小説『鏡の背面』  書籍関係

[書籍紹介]

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家庭内暴力や薬物、性暴力被害などにより
社会からはじき出された女性たちが暮らすシェルターである
新アグネス寮
主宰者は小野尚子という67歳の女性。
歴史の古い出版社の社長令嬢で、
皇族の后候補になったこともあるというその人は、
昔アルコール依存症にかかって、
親族からも見放され、遺産分与で放り出された。
そこで、聖アクネス寮と出会い、
自分が救われたことから、
不幸な女性たちに尽力する活動に参加し、
やがて聖アグネス寮から独立して新アグネス寮を立ち上げ、
寄る辺ない女性たちを引き取り、一緒に生活していた。
財産である軽井沢の別荘を施設として提供し、
資金が行き詰まった時には、自分の貯金から資金を投入、
みんなから慕われ、「聖女」と言われる女性だった。
小野尚子の信用で施設も社会的評価を得ていた。

その小野尚子が亡くなった。
落雷による火災で施設が火に包まれた時、
子供を抱えた収容者の救出に向かい、
命を落としたのだ。
同時に亡くなったのは、寮の古株で盲目の老女・榊原久乃だった。

火災から2カ月が過ぎ、
尚子の遺志をついで施設を運営していた中富優紀は、
警察から連絡を受けて驚愕する。
榊原の遺体は本人のものと確認されたが、
小野尚子は別人の遺体だというのだ。
尚子の実兄から採取したDNAと照合したところ、
両者には血縁関係がないと判明。
それだけではなく、
尚子はアルコール依存症でほとんどの歯を失っていたのに、
焼死体には歯が揃っていたのだ。
どうやら、20年以上前から、
小野尚子は、他の誰かと入れ替わっていたようなのだ。
中富優紀らは入所した時期から、
入れ替わった後の小野尚子しか知らない。
入れ替わりの時期より前からいたのは、榊原一人だという。

更に驚くべきことが判明する。
遺体の歯と歯科情報の照合から、
入れ替わった小野尚子の正体は半田明美という女性で、
しかも80年代に連続殺人事件の容疑者としてマークされていた人物だった。
証拠不十分で立件には至らなかったが、
夫をはじめ、周囲の男性が何人も不審死を遂げているという。

優紀らは、ライターの山崎知佳に相談する。
というのは、2年前、知佳は小野尚子にインタビューをしており、
雑誌に充実した内容の記事を書いていた。
それだけではなく、
インタビューで、
知佳は小野尚子の人格に打たれ、心酔さえしていたのだ。
あれほどに優しく高潔で、
行動力にあふれた人はいない、という感想だった。
知佳は優紀から借りた小野尚子の写った古い写真と
2年前のインタビューの際撮った写真を顔認識ソフトにかけてみる。
結果は「別人」
入れ替わったことは間違いない。
更に、古い週刊誌の記事の半田明美の写真とも照合してみる。
見た目では別人だったが、
顔認識ソフトの結論では、
知佳が会った小野尚子と半田明美は同一人物だった。

更に、知佳は当時の週刊誌の記事を書いた記者・長島剛に会い、
長島のまとめた半田明美の追跡記事を読む。
半田明美が、周囲の男性の命を次々と奪ったのは事実のようだ。
連続不審死や後妻業など、
後続の諸事件に先立つ、稀代の毒婦である、
と結論づけた
その原稿が出版されることはなかった。

更に知佳は小野尚子がしばしば訪れたフィリピンの町を訪ね、
そこで小野尚子が死に、
入れ替わった半田明美が小野尚子に成り変わって帰国し、
ばれないように細心の注意をして入れ替わったという事実を把握する。

しかし、謎は残る。
不幸な女性たちを受け入れ、励ましていた人格者の小野尚子と
男を食い物にしていた元女優の半田明美の姿が一致しないのだ。
小野尚子の財産が目的だとしても、
それを持って逃げることは容易に出来たはず。
なのに、偽小野尚子は、施設にく留まり、
本物の小野尚子以上に
小野尚子らしさを発揮して、人々に尽くしている。
「日本のマザー・テレサ」という呼び方が間違っていない姿。
それは、優紀をはじめとして、
四六時中一緒に過ごしていた女性たちの証言で明らかだ。
身近の人間をそうそうだまし続けることは不可能だ。
もし半田明美が成り替わったとすれば、
そんな生活にどうして二十二年間も生きることができたのか。
何のためにそんなことをしたのか。

