プロジェクト グーテンベルク 偽札王  映画関係

[映画紹介]
                           
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衝撃作「インファナル・アフェア」(2002)の脚本を書いた
フェリックス・チョンの監督・脚本による作品。
2018年の香港映画界で年間興行収入第2位、
中国大陸で公開された香港映画としては、史上第1位。
香港電影金像奨(香港アカデミー賞)において、
最多17部門にノミネート。
最優秀作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞・編集賞・美術デザイン・衣装デザインと、
計7部門を受賞した。

タイの刑務所から香港警察へと身柄を引き渡された男、レイ。
国際的偽札製造集団のメンバーである彼は、
集団の黒幕である“画家”によって殺される恐怖に怯えていた。
香港警察によって取り調べを受けている間に、
有名女流画家、ユンが現れる。
レイの古くからの友人として、保釈を求める彼女に対し、
副署長は、レイに行方不明の“画家”について話すことを要求する。

というわけで、映画はレイの記憶を辿る形で進行する。

25年前、カナダのバンクーバーで
恋人同士だったレイとユンは、
画家として大成することで励まし合っていた。
しかし、ユンが才能を認められ、
個展を開いたのに対して、
レイは鳴かず飛ばずで、
生活のため贋作を手掛けるまでに堕ちてしまった。
ところが、その贋作にレイは喜びを感じてしまい、
意外な才能に目をつけた“画家”に誘われて偽札製造集団に加わる。
“画家”は親子三代にわたり、偽札製造を家業にしていた。

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偽札製造集団には、様々なエキスパートが集まっており、
レイは彼らとともに、
アメリカ政府が新たに発行する100ドル札を偽造する計画を進めていく。
新札は偽造防止のためのいろいろな仕掛けがされていた。
原版製作、紙質やインク、印刷機や透かしの技術などの攻略を経て、
ついに偽造100ドル札が完成し、
世界の闇の勢力と取引を行う中、
黄金の三角地帯を仕切る将軍との取引に失敗。
壮絶な銃撃戦が繰り広げられる。
レイは将軍に囚われていた偽札の専門家シウチンを助け出し、
怪我の治療のために整形でユンそっくりな女性に仕立て上げる。
極秘で潜入捜査を行っていた捜査官がホテルに乗り込んだ時、
そこにはユンと婚約者が拉致されていた・・・

前半は好調
ユンとレイの才能を巡る葛藤もなかなかいい。
画家として正統的な評価を得たユンと、
贋作から偽札製造へ足を踏み込むレイとの対比。
二人の恋はどうなるのか、と思わせて、
一転、ゴールデン・トライアングルでの銃撃戦。

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こんな作戦では自分たちの命が危ないではないかという無謀さ。
そして、物語は、仲間同士の殺戮という
暗い話になっていく。
レイの証言により“画家”のモンタージュ写真が作られ、
手配される中、“画家”がレイを殺すために、
警察に潜入してきた・・・

そして、最後の15分の“衝撃の真実”

あまりそういうことを言うと、
観客が構えてしまうので、本当は言いたくないのだが、
なにしろチラシにも書いてあるし、
予告編でも言っていて、
それが売りみたいだから、
触れざるをえない。

観客を騙す映画のはしりは、
「ユージュアル・サスペクツ」(1995)だが、
これはそれには及ばない。
観客の誤誘導するのが、この種の映画のテクニックだが、
誤誘導でさえない。
騙しの映画で「夢オチ」というのがあるが、
これは、夢オチより悪どい。
この2時間は何だったんだ。
「きっとアナタもダマされる!」
チラシにあるが、
これでは、
観客の全員が“騙される”のは当たり前だ。

冒頭の方で、
レイが護送される場面で、
ある人物の顔を見て「あれっ」と思った観客はいても、
それが伏線だとは言えないだろう。

“画家”を演じるのはチョウ・ユンファ

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レイを演じるのはアーロン・クォック

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この人は贋作に走らざるを得ない哀愁をにじませて、なかなかいい。

5段階評価の「3」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/oY2hPnQ9URk

丸の内TOEI他で上映中。


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