映画『マチネの終わりに』 映画関係
[映画紹介]

平野啓一郎の小説がなかなか良かったので、
どう映画化されたの興味で、観た。
あらすじ等は、ブログでの紹介↓をどうぞ。
原作本「マチネの終わりに」
クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治) と
フランスの通信社で働く小峰洋子(石田ゆり子) との、
「大人の恋愛」を描く。


ストーリーは大体原作通りだが、
テロはイラクからパリに、
蒔野の演奏家中断期間は
1年半から4年に変えられている。
二人を結ぶ絆は、
洋子の父親である
ユーゴスラビア人のイェルコ・ソリッチ監督の
映画「幸福の硬貨」なのだが、
洋子自身の欧州の血と日本人の血の葛藤は
ほとんど描かれていない。
と、映画化の際の改変は仕方ないとしても、
致命的なのは、
石田ゆり子が通信社に勤める国際ジャーナリストには、
全く見えないことだ。
東京、パリ、マドリード、ニューヨークと、
世界を股にかけての物語なのだから、
その必然性が俳優から感じられないのは、少々困る。

たった一度しか会ったことのない相手に
「洋子さんが死んだら、僕も死ぬ」
と言うのも、
小説ならいいが、
生身の役者の口から出ると、
単なる口説き文句に聞こえてしまう。
その意味で、全体的に嘘っぽい雰囲気が漂い、
それを補完する音楽(ギターの演奏)も補いきれなかった。

原作のテイストは損なっていないが、
この仕上がりでは、
映画化作品としての及第点はあげられない。
残念。
5段階評価の「3」。
予告編は↓をクリック。
https://youtu.be/HCE2owGeIdw
拡大上映中。

平野啓一郎の小説がなかなか良かったので、
どう映画化されたの興味で、観た。
あらすじ等は、ブログでの紹介↓をどうぞ。
原作本「マチネの終わりに」
クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治) と
フランスの通信社で働く小峰洋子(石田ゆり子) との、
「大人の恋愛」を描く。


ストーリーは大体原作通りだが、
テロはイラクからパリに、
蒔野の演奏家中断期間は
1年半から4年に変えられている。
二人を結ぶ絆は、
洋子の父親である
ユーゴスラビア人のイェルコ・ソリッチ監督の
映画「幸福の硬貨」なのだが、
洋子自身の欧州の血と日本人の血の葛藤は
ほとんど描かれていない。
と、映画化の際の改変は仕方ないとしても、
致命的なのは、
石田ゆり子が通信社に勤める国際ジャーナリストには、
全く見えないことだ。
東京、パリ、マドリード、ニューヨークと、
世界を股にかけての物語なのだから、
その必然性が俳優から感じられないのは、少々困る。

たった一度しか会ったことのない相手に
「洋子さんが死んだら、僕も死ぬ」
と言うのも、
小説ならいいが、
生身の役者の口から出ると、
単なる口説き文句に聞こえてしまう。
その意味で、全体的に嘘っぽい雰囲気が漂い、
それを補完する音楽(ギターの演奏)も補いきれなかった。

原作のテイストは損なっていないが、
この仕上がりでは、
映画化作品としての及第点はあげられない。
残念。
5段階評価の「3」。
予告編は↓をクリック。
https://youtu.be/HCE2owGeIdw
拡大上映中。
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