アカデミー賞授賞式  映画関係

今日は、アカデミー賞の授賞式
アメリカ時間3月4日の夜、
日本時間で今朝の10時から生中継です。

まず、白黒のニュース映像風に始まり、

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昔の会場風景から、

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今のレッドカーペットへ。

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会場に入り、

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オープニングが始まると、

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カラーに変ります。

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司会は2年連続で、この人、ジミー・キンメル

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まず、昨年の発表間違い問題に触れ、
「皆さん、名前を呼ばれても、すぐには立たないで下さい」
と先制パンチ。

セクハラ問題にも触れて、
オスカー像を指さし、
「彼は手を見えるところに出しているし、
下品な言葉も言わない。
第一ペニスがついていない」
と下品な一発。

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ゴールデン・グローブ賞の授賞式では、
セクハラへの抗議の意味で、
女優たちが黒いドレスで出席しましたが、
アカデミー賞では、
そういう統一行動はなかったようです。

「受賞者は、どんなスピーチをしてもいいが、
一番短いスピーチをした人には、
ジェットスキーを差し上げます」

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このジェットスキー、
カワサキ製で、200万円近くします。

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ストップウォッチを取り出し、
「オスカーを受け取った瞬間から計り始めます」

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会場はドルビーシアター

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オーケストラは、舞台の下に。

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今回は舞台装置が凝っていて、
↓のように、次々と変化します。

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舞台転換は、CMの間に。

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昨年の封筒渡し間違い事件に懲りて、
今年から封筒の表に
部門名がはっきりと書かれています。

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冒頭の映像ショーがなかった分、
演技賞では、歴代の受賞者の映像が次々と
映し出されます。

授賞は助演男優賞から始まり、
「スリー・ビルボード」のサム・ロックウェルが一番手。

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「8歳の時、校長室で
神妙な顔の父が待っていた。
祖母に何かあったようで、
早退させられた。
しかし、実は映画に行く口実だった。
両親の映画好きを僕も受け継いだ。
2人に感謝したい」
という想い出話を披露。

助演女優賞は、
「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」の
アリソン・ジャネイ
映画とは別人みたいです。

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今回は90周年ということでか、
往年のスターがプレゼンターに登場し、
エヴァ・マリー・セイント
リタ・モレノらが登壇。
エヴァは「私はアカデミーより年上」といいましたが、
現在93歳。
リタ・モレノも86歳には見えません。

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リタ・モレノがプレゼンターをつとめたのが外国語映画賞で、
チリの「ナチュラルウーマン」が受賞。

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トランスジェンダーの話で、
後に立っているのは、元男性の女優です。

彼女、ダニエラ・ベガ
主演女優賞にノミネートされてもおかしくない、
とまで言われました。
後で、主題歌賞の一曲の紹介も担当しました。

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メイクアップ&ヘアスタイリング賞では、
「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」の
辻弘一さんが日本人として受賞。

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しばらく映画の仕事から離れていたのですが、
ゲイリー・オールドマンからのたっての願いで、
骨相が全く違うオールドマンを
チャーチルそっくりに仕上げました。

受賞後のインタビューでオールドマンは言っています。
「一弘は熟練の芸術家です。
ライト監督とこの作品に挑むと決めた時、
彼にやってもらうことが絶対条件だと伝えました。
これが出来るのは
地球上で彼しかいないと思ったからです。
みごとに期待に応えてくれました」

短編アニメ・長編アニメ賞のプレゼンターとして、
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」から3人が。
そして、BB−8も。

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主題歌唱のパフォーマンス。
「マッドバウンド 哀しき友情」から
「Mighty River」

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歌うメアリー・J・ブラウジは、
助演女優賞にもノミネートされています。

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「リメンバー・ミー」から「Remember Me」

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「アナと雪の女王」の「Let It Go」を作ったのと同じ人の作。

「君の名前で僕を呼んで」から
「Mystery of Love」

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WOWOWのいいところは、
ちゃんと歌詞の翻訳を出すところで、
ミュージックビデオも見習ってほしい。

