映画『ホテル・ムンバイ』  映画関係

[映画紹介]

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インドのムンバイで起きた
無差別テロ事件を題材にしたドラマ。

2008年11月26日、
港の外に停泊した船舶から
ボートに乗り移ってムンバイに上陸した
イスラム過激派の兵士たちが、
午後9時20分頃、
混雑した駅や二カ所の五つ星ホテル、
人気のレストラン、病院、映画館などで
AK47自動小銃を用いて銃撃を開始、
手榴弾も使って、
少なくとも172〜174人(うち34人は外国人)が死亡、
負傷者は239人にのぼった。

映画は、二つの外国人向けホテルの一つ、
タージ・マハル・ホテルを中心に描く。
過激派は、ホテルで客と従業員を無差別に射殺、
客を人質に取ってたてこもった。
6回の爆発があって、火災が発生し、
屋根部分のドームを含むパレス棟の一部は破壊された。
1日遅れで軍治安部隊が鎮圧作戦に乗り出し、
実行犯を殺害し、
タージマハル・ホテルの制圧が完了し
同時テロ事件が終結したのは、
11月29日朝のことであった。

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映画は、
身重の妻と小さい娘がいるアルジュンという給仕、
厳しいオベロイ料理長、
生後間もない娘とシッターを同伴したアメリカ人建築家夫婦、
ロシア人実業家で女好きのワシリーらを中心に描く。

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感動的なのは、ホテルの従業員で、
「家族がいるから」と逃げ出す者もいたが、
大多数は、「ここが私の家です」とホテルに残ることを選ぶ。
逃げ出す者に対しても料理長は、
「恥ずかしいことではない。
謝罪もする必要がない」
と容認する。

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また、シーク教徒のアルジュンが、
頭のターバンに恐怖を感ずる白人女性に対し、
ターバンの意味を説明し、
「これは宗派の誇りだが、
お客様のためなら、外します」
という場面も感動させられる。

500人以上もの人々が巻き込まれながら、
死者は32人しか出ず、
犠牲者の半数は、
宿泊客を守るために残った従業員だったという。
オベロイ料理長は、
「我々は脅しには屈しない。
恐怖に苛まれながら生きるなんてことはしない」
と言っている。

テロの描写はリアルで、
すさまじい銃声が画面を覆う。
緊迫感臨場感が持続するのは、
アンソニー・マラス監督の手腕によるところが大きい。
マラス監督は長編初監督(脚本と編集も)。
成長株だ。

アルジュンを演ずるデヴ・パテルは、
「スラムドック$ミリオネア」の主演俳優だが、
「LION/ライオン〜25年目のただいま〜」を経て、
大きく成長した姿を見せる。

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料理長を演ずるインド映画のベテラン、
アヌパム・カーも好演。

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外観は、実際のホテルの映像が使われた。

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哀れなのは、
イスラムの教義に従い、
指導者の指示に盲従して、
人の命を奪い、
自分も死んでしまう少年たちで、
あれで天国に行けると思っているのだから、
つくづくドグマ(教義、固定された堅固な信条)の恐ろしさを思う。

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私も思想の時代と言われた頃、
あるドグマにとらわれて行動したことがあるが、
今は「全てのドグマから自由でありたい」と思っている。
世界中の人がそうであれば、
世界はもっとよくなるだろう。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/JncT2KLhoTc

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