使うあてのない財産と、
扱いの難しい人々を日々相手にする
精神的に厳しい、質素な生活。
得られるものは、
実質的利益を伴わない
尊敬や信頼の眼差しだけ。
そんなものを半田明美のような女が欲するはずがない。


最後に発見された半田明美の隠れ家でみつかったあるものにより、
ことの経緯が明らかになるが・・・

謎が謎を呼ぶ展開にページをめくる手が止まらない。
所々オカルト風の味付けをしつつ、
こういうものを書かせたら、
篠田節子の右に出る者はいない。
しかも、テーマは人間の心に巣くう闇とその解放
深い題材を発見しつつ、めくるめく読書体験であった。

「辛い思い、苦しい思いをすれば、
人は歪んで意地悪になる。
恐ろしいことも平気でするようになる。
否定はしないけれど、
反対に思慮深く、情け深くなる人だっているんだよ」


フィリピンで出会った改革派司祭の話。

「子供も大人も明日の食べ物にも困り、
赤ん坊が死に、少女たちが売春婦として売られる。
それほどの貧しさを目の当たりにして、
なおかつ信仰はこころの問題だなどというのは、
欺瞞ではないか。
聖書のメッセージを丹念に読めば、
私たちがなぜこれほど貧しいのか理解できるではないか。
そして聖書にはどうすればそうした人々の苦しみを解決できるのかが、
示唆されているではないか。
神の祝福は、現実の苦しみにさらされているものに、
苦しみを苦しみのまま放置して魂を救済するものではない。
私はあなたと共にいる、
だからあなたは突き進みなさい、
という励ましの言葉なのです」


530ページにわたる大部だが、
すんなりと読めた。
着想も展開も文句なし。

前にも書いたが、
篠田節子は肌に合う


映画『パドマーワト 女神の誕生』  映画関係

[映画紹介]

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13世紀のインドの伝記を基にして、
16世紀に書かれた小説の映画化。
インド映画史上最大級の製作費で作られ、
2018年のインド国内興収第3位、
インド映画の世界興行成績でも歴代10位となった作品。

13世紀末。
シンガール王国の王女パドマーワティは、
西インドの小国メーワール王国の王であるラタン・シンと恋に落ち、
ラタンの妃になる。
一方、北インドでは、叔父を暗殺した武将アラーウッディーンが
イスラム教国のスルタン(王)の座に就く。

獰猛で野心に満ちたアラーウッディーンは、
支配地域を拡大し、
第二のアレキサンダー大王との異名を持つが、
絶世の美女、パドマーワティの噂をききつけ、
手に入れようと、メーワール国に兵を差し向ける。

しかし、堅牢な城は落ちず、
互いに計略を取り合った結果、
アラーウッディーンは、ラタン・シンを拉致し、
パドマーワティを自らの城におびき寄せる。
勇気ある救出策によりラタン・シンは奪い返され、
再び軍を送ったアラーウッディーンとラタン・シンの
国を賭けた闘いが始まる。
その背後で、パドマーワティは、
ある決意をしていた・・・

アラーウッディーンもラタン・シンもパドマーワティも実在の人物で、
叔父を暗殺して1296年にスルタンの座に就いたのも、
1303年にはメーワール国に進軍し、陥落させたのも事実。
この歴史的出来事を使って、
1540年に叙事詩「パドマーワト」を著したのが
イスラム教神秘主義者の詩人マリク・ムハンマド・ジャーヤシーで、
自身がこの書の末尾に「創作である」と書いていることから分かるように、
アラーウッディーンによるメーワール国への進軍の史実を、
美と愛を巡る義の戦いの物語に仕立てたものだ。
パドマーワティについては歴史的資料は乏しく、
その実像はほとんど不明だが、
叙事詩の中では絶世の美女で、
女性の尊厳を守るため悲劇的な最期を遂げたことから、
インド歴史上の女傑の一人として、
女神のように信仰されている。

というわけで、
アラーウッディーンは残酷で野心に満ちた暴君として、
ラタン・シンは高潔で義を重んじる誇り高い王として、
パドマーワティは、ラタン・シンを深く愛し、聡明で、
女性としての、また王妃としての尊厳を守る貞節の女性として描かれる。
更に、アラーウッディーンの妻は、
夫に罪を犯させないために裏切る薄幸な女性として登場する。

