評論集『反日種族主義』  書籍関係

[書籍紹介]

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「種族主義」とは、聞き慣れない名称だが、
主な執筆者の李栄薫氏は、次のように説明している。

韓国の民族主義は、
西洋で勃興した民族主義とは別のものです。
韓国の民族主義には、
自由で独立的な個人という概念がありません。
韓国の民族は、
それ自体で一つの集団であり、
一つの権力であり、
一つの身分です。
そのため、むしろ種族と言った方が適切です。

分かったような分からないような説明だが、
要するに民族主義よりも、
ずっと偏狭で自由性に欠けた集団ということのようだ。

本書は、韓国の落星台経済研究所の
李栄薫、金洛年、金容三、朱益鐘、鄭安基、李宇衍
6名による共著。
6名のうち5名が博士号を取得している学者たちである。

昨年7月10日に出版され、
韓国社会に少なからぬ衝撃を与えた。
というのは、
日本の朝鮮統治時代を含む韓国の歴史に対する
韓国人の通念を真っ向から否定しているからだった。

その通念とは、
日本の統治時代、
日本は土地を奪い、作物を奪い、
収奪の限りを尽くし、
朝鮮人民を苦しめた。
強制連行して日本に連れ去り、
奴隷労働をさせ、賃金も支払われなかった。
少女たちを強制連行して、
慰安婦にし、最後は殺害した。
その悪行について、
日本はまだ謝っていない。
というものだが、
本書では、資料に基づき
一つ一つを覆す。

日本は統治時代、土地を奪ったり、
農作物を収奪したりしなかった。
強制連行などなかったし、
賃金も支払われた。
慰安婦の強制連行もなく、
貧困故に親が子供を売った結果で、
慰安婦の待遇はよく、
貯金をして故郷に送金し、
ほとんどは生きて生還した。

まったく真っ向からの否定である。
あの韓国でよくこれだけの主張が出来たものだと感心するが、
ちゃんと根拠の参考文献も明らかにしている。

韓国といえば、反日を国是とする国で、
その歴史教科書には、
日本の統治時代のことが
帝国主義の悪行として記述され、
その部分を教える時は、
教師は涙を流しながら講義するという。
子供の頃からそのような教育をほどこされれば、
当然反日の国が出来上がる。
本書はそれらを正面から否定するものにも関わらず
韓国で12万部という異例のベストセラー1位となり、
今も売れ続けている。

そして、その翻訳本がとして文藝春秋から出版されたのが本書である。

目次は、次のとおり。

プロローグ 嘘の国

第1部 種族主義の記憶

荒唐無稽『アリラン』
片手にピストルを、もう片方には測量器を
食糧を収奪したって?
日本の植民地支配の方式
「強制動員」の神話
果たして「強制労働」「奴隷労働」だったのか?
朝鮮人の賃金差別の虚構性
陸軍特別志願兵、彼らは誰なのか!
もともと請求するものなどなかった
厚顔無恥で愚かな韓日会談決死反対

第2部 種族主義の象徴と幻想

白頭山神話の内幕
独島、反日種族主義の最高象徴
鉄杭神話の真実 
旧総督府庁舎の解体
親日清算という詐欺劇
ネバー・エンディング・ストーリー「賠償!賠償!賠償!」
反日種族主義の神学

第3部 種族主義の牙城、慰安婦

我々の中の慰安婦
公娼制の成立と文化
日本軍慰安婦問題の真実
解放後の四十余年間、慰安婦問題は存在しなかった
韓日関係が破綻するまで

エピローグ 反日種族主義の報い

まず、冒頭の「嘘の国」から驚かされる。

韓国の嘘つき文化は国際的に広く知れ渡っています。

という文章から始めて、
韓国人がどれだけ嘘つきかを論述する。
その根拠として、
偽証罪の件数、誣告罪の件数、
保険詐欺の数、政府支援金の詐欺等、
数字を挙げて、日本の数百倍だと指摘する。
そして、「嘘をつく国民」「嘘をつく政治」
「嘘つきの学問」「嘘の裁判」
と列挙する。

この本では書かれていないが、
自衛隊へのレーダー照射事件を見れば、
韓国がどれほど嘘つきかは明白である。
その嘘が教科書に書かれ、
慰安婦、徴用工として嘘の上塗りとなっているのが、
韓国の現状だという。

