半島を巡って  政治関係

元徴用工問題を巡り、
韓国外務省は19日、
ある提案をしてきた。
それは、被告の日本企業を含む
日韓両国の企業が出資する財団を創設し、
その財源から、原告に慰謝料を払うというもの。
この「和解案」を日本政府が受け入れるならば、
日韓請求権協定に基づく2国間協議に応じる用意がある、と。

日韓関係筋によると、
趙世暎(チョ・セヨン)外務第1 次官が16、17日に訪日し、
「和解案」を伝えたが、日本側はこれを拒否。

そもそも2国間協議は、協定に基づく正式な要請。
前提条件なしに、解決策を話し合うためのもの。
それなのに、先に「和解案」を示し、
これを受け入れるなら協議に応じる、というのだから、
順序が全く逆だ。

韓国外務省当局者は韓国記者団に
「韓国政府が民事訴訟に直接関与するのが難しい中、
(賠償の)強制執行より望ましい」
と説明。
韓国側の先延ばし方針が、
韓国メディアのみならず
原告や被害者団体も批判を始めたことを考慮した模様で、
近く被告企業の韓国財産差し押さえが現金化まで進む中、
和解案は、当事者間で解決する形を作って
強制執行を回避しようとしたものと思われる。
つまり、更なる先延ばし戦術だ。
そして、「負担は1人あたり500万円くらい。
受け入れやすい案だ」
などと能天気なことを言っている。

日本側外務省関係者は
「企業がお金を出しても、
国際法違反の判決がどうなるのかが示されていない」
と指摘。
「日本が何を問題視しているか、
理解できていないのではないか」
という声も出ている。
菅官房長官は
「韓国の国際法違反の状態を是正することにならず、
この問題の解決策にはならないと考えている。
韓国の要求提案は全く受け入れられない」
と拒否。
日本の主張は、1965年の日韓請求権協定
「完全かつ最終的に解決された」事柄であり、
その時、日本が支払った賠償金で
韓国政府が支払えばいい、というもの。
それなのに、
日本と韓国の企業に金を出させて支払わせるというのだから、
問題をすり替えている。

日本側としては条約で決まったものをまたやるということは、
条約の有効性そのものがなくなってしまうのではないか、
国際関係が無茶苦茶になってしまうではないか、というもの。
二つの国が結んだ条約を
相手国の裁判所が無効だと言ったら、
ひっくり返してしまうのでは、
国際的信頼は成り立たない。

韓国政府は三権分立で「司法の独立」を言い訳にしているが、
国内法より国際法が優先することは世界の常識だ。
韓国政府が立法措置などによって判決を無効化すれば済む話だ。
それに、新たに設立する「財団」など、
慰安婦問題の「財団」解散の前科がある韓国政府を
信頼せよというのが無理である。

既に日本政府は協定に基づく「仲裁委員会」設置を求め、
設置のための必要な委員を任命するよう
韓国側に求めたが、
韓国は期限までに回答しなかった。
このまま回答を避け続けるなら、
日本政府は国際司法裁判所への付託を検討している。
その付託にも応じないならば、
韓国政府は応じない理由を明確にしなければならない。

日本政府は21日、
差し押さえられた日本企業の資産(約1億6千万円)が売却された場合、
対抗措置とは別に
韓国政府に賠償を求める方針を固めた。
それは、「国際法違反を是正しなかった韓国の国家責任」を問い、
企業の損害額に応じて国家間で賠償を求めるもの。
その根拠は国連で、
国際法違反行為に関する国家の損害賠償義務は、
2001年に国連国際法委員会が採択した
国家責任条文で明文化されている。
しかし、それにも韓国政府は応じないだろう。
「国民感情」に反するからだ。

そして、元徴用工を称する人たちの裁判はさらに増えていく。
今頃、文大統領は、こんな判決を出したこと、
最高裁のトップにそんな判決を出す人物を
任命したことを悔いているだろう。


半島がらみで、もう一つ。

安陪総理は、北朝鮮の金正恩と会談すると言っている。
しかも「前提条件なしに」。
拉致問題が明らかになってから、
20年以上たち、
家族会のメンバーも高齢になっていることから、
何とか打開策を、
そのためにはとにかく首脳会談、
というのは分からなくもないが、
今会って、何の成果を得ようというのだろう。

当然日本は拉致被害者の返還を求める。
すると、相手は当然、その見返りを求める。
今、北朝鮮は本当に行き詰まっており、
平壤の富裕層にさえ、
配給が行き届かないほどだという。
北朝鮮は
とにかく食糧援助と経済援助を求めるだろう。
しかも、巨額の。
しかし、国連の経済制裁決議がある以上、
それを日本が破るわけにはいかない。
そうい状況なのに、
一体何を先方に提示するというのか。

ここは「対話」など求めず、
従来の制裁を強化し、
北朝鮮の人民が、
「これではやっていけない」と蜂起するのを待つしかない。
なにしろ、相手は駄々っ子みたいな人物だ。
そのやり方は核とミサイルで恫喝する
暴力団みたいな組織だ。

それにつけても、金正恩の頭の悪さが思いやられる。
前にも書いたが、
今が北朝鮮の最高の売り時なのだ。
核とミサイルを放棄すれば、
立場上、アメリカは北を援助せざるを得ないではないか。
様々な企業が資本と技術をつぎ込み、
北朝鮮は発展する。
日本に拉致家族を返して、
国交が回復すれば、
日本から莫大な経済援助を引き出すことができる。
金正恩の決意一つで、
国民を豊かにさせることができる。
なのに、核に固執し、
金を核開発につぎ込み、
国民を飢えさせている。
世界が見えていないとしか思えない。

今の高値売り抜けができなければ、
あとは凋落が待っているのが
なぜ分からないのだろう。

中国もアメリカとの関係で
北朝鮮を道具にしようとしたりせず、
世界の問題として考え、対処すべきだろう。
北朝鮮の生命線は中国が握っており、
石油の供給を完全に閉ざしたら、
あの国は一週間と持たないのだから。
中国は大国らしさを発揮して、
世界平和に貢献してもらいたい。





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