古代インドを舞台にした、
戦争と愛の物語。
なかなか巧みに作られ、
最後のあたりでは、
ラタン・シンの高潔さとパドマーワティの貞節に感動する。
インド版細川ガラシャというところか。

何よりも、古代インドの城や建物を再現した美術の素晴らしさ

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衣裳も豪華で美しく、目を楽しませてくれる。
隅から隅までインド人の美意識が横溢しており、
異文化を目の当たりにする驚きにあふれている。
快く、酔った。

そして、戦闘シーンは迫力があり、
空を飛翔する矢が次々と地面に刺さったり、
火矢が城から敵軍の拠点に飛んで行く飛跡の美しさ、
更に投石機から放たれるミサイルみたいな攻撃、
そして人海戦術。
すごい数のエキストラとCGで
壮大な戦場が現出する。

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そして、インド映画だから、
随所に歌とダンスが踊られるが、
違和感なく物語に溶け込んでいた。
随分インド映画も洗練されたものだ。

監督は「インドの黒澤明」と言われる
サンジャイ・リーラ・バンサーリー
パドマーワティは、
ハリウッドにも進出済みのディーピカー・パードゥコーン

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ラタン・シンはシャヒド・カプール

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アラーウッディーンにランヴィール・シン

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ディーピカー・パードゥコーンとランヴィール・シンは
実生活では夫婦だという。

「悪役がうまい映画は面白い」と言われるとおり、
アラーウッディーンを演ずるランビール・シンが
出色の出来で、
内包した荒ぶる魂が悪行をさせる哀愁がよく出ていた。
その上、この人、ダンスがうまい
キレッキレのテンポの早いものも、
ゆっくりした物憂い踊りも両方こなす。

「バーフバリ」のような荒唐無稽さはないが、
歴史の中での人物像を描く、という点は成功している。

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冒頭、詳しくは覚えていないが、
この映画は史実を再現しようとしたものではなく、
如何なる階層や集団を誹謗する意図ではない、
更に、動物を傷つけてはおらず、ほとんどはCGである・・・
などと言い訳めいたことが字幕と音声で流れる。

何事? と思ったら、
製作中、王族・武人階級であるラージプート族や
ヒンドゥ―教の劇中での描写に憶測が飛び交い、
一部の過激な宗教団体からの映画化反対運動にまで発展。
インド国内の映倫の検閲を経て、
二カ月も公開が延期されたのだという。
タイトルも「Padmavati」(ヒロインの名)から
「Padmaavat」(伝記の題名)に変更することで上映が許可された。

上映開始後も映画館が入るショッピングモールが襲撃されたり、
駐車場の車両が燃やされるなどの事件が頻発、
一部の州では反対派の報復を恐れ上映を中止する事態に陥った。
しかし、公開作を観て、騒ぎは鎮まった。
文句を言うなら、まず映画を観てからにしてくれ、だが、
表現の自由はインドではどうなっているんだろう。
もしかしたら、圧力でストーリーが変更されたのだろうか?
まあ、その騒動のおかげでヒットしたとも言えるのだが。
上映開始後も、「女性蔑視であり、回帰的」という批評も生まれた。
これも、今の物差しで過去の文化を批判する類と言えよう。

レビューで、
そのあたりに詳しいものを見つけたので、
借用させていただくと、

チットーガル城で激突、
そしてジョーハル(尊厳殉死)に至るまでの葛藤
彼女が炎に身を委ねるのは、
ヒンドゥー社会における慣習「サティー」によるものである
ヒンドゥー教の火の神アグニが
彼女らの潔白を証明するというもので、
聖火による神明裁判は古代インドで行われてきたとされている
インド叙事詩には貞淑の証として
焼身自殺を図ったふたりの女性がいて、
それは『ラーマーヤナ』のシーターと
『マハーバーラタ』のサティーである
「ラタンの身に何かあれば」と生前に許可を得るパドマーワティ
その証明である手形を押印した布を翳して、
パドマーワティはアラーウッディーンの願いを粉々に打ち砕く
ラストシークエンスでは妊婦、幼女も彼女に続く様子が描かれ、
この時代のラージプート族の戦う女性の生き様を突きつけられる