日本人が言うのではない。
当の韓国人が自ら言っているのだ。
そして、

嘘が作られ拡散し、やがて文化となり、
政治と司法を支配するに至った
過ぎし60年間の精神史を、
何と説明したらよいのでしょうか。


と嘆くのだ。

第1部の「種族主義の記憶」では、
日本の統治時代の記憶が
事実に反する記憶として、
新たに作られ、継承されてきた事実を明らかにする。

たとえば、

・ベストセラー「アリラン」に総督府の土地調査事業で
 抵抗した村民を警察が即決で銃殺する場面が出て来るが、
 記録を探してもどこにもない、作家の創作で、
 それが一人歩きをしている。
・韓国人の土地が40パーセント収奪された、
 と教科書に書いてあるが、
 解放後、「土地を返せ」との運動は皆無だった。
 これも、教科書に書かれた数字が一人歩きしたのだ。
・米を収奪されたというが、
 それは、代金を支払われた「輸出」であった。
・強制動員された、というが、その事実はない。
 仕事を求めて日本に渡った人たちで、
 賃金も支払われた。
 賃金差別もなかった。

などを当時の土地台帳や生産量・輸出量の記録、
賃金支払い記録などを元に証明していく。
参考文献の一覧も添付されている。

これらを読んだ韓国人はどう思うのだろうか。
「教科書で学んだことは間違っていた」
と素直に思ってくれるだろうか。

第2部「種族主義の象徴と幻想」では、
白頭山神話や、独島(竹島)の神話などを明らかにする。
竹島が韓国領でないことを韓国人が論証している。
そして、「鉄杭神話」にも触れる。
これは、日本の植民地時代に全国の山々に杭を打ち込み、
風水侵略した、というもので、
一時期、その鉄杭を抜くことに韓国社会は狂奔した。
実際は風水妨害などではなく、
測量のための鉄杭だったのだが、
そのような非科学的な熱情も韓国人の特徴。

第3部「種族主義の牙城、慰安婦」では、
慰安婦問題がいかに
歴史的事実に基づかないものであるかを論証する。
繰り返し言うが、日本人が言うのではない。
韓国人が言っているのだ。
慰安所については、日本軍が関与したことは認めながらも、
実際は、兵隊の性の捌け口としての「商売」であり、
強制、監禁などによるものではなく、
慰安婦たちには自由があり、
数年経過して、金が貯まれば、
廃業、離脱していたことを
様々な資料を駆使して論証する。
慰安婦の貯金通帳や送金記録なども登場する。
まして、軍のよる強制連行など一例もなく
貧困を背景とした、
いたしかたない仕事だったことを明らかにする。
つまり、「性奴隷」などではなかったのだ。
そして、1965年の日韓基本条約締結時にも
慰安婦は問題にされず、
1991年の慰安婦自身の申し出以来、
国際問題化した経過を論証する。
女子挺身隊との混同で、
数が膨れ上がり、誇張されたことも。
実際の朝鮮人慰安婦の数は3600人であったことも論証する。
まさに「20万人」は架空の数字なのだ。
(ある記事が挺身隊として動員された人数は日本と朝鮮合わせて20万人、
そのうち朝鮮人女性は5万〜7万人だった、
という記事の「20万人」が一人歩きしたものだ。
元々「20万人」という数字は
元々朝鮮人慰安婦とは無関係の数字だったことが分かる。)
そして、慰安婦問題の拡大については、
「韓国挺身隊問題対策協議会」の活動が果たした役割を記す。
この団体は、政治団体であり、
反日が目的の団体で、
慰安婦問題の世界的拡大はこの団体が担ったのだ。
この本には出て来ないが、
かつて慰安婦問題の解決に携わった人は、
この団体の幹部が
「慰安婦のおばあさんのことなど問題ではない。
反日が目的なのだ」
という言葉を聞いている。

次のような記述が印象的だ。

1970年代まで
慰安婦の実情をよく知る人たちが多数生きていたときには、
慰安婦問題は提起されませんでしたが、
時が40年以上も過ぎ、
もうそういう人たちがいなくなって
その記憶が薄れて来るや、
架空の新たな記憶が作られ、
慰安婦問題が登場したのです。
解放後の45年は、
韓国人の頭に
慰安婦に関する新たな記憶が作られるのに
必要な時間だったのです。
                                        
