映画『プレーム兄貴、王になる』  映画関係

[映画紹介]
                             
クリックすると元のサイズで表示します

下町の貧乏役者が、
王子の身代わりになる、という、よくある話。
しかも、本物よりも偽物の方が
善行をほどこす、という、
「デーブ」(1993)等の前例のある展開。
ありきたりといえば、ありきたりだが、
これが歌と踊りで色付けされたインド映画になると、
明るく、楽しく、観た人の心を温かくする良作となる。

暗殺事件に巻き込まれて意識不明になった
プリータムプル王国の王子ヴィジャイの
替え玉になってみると、
役者のプレームには驚くことばかり。
王家の4人兄妹は、バラバラで、
腹違いの妹二人は、母を侮辱されたことに
恨みを持っていて、兄に会おうともしない。
王位を継承できない弟は、
側近にそそのかされて、
兄の暗殺計画に加担する。
その上、プレームが秘かに憧れていた
王子の婚約者のマイティリー王女は、
尊大で頑固な王子の性格が災いして、
すっかり心を閉ざしていた。

王位継承の儀式は4日後に迫っている。
はじめは大人しく替え玉を演じていたプレームだったが、
問題だらけの王室の内情を知り、
元々世話好きで善良なプレームの本領を発揮。
妹たちの心の氷を溶き、
弟の命を救って和解する。
婚約者の王女は、人が変わったような王子に
改めて心を開き、好きになる。
しかし、偽物だから、女王に触れることはできない・・・

クリックすると元のサイズで表示します

そして、王子が目覚めた時、
プレームは潔く身を引き、
女王との別れも受け入れる。
切ない切ない別れ。

というお話を、
たっぷりの歌と踊りで展開する。
「ムトゥ 踊るマハラジャ」(1995)で、
カルチャーショックを与えたインド映画だが、
段々洗練されたのか、
歌とダンスを盛り込んだ映画が減少している感があった。
しかし、この映画は、昔のインド映画のように、
歌と踊りがふんだんにあふれている。
インド映画といえば、荒唐無稽な話、あり得ない展開、
とびきりの美女、
独特なメロディーの歌、
突然始まる群舞のダンスシーン、

クリックすると元のサイズで表示します

奇妙な振り付け、
チープなSFX、
意表をつくカメラワークなどが特徴だが、
この映画はまさに、それ。
そして、観る者を幸福にさせ、
涙と笑いで包む。
まさに、インド映画の伝統(?)に立ち返った作品だ。

特に、最後の王女との別れは涙をさそう。
男はつらいよ。
日本人の感性では、ここで終わりだが、
ああいうラストは、
インド的なハッピーエンドというものだろう。

プレームを演ずるのは、
インド映画界の3大カーンの一人、サルマン・カーン

クリックすると元のサイズで表示します

インド映画の原点に回帰し、
「古き良きボリウッド映画の再来」と、
2015年のインド国内興収bRの大ヒットを記録。
そう、5年前の映画である。
「バジュランギおじさんと、小さな迷子」も2015年の作品。
その後、5年間にインド映画は変貌しているのかもしれない。

クリックすると元のサイズで表示します

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/yATtusTYHUs

新宿ピカデリー他で上映中。





AutoPage最新お知らせ