現代において、
夫が死んだから妻も自殺するという考えは風化しているだろう
だがこの映画におけるジョーハルの決断は「夫の死去」ではなく、
敵国の慰み者になるくらいなら
死を選ぶという決意として描かれている
時代背景もあり、その行為には夫の許可必要で、
その許可を出すということは夫にとって
「妻の最大の愛」を感じ取る瞬間であろう

なるほど。
よく分かった。
異なる文化を理解することは難しい。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/w1MZn-Scj5M

新宿ピカデリー他で上映中。

タグ: 映画

日本の城ベスト30  様々な話題

日本には4千ものお城・城跡がある。
というのは、戦国時代以降、
城を中心に諸国が作られ、
戦も城を拠点に行われたからだ。
「城攻め」は、戦国小説の中に必ず登場して来る。
だから、日本中に存在する城跡は、
文化遺産であると共に、歴史の遺産であり、証人でもある。

テレビ朝日系列で放送されている「総選挙」シリーズ。
3月に、
「お城好き1万人がガチで投票! お城総選挙」
が放送された。                                 
お城好き、歴史好き、国内旅行に行ったらお城に行く人
1万人を対象にアンケートを実施。
好きなお城ベスト3を答えてもらい、
1位5P、2位3P、3位1Pで集計。
ポイントが多い城でランキングを作成。

そのトップ30が↓。

30位 丸岡城(福井県)
 築城者:柴田勝豊
 築城年:1576年

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29位 岐阜城(岐阜県)
 主な城主:斎藤道三・織田信長
 築城年:1201年

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28位 広島城(広島県)
 主な城主:毛利輝元
 築城年:1589年

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27位 忍城(埼玉県)
 主な城主:成田氏
 築城年:1479年
 「のぼうの城」のモデル

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26位 高知城(高知県)
 主な城主:山内一豊
 築城年:1601年

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25位 駿府城(静岡県)
 主な城主:徳川家康
 築城年:1585年

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24位 上田城(長野県)
 築城者:真田昌幸
 築城年:1583年

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23位 金沢城(石川県)
 主な城主:前田利家
 築城年:1583年

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22位 今帰仁城(沖縄県)
 主な城主:北山王
 築城年:1200年台後期

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21位 松山城(愛媛県)
 築城者:加藤嘉明
 築城年:1602年

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20位 松江城(島根県)
 築城者:堀尾吉晴
 築城年:1607年

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19位 備中松山城(岡山県)
 築城者:秋庭三郎重信
 築城年:1240年

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18位 郡上八幡城(岐阜県)
 主な城主:遠藤盛数
 築城年:1559年

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17位 根室半島チャシ跡群(北海道)
 主な城主:─
 築城年:16〜18世紀
 チャシとはアイヌ語で「柵囲い」

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16位 会津若松城(福島県)
 築城者:葦名直盛
 築城年:1384年

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15位 犬山城(愛知県)
 築城者:織田信康
 築城年:1537年

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14位 安土城(滋賀県)
 築城者:織田信長
 築城年:1579年
 築城から3年で姿を消した幻のお城
 (写真はCG)

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13位 小田原城(神奈川県)
 築城者:大森頼春
 築城年:1400年中頃

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12位 彦根城(滋賀県)
 築城者:井伊直継・直孝
 築城年:1606年頃

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11位 江戸城(東京都)
 築城者:太田道灌
 築城年:1456年
 日本一大きいお城
 (写真はCG)

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10位 弘前城(青森県)
 築城者:津軽信枚
 築城年:1810年

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9位 二条城(京都府)
 築城者:徳川家康
 築城年:1603年
 二の丸御殿で大政奉還が

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8位 五稜郭(北海道)
 築城年:1864年

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7位 竹田城(兵庫県)
 築城者:山名宗全
 築城年:14431443年頃
 日本のマチュピチュ

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6位 名古屋城(愛知県)
 築城者:徳川家康
 築城年:1610年
 天守閣の延べ床面積日本一

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5位 首里城(沖縄県)
 主な城主:尚巴志王(しょうはしおう)
 築城年:1200年代後期〜1300年代

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4位 熊本城(熊本県)
 築城者:加藤清正
 築城年:1590年