「新たな記憶」という言葉は重要で、
誇張され、捏造された記憶が
教科書を通じて、
国民の記憶となってしまったのだ。

私は、元慰安婦のおばあさんも、
その証言がしょっちゅう変ることから、
嘘であることは明らかだが、
国民の願望に添う嘘をついていた結果、
自分でもその嘘を
事実だと信じ込んでしまったのではないかと思っている。
高齢の方にありがちなことだ。

日本統治時代の嘘も、
長い間教科書で教えている間に、
それは民族的な記憶になってしまっている。
なにしろ、当事者が既にいなくなっているのだ。

その誤った記憶に基づいて、
反日を国家的にやるのだから、
日本はたまらない。
しかし、戦後70年もかかって作り上げた偽の記憶だ。
醒めるのにも、
それ以上の時間がかかるだろう。

こうした実情を見ながら、
著者たちは、
韓国の今後の行く末を心配する。
その「種族主義」が行き着く先に、
「自由」という言葉を憲法から削除した
愚昧な国家が出来ることを危惧するのである。

反日種族主義は1960年代から徐々に成熟し、
1980年代に至り爆発しました。
自律の時代に至り、
物質主義が花開いたのと軌を一にしました。
反日種族主義に便乗し、
韓国の歴史学界は
数多くの嘘を作り出しました。
この本が告発したいくつかは、
そのほんの一部に過ぎません。
嘘はまた反日種族主義を強化しました。
過ぎし30年間、
韓国の精神文化はその悪循環でした。
その中で韓国の精神文化は、
徐々に低い水準に落ちて行きました。


前にも何度となく書いているが、
私はかつては韓国に親しみを感じて、
韓国女性と結婚したい、
とさえ思ったこともある人間だが、
この数年の韓国を見て、反韓に変わった人間だ。
その韓国人の精神構造を「反日種族主義」と定義した本書だが、
私は韓国人は、単に性格が悪いのだと思っている。

まず、「嘘をつく」
普通の社会で嘘をつく人間は信用されない。
「嘘をついてはいけません」という
社会生活の根本の約束事が守られないとしたら、
一体どうやって付き合ったらいいのだろうか。

そして、「解決済みのことを何度も蒸し返す」
これでは、どんな合意や約束も
また破られるのではないかと、心配になる。
これも社会生活のルールに反する。

そして、「非人格的ないやがらせをする」
東京オリンピックの選手村の食事について、
生産地を明らかにせよ、
とか、韓国から食材を持ち込む、
などという主張は、
原発問題という日本の弱い部分を
わざわざついて来る。
↓は日本大使館建設予定地に無断で張り出されたポスター。

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防護服を着て走る聖火ランナー。
放射能問題で東京オリンピックを貶めようとするのだ。
世界に起こった問題を
解決するためではなく、
相手を非難するためだけに利用する。
しかも、題材はオリンピック。
いかなる政治利用やプロパガンダも禁止されているのに。
そして、五輪の使用は厳密な許可が必要なのに、
断りなしに使用。
こういうことを恥ずかしくもなくやるとこに、
韓国人の性格の悪さが顕著に表われている。
慰安婦像を世界中に建設して回る、
というのも、性格の悪さを表している。
ごく最近、在韓アメリカ大使のひげ↓が

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「日本の植民地時代を思い出させる」
などと言いがかりをつけ、
そのひげをむしるパフォーマンスをする↓など、

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よく恥ずかしくないものだと思う。

こういう「嘘をつき」「何度も蒸し返し」「いやがらせをする」
性格の悪い隣人とは、どうしたらいいか。
付き合わないことである。
そういう人が町内にいたら、
顔を合わせて挨拶をする程度で距離を置く。
それが賢いやり方である。

日本出版された本書、
私のような人間には、
既に知っている内容が多かったが、
この内容が、
たとえば百田尚樹のような日本人ではなく、
韓国人自らによって書かれたことに大変意義を感ずるものである。

ただ、「種族主義」などという、
まだ一般的には認知されていな言葉を使っているが、
邦題は、それを副題にして、
「作られた記憶」「偽りの記憶」などという
分かりやすい題名にした方がよかったのではないか。





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