映画『黒い司法』  映画関係

今日のイオン。

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積み重ねられたトイレットペーパー
でも買う人はいません。

昨日の新聞に、
東日本大震災の時の
ある高校生の話が掲載されていた。

当時、日用品の多くが店の棚から消えていた。
高校生は母親が
トイレットペーパーを2袋を買ってきたのを知り、
1袋を返しに行った。
「みっともない」というのだ。


イタリア・ミラノのヴォルタ高校の校長である
ドメニコ・スキラーチェさんが
生徒に宛てた手紙が話題を呼んでいる。

――ヴォルタ高校の皆さんへ

“保険局が恐れていたことが現実になった。
ドイツのアラマン人たちがミラノにペストを持ち込んだのだ。
感染はイタリア中に拡大している…”

これはマンゾーニの「いいなづけ」の31章冒頭、
1630年、ミラノを襲ったペストの流行について書かれた一節です。
この啓発的で素晴らしい文章を、
混乱のさなかにある今、
ぜひ読んでみることをお勧めします。

この本の中には、外国人を危険だと思い込んだり、
当局の間の激しい衝突や最初の感染源は誰か、
といういわゆる「ゼロ患者」の捜索、
専門家の軽視、感染者狩り、
根拠のない噂話やばかげた治療、
必需品を買いあさり、
医療危機を招く様子が描かれています。

ページをめくれば、
ルドヴィコ・セッターラ、アレッサンドロ・タディーノ、
フェリーチェ・カザーティなど、
この高校の周辺で皆さんもよく知る道の名前が多く登場しますが、
ここが当時もミラノの検疫の中心地であったことは覚えておきましょう。
いずれにせよ、マンゾーニの小説を読んでいるというより、
今日の新聞を読んでいるような気にさせられます。

親愛なる生徒の皆さん。
私たちの高校は、
私たちのリズムと慣習に則って市民の秩序を学ぶ場所です。
私は専門家ではないので、
この強制的な休校という当局の判断を
評価することはできません。
ですからこの判断を尊重し、
その指示を子細に観察しようと思います。
そして皆さんにはこう伝えたい。

冷静さを保ち、
集団のパニックに巻き込まれないこと。
そして予防策を講じつつ、
いつもの生活を続けて下さい。
せっかくの休みですから、
散歩したり、良質な本を読んでください。
体調に問題がないなら、
家に閉じこもる理由はありません。
スーパーや薬局に駆けつける必要もないのです。
マスクは体調が悪い人たちに必要なものです。

世界のあちこちにあっという間に広がっているこの感染の速度は、
われわれの時代の必然的な結果です。
ウイルスを食い止める壁の不存在は、
今も昔も同じ。
ただその速度が以前は少し遅かっただけなのです。
この手の危機に打ち勝つ際の最大のリスクについては、
マンゾーニやボッカッチョ(ルネッサンス期の詩人)が教えてくれています。
それは社会生活や人間関係の荒廃、
市民生活における蛮行です。
見えない敵に脅かされた時、
人はその敵があちこちに潜んでいるかのように感じてしまい、
自分と同じような人々も脅威だと、
潜在的な敵だと思い込んでしまう、
それこそが危険なのです。

16世紀や17世紀の時と比べて、
私たちには進歩した現代医学があり、
それはさらなる進歩を続けており、
信頼性もある。
合理的な思考で
私たちが持つ貴重な財産である人間性と社会とを
守っていきましょう。それができなければ、
本当に‘ペスト’が勝利してしまうかもしれません。

では近いうちに、学校でみなさんを待っています。



[映画紹介]

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ブライアン・スティーブンソンは
ハーバード大学のロースクールを卒業し、
弁護士資格を取得した。
好待遇のオファーが複数あったにも拘わらず、
彼は使命感からアラバマ州で人権運動に携わることにした。
同州で受刑者の人権擁護活動に励む
エバ・アンスリーの協力もあって、
彼は小さな事務所を設立することができた。

1980年代のアラバマは、
黒人に対する人種差別が続いており、
警察や検察の捜査も
差別的なものが横行していた。

その一人、ウォルター・マクミリアンという黒人男性の件に
ブライアンは注目する。
白人女性を殺した容疑で死刑判決を受けたのだが、
物的証拠は何もなく、
目撃証言一つだけで検察側はウォルターを犯人に仕立て上げたのだ。
ブライアンはウォルターの無実を証明すると心に誓い、
その弁護を買って出た。
当初、ウォルターは
「大学出のインテリ先生に差別の何が分かるというのか」
と頑なな態度を取っていたが、
ブライアンの奮闘ぶりを眺めているうちに、心を開くようになる。

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ブライアンは証人の供述テープを聞いて、
証人が偽証したと確信し、
再審請求の場に、証人を再び立たせるが、
ブライアン自身も警察の脅迫を受ける・・・

ブライアン・スティーヴンソン↓のノンフィクション、

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「黒い司法 黒人死刑大国アメリカの冤罪と闘う」を映画化。

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まことに正面からの直球勝負の映画。
正義のために奮闘する弁護士の姿が感動を呼ぶ。
とにかく、あきらめないのがすごい。
ウォルターの隣の独房の死刑囚の
電気椅子による死刑執行の場面がおそろしい。
また、ウォルターの「黒人は生まれながら有罪なんだ」
という言葉が悲しい。

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ブライアン役を「クリード チャンプを継ぐ男」「ブラックパンサー」の
マイケル・B・ジョーダンが演じ、新境地を見せる。

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ウォルター役をオスカー俳優のジェイミー・フォックス

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エバ役を「ルーム」(2015)でオスカーを取ったブリー・ラーソンが演ずる。

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監督は、「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」の
デスティン・ダニエル・クレットン

どこの国でも同じだが、
警察と検察は先入観から犯人を仕立て上げ、
面子から、その過ちを決して認めようとしない。
それに人種差別が加われば、なおさらのことになる。
裁判所もかつてした判決を覆すことには躊躇する。
差別と偏見が冤罪を生む温床だ。

アメリカでの公開は昨年の12月25日。
アカデミー賞の資格を獲得するための限定公開だったが、
オスカーはかすりもしなかった。
今年1月10日に拡大公開。
ランキングは初登場5位だった。

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/qu49qWDgeGc

5段階評価の「4」

拡大上映中。


アラバマ↓といえば、

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グレゴリー・ペックに主演男優賞をもたらした
「アラバマ物語」(1962)が有名。

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1930年代のアメリカ南部で、
白人女性への性的暴行容疑で逮捕された
黒人青年の事件を担当する
弁護士の物語だった。

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