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3位 松本城(長野県)
 築城者:石川数正・康長
 築城年:1593〜94年

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2位 大阪城(大阪府)
 築城者:豊臣秀吉
 築城年:1583年

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1位 姫路城(兵庫県)
 主な城主:池田輝政
 築城年:1609年
 別名・白鷺城

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小説『キンモクセイ』  書籍関係

[書籍紹介]

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法務省の官僚が殺害された。
しかも、至近距離から眉間を撃ち抜くプロの手口で。
防犯カメラの映像解析から、犯人は白人の外国人だと分かる。
しかし、、出入国記録がない。
だとすると、米軍基地から入って来た米軍関係者だ。

この事件に、警察庁警備局警備企画課課長補佐の
隼瀬順平(はやせ・じゅんぺい)が関心を抱く。
専任チームが作られ、隼瀬もメンバーになるが、
わずか一日でチームは解散、
公安の外事一課、外事三課も手を引き、
警視庁の捜査本部も縮小したという。
何か大きな背後の動きがあるようだ。

隼瀬には、親しい友がいる。
国家公務員T種試験の同期生の集まり「土曜会」
外務省、厚生労働省、防衛省、経済産業省の4人の仲間たちだ。
隼瀬は、彼らの知恵と情報を得ながら、真相究明に立ち向かう。

やがて、殺された官僚が日米合同委員会に関わっており、
「キンモクセイ」という謎の言葉を残していた事が分かる。
その話をした刑事局の岸本が謎の首吊り自殺を遂げる。
前夜隼瀬と飲んだ時、そんな様子はなかった。
もしかして口を封じられたのか。
謎は深まる。

「キンモクセイ」という言葉は、
以前使われていたコードネームで、
幻の監視システムだったことが分かる。
こうして、アメリカのCIAまで関わった国際的な陰謀の気配がしてくる。
また、在日米軍の根拠として、国連憲章まで登場する。

そのうち、隼瀬に逮捕状が出される。
岸本殺害の容疑者として。
ここから、指名手配された隼瀬の逃亡劇となり・・・

これに隼瀬の同僚の水木や新聞記者の武藤らの動きが関わる。
東という野党の国会議員も登場する。

なかなかの題材で、日本の中の米軍の存在の意味を問うたり、
さすが「週刊朝日」に連載されただけのことはある。

ただ、真相が明らかになってみると、
肩すかしの感はぬぐえない。
これくらいの情報を知っただけで、
アメリカが殺し屋を派遣したりするだろうか。
情報を知った官僚を自殺に見せかけて殺したりするだろうか。

となると、話の根幹を揺るがすことになる。

ただ、官僚が主人公ということで、
事件に関わる官僚と言われる人々の対応が興味深い。
隼瀬の逃亡術・潜伏術もなかなかいい。
面白い見解も散見される。

日本人をとことん骨抜きにするために、
テレビでは徹底的に低俗な話題を取り上げる。
どこかでそういう操作がされているのではていだろうか。

「だめな官僚は保身を考える。
ましな官僚は国のことを考える。
ごく稀ないい官僚は国民のことを考える」
「その稀ないい官僚は、
出世ができず、
多くは省庁を去ることになります」
「その中で生き残るやつが、
超一流なんだよ」

「俺たちに勝利なんてない。
ただ毎日、戦い続けるだけなんだ。
それが官僚というものだ」

なお、校正もれを発見。
312ページ7行目、
「岸本」とするところを「岩本」となっていた。



スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ  映画関係

カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド・パーク内に
新テーマランド「スター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジ」
5月31日、オープンした。

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フロリダ州オーランドの
ディズニー・ハリウッド・スタジオでも8月29日にオープンする。

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ギャラクシーズ・エッジの面積は
14エーカー(約5.7ヘクタール)と、
ディズニーランド・パークが1955年に開園してから
最も大規模な増設。
フロンティアランドの北、
元々ストリーツ・オブ・アメリカという
テーマランドが位置していた場所に建設された。

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新テーマランドはディズニーランドの他の施設と比べても、
はるかに深い没入感を与える作りとなっており、
宇宙の片隅にある惑星バトゥーの貿易港
ブラック・スパイア・アウトポストが再現されている。
この人里離れた辺境地は、密輸業者や違法商人、
変わった冒険家が集まる悪名高い場所で、
ファースト・オーダーから逃れたい人々の隠れ場所にもなっている。

