映画『ナチュラルウーマン』  映画関係

[映画紹介]

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チリサンティアゴが舞台。
ウエイトレスをしながら歌手もしているマリーナは
トランスジェンダーで、
男の体で女の心を持っている。
外見も女性で、
年齢差のある恋人のオルランドと一緒に暮らしている。

マリーナの誕生日を祝った夜、
急にオルランドの容体が悪くなり、
病院に運ぶが、死んでしまう。
死因は動脈瘤だという。
部屋から出した時、オルランドが階段を転げ落ちて
けがをしていたこと、
マリーナが病院から早めに退去したことから、
警察から性犯罪の疑いをかけられ、
尋問や身体検査、裸体の写真を撮られたりの
屈辱的な思いをさせられる。

その上、オルランドの息子や別れた妻が
オルランドのアパートからマリーナに退去を迫り、
車も犬を取り上げられ、
葬式への参列も拒まれ、
その上、罵倒と暴力まで降りかかる・・・

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チリでも性同一性障害に対しての理解が
この程度だとは知らなかった。
排斥されるだけでなく、物理的攻撃まで受けるとは。
そして警察も病院もマリーナの境遇には全く無理解だ。
それにしても、女性の格好をしているマリーナを
彼らが一目で男だと見抜くのは、なぜだろう。

映画はマリーナだけをずっと描き続け、
マリーナは世間の無理解と偏見と差別に
とことんさらされることになる。
こうした置かれた立場をマリーナは敢然として対抗する。
しかし、道路では、運搬人の鏡の中に
歪んだ姿を見せつけられ、
突風はマリーナの行く手をはばむ。

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ただ、マリーナだけにオルランドの姿が見え、
導かれていく。

チリでは葬式から家族が帰った後、
火葬は係員だけでするんだね。
本当かね。
それに、別れた妻に、あんなに権限があるんだ。
まさに異文化を見た思い。

マリーナを演じるのが、
自身もトランスジェンダーの歌手である
ダニエラ・ヴェガという点が
この映画の特色。

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監督が取材中に、
この人を起用することに決めたらしい。
そして、彼女自身の反映のように、
見事にマリーナを造形する。
アカデミー賞の主演女優賞に
ノミネートされなかったのが不思議なくらい。

監督は、セバスティアン・レリオ

ひたすら逆境に耐える主人公に共感するのは、
よく人間が描かれているからだろう。
そういう意味で、題材は深刻だが、
よくできた映画だ。

先のアカデミー賞で
外国語映画賞を獲得。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/PJx38Yu2zl4


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