を隠すのは元々悪いやつの代名詞だという。
口元を隠す悪役=イスラム過激派という感覚さえある。

欧米人は相手の口元を見て相手の感情を推し量るため、
マスク着用は嫌悪感が生まれ、
これまでマスク着用は嫌がられた。
一方、日本人は相手の目を見て感情を読み取るため、
サングラスを掛けられると嫌悪感を覚える。

日本では逆にサングラスは接客にふさわしくない、
というイメージがある。
不良や反社会的勢力と思われたりもする。
「自分の目の表情を相手に読まれたくないから
サングラスをしている」
ととらえられ、
「やましいことがある人」
「何かを隠している人」と見なされたりする。

オーストリアでは、
2017年に
公の場で顔を覆ってはならないという法律ができたため、
マスクの着用も原則禁止だった。
コロナウイルスの蔓延により
今年4月からはスーパーマーケットなどでのマスクの着用が
法律で義務づけられており、
「顔を覆ってはいけない」を覆すものとなっている。

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WHOは最初、「マスクは予防の役に立たない」と言っていた。
アメリカでも、「高機能マスク(N95)以外は予防にならない」
と言われていた。
ウィルスのサイズに比べてマスクの隙間のサイズ差から
「科学的には無効」ということだった。
しかし、ウィルスは単体では存在できず、
空気中のダストや飛沫に付着して浮遊するのだから、
マスクの繊維格子でそのダストや飛沫粒子を捕捉できる。
マスクが効果ないはずが無いのだ。
こうして、
「全くしないよりした方がいいかもしれない」という考えが広がり、
4月初めにアメリカ疾病対策予防センターが
マスク着用を勧めたこともあり、
マスクをする人たちが一気に増えた。

州によっては、マスク着用が義務づけられた州もあり、
そういう決まりがなくとも、
マスクをしていないと周囲から厳しく注意されることもあるという。

フェイスブック上では、「バカティー」という名のTシャツが売れ出したという。
Tシャツには2匹のウサギが描かれ、
マスクをしている1匹が、
着けていないもう1匹を引っぱたいている絵柄で、
すぐ下には「Baka!」と書いてある。
マスク文化だけでなく、日本語まで同時に「輸入」したのが笑える。

マスク文化を基本的には排除してきた欧米だが、
新型コロナウイルスの登場により、
そんなことも言っていられなくなったのだろう。
命の方が大切だからだ。
新型コロナウイルスにより、
世界のいたるところでマスク着用がスタンダードとなってしまった。

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こうしたマスク文化について、ネットでは、次のような意見が出ている。

○日本があれだけ早くから感染が始まって、
非常事態宣言も最も遅い4月になってから発信したのに、
それほど深刻な事態に陥らなかったのは、
元からマスク文化があったからなのは明らかでしょう。
特にインフルと花粉のシーズンで、
コロナ関係なしにマスクをしている方が多かったので、
よりコロナ感染が防げた面は大いにあると思います。
日本人はどうしても自身のことを卑下しがちですが、
今回に関しては明らかに欧米諸国とは
感染のスピードも深刻さも違っています。

○マスクというものは、元々感染しないためにかけるものではなく、
他人に感染させないためにかけるものだ。
つまり公徳心から、
他人様に迷惑をかけないようにと言う配慮から
かけるものであって、利己的な目的のためにかけるものではない。
日本の、この公徳心というのが、
海外にはなかなか理解して貰えないし、
マスクをかけるというこのひと事も
本来の意味が理解されない。
文化の違いと言えばそれまでだが、
利己主義が中心の欧米文化と、
公を重視する日本の文化の違いだろう。

○人様に迷惑かけないようにしなさいと小さい頃から言われてれば、
咳やくしゃみしたらマスクしないとと思う。

○日本人の私からすれば咳しててもマスクしない文化の方が異様。

○マスクをする以外にも、靴を脱ぐ習慣、
ウォシュレットやハンドドライヤーの普及、
除菌ハンドソープなど、
日本人はキレイ好きなんだと思います。
また、欧米人は握手やハグをするし
顔を近づけて話をしますが、
日本人はお辞儀して間合いをとります。
日本人の習慣や文化が、結果的にですが、
ウイルス感染に対してはいいほうに作用しているんだと思います。

○外から帰ってきてそのまま土足で室内を歩く、
ろくに手も洗わず風呂やシャワーも数日に一回、
友人知人と会ったらハグ、
会話は面と向かって大きな声で。
どれもこれもコロナの拡散を招く行為ですね。

○マスク文化、栄養あるバランスの良い食事(食育) 、
掃除文化(衛生面が良好) 、お辞儀で挨拶(人に触らない) 、
物静かな日本語(デカイ声で話す英語やラテン語話者より唾が飛びにくい) 、
国民健康保険の特権(初期段階で病院にかかれる)、
土足禁止文化に風呂文化うがいに手洗いは普通に言われなくとも日々のルーティン、、、などなど。

○WHOがマスク不要論を延々と唱え続けたせいで
マスク習慣のない国で爆発的に感染が広がりましたね。
武漢肺炎に関するWHOの罪は果てしなく重いことばかり。

○現時点では、日本は、欧米式のロックダウンもせずに
緊急事態宣言のみで感染者数も死者数も桁違いに少ない状況だ。
この状況でとどまれているのは、
マスクがすべてだとは思わないが、
マスクをする日本人を嘲笑していた欧米人は忸怩たる思いであろう。たぶん。
3月から欧米でロックダウンが進む中、
ロックダウンをしない日本政府の対応の甘さを
上から目線で批判していた「欧米在住の日本人たち」。
現在、この状況を彼らはどう見ているのか。ぜ
ひ聞いてみたい。

○むしろ報道とは真逆に徐々に日本の動きは評価されつつあります
当初の乗船の客を隔離したことについて批判されていましたが
「感染力の高さ」が知られると「あの判断は正しかった」と
アメリカでも同様に「船から客を降ろさない」
隔離という対処をしています

○利権疑惑など国民の怒りを買ったマスク配布ですが
結果は「転売屋のマスク買い占めを阻止」に成功
フランスが追って
「国民全員にマスクを配布する」ことが決定。
イギリスでは「CTで確認して疑いがある人を優先的にPCR検査をする」
という日本式の手順を
「非常に効率的である」と評価したことが記事に。

○「やっと気づいたか」という感じもあるが、
そう思うようになってきてもらえたのは、素直にうれしいかな。

○マスクに対する偏見が無ければ
米国人の死者はここまでひどくなかっただろう。
他人事ではなく他文化や習慣を自身に当てはめて
論理的かつ合理的に取り入れる寛容さは大切と感じた。

○日本の立派なところは
欧米のマスク批判に屈しなかったところ、
今では世界的にマスク文化は普及しつつあるが
それでも日本は「それみたことか」とも言わない、
きわめて冷静というか無関心だ。





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