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ランドの中心には、
ミレニアム・ファルコンが
実物大で鎮座している。

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主なアトラクションは2つで、
「ミレニアム・ファルコン:スマグラーズ・ラン」
ハン・ソロの愛機ミレニアム・ファルコン号の
コックピットにゲストが乗り込み、
密輸のアドベンチャーに挑むというもの。
ゲストはパイロット、射手、もしくは航空機関士となり、
それぞれファルコンを操縦しながら重要なミッションを遂行。

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もう1つの「ライズ・オブ・ザ・レジスタンス」
悪の組織ファースト・オーダーとの戦闘を体験できるアトラクション。
ゲストは8人乗りのライドに乗って
スター・デストロイヤーに潜入、
ファースト・オーダーVSレジスタンスとの決戦に加わる。

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大勢のストームトルーパーやドロイド、
カイロ・レンとの遭遇も臨場感たっぷり。
(2019年秋以降にオープン)

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ブラック・スパイア・アウトポストの中心にある賑やかなマーケットでは
魅惑的なショップが多数あり、
あらゆるアイテムを手に入れることができる。
ゲストが自分だけのライトセーバーをデザインできる店や、

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レジスタンスの一員になるためのコスチュームや
ピンをそろえられるレジスタンス・サプライ、

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ファースト・オーダーの帽子やグッズを購入できる
ファースト・オーダー・カーゴ、

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銀河系に住む珍しい生き物がいるクリーチャー・ストール、
豊富なコスチュームやギアが魅力の
ブラック・スパイア・アウトフィッターズ、
トイダリアンが作ったおもちゃがいっぱいのトイダリアン・トイメーカーなどがある。

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さらに、「スター・ウォーズ」第1作(エピソード4)の
有名なジャズラウンジを模した「オーガのカンティーナ」では、
ディズニーランドで初めてアルコールが提供される。

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来園者がギャラクシー・エッジに滞在できる時間を4時間に制限。
リストバンドで誰がいつ入場したかが分かるようにしてあり、
4時間を超えれば退場を求められる。

5月31日から6月23日の間は、
事前予約が必要だが、
すでに予定数に達したため、予約受付は終了。
6月24日以降、事前の予約は必要ないが、
当日のパークの混雑具合により、入場制限を実施することがあり、
その場合、バーチャルQラインを導入し、
実際に列に並ばずに、
パークの他のアトラクションやエンターテインメントも楽しみ、
入場の時間が確定次第、通知するシステムが導入される。
(事前に公式アプリをダウンロードする必要あり。)
ファストパスは対応しない。

5月29日、記念式典が行われ、
シンボル的存在である実物大のミレニアム・ファルコン号の前のステージに
ジョージ・ルーカス、マーク・ハミル、ハリソン・フォードらが
サプライズゲストとして登場し、
新テーマランドの誕生を祝った。

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アイガー会長は
「足を踏み入れたファンは
数十年にわたって観客の心をとらえてきた壮大な物語の一員となり、
私たちが創り出してきた世界の中で
最も創造的かつ革新的、
そして最も大掛かりなスケールで作られた
スター・ウォーズの世界を舞台に
自分だけの冒険を繰り広げるという
全く新しい体験を楽しめる」
とアピール。

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記念式典の様子は、↓をクリック。

https://youtu.be/J6gV5hsOqHw

スター・ウォーズ映画の音楽を担当した
ジョン・ウィリアムズ氏がギャラクシー・エッジのテーマ曲を作曲した。
↓は、ジョン・ウィリアムズの曲に合わせての紹介ビデオ。

https://youtu.be/ryorxnoVWxQ

ミニチュアを使った紹介ビデオは↓をクリック。

https://youtu.be/aP1jcbPRxc8

12月20日に公開される
「スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー」の予告編は、
↓をクリック。

https://youtu.be/BlQY54GhLMM

さて、このテーマランドのオープンに対して、
「スター・ウォーズ」ファンの
我が家の父娘はどうするか。
行かざるを得ないでしょう。

というわけで、
娘の正月休みに合わせて、
ロスに飛ぶことになりました。
飛行機もホテルも押さえ、
今年の大晦日は、ディズニーランドで過ごします。





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