「マーシャル 法廷を変えた男」から
「Stand Up for Something」

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「グレイテスト・ショーマン」から
「This is Me」

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歌ったのはキーラ・セトル

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主題歌賞を受賞したのは、「Remember Me」でした。

一番感謝すべきは、
映画館に来て下さる観客、
と、画面に映画館の客席を映し、

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そこに出掛ける人を募り、

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近隣のチャイニーズ・シアターへ。
試写会が行われていた会場に進入。

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アカデミー賞の授賞会場と
映画館が一つに繋がります。

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そして、観客にお菓子やホットドッグのサービスを。

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観客は驚き、喜びました。

さて、授賞会場に戻り、
今回最大のサプライスの
オリジナル脚本賞
本命の「スリー・ビルボード」を押し退けて、
「ゲット・アウト」が受賞です。

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そして、撮影賞は、
ノミネート12回で無冠だった
ロジャー・A・ディーキンスが、
「ブレードランナー2049」で、
13回目のノミネートでの悲願を達成。

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今回はアカデミー会長の挨拶はなし。

一年間の物故者の追悼では、
トム・ペティ「ROOM AT THE TOP」
エディ・ヴェダーが歌う中、
次々と写真が出、

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鈴木清順と並んで、

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中島春雄さんの顔が。

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1954年の映画「ゴジラ」で初代ゴジラを演じ、
スーツアクターの草分けとなった方です。
「ゴジラの逆襲」「キングコング対ゴジラ」など
12作品でゴジラ役を務めた中島さんは
海外でも「ゴジラ俳優」としての知名度が高く
「ミスターゴジラ」の愛称で親しまれました。
2011年にはロサンゼルス市の市民栄誉賞を受賞しています。

アンディ・サーキスさん
(「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのゴラム役など)や
ダグ・ジョーンズさん
(「シェイプ・オブ・ウォーター」の謎の生物役など)
の先駆なのです。

監督賞は、大本命の
ギレルモ・デル・トロ(「シェイプ・オブ・ウォーター」)
が受賞。
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥと並び、
メキシコ人監督、強し。

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「私は皆さんの多くと同じ
メキシコからの移民です。
この25年間はアメリカや欧州など
色々な国で生活しました。
芸術やこの業界が偉大なのは、
国境を消してくれるからです。
世界が国境の溝を深くする中、
この業界だけは消してくれる。
私はFOXサーチライトに住みたいです。
彼らは2014年に
私のクレージーな話を聞いてくれて
両生類と話せない女性の
おとぎ話が成功すると信じてくれた」
とスピーチ。

監督賞のプレゼンターにエマ・ストーンが出て来たので、
アカデミーの慣例では、
主演男優賞のプレゼンターになるべきなので、
妙に思っていたら、
主演男優賞のプレゼンターは、
ジェーン・フォンダヘレン・ミレンが。

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そして、主演男優賞は、
「ウインストン・チャーチル」の
ゲイリー・オールドマンが獲得。

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主演女優賞のプレゼンターは、
前年主演男優賞のケイシー・アフレックではなく、
ジョディ・フォスタージェニファー・ローレンス
どういうことか。
しかも、ジョディ・フォスターは松葉杖姿。

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杖のわけは、ついに明かされ仕舞いでした。
で、主演女優賞は、
これも本命「スリー・ビルボード」の
フランシス・マクドーマンド

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会場の女性候補者を立たせて、
女性の力をアピールしました。

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そして、
「締めの言葉はこれ。
映画の現場に多様性を!」

そして、CM前には、
作品賞の封筒が
ちゃんと置かれてあることが画面でアピールされました。

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その作品賞のプレゼンターは、
何と、昨年の「事件」の張本人、
ウォーレン・ベイティフェイ・ダナウェイ

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アカデミーも粋なことをするものです。

受賞は「シェイプ・オブ・ウォーター」
壇上でデル・トロ監督は、
封筒を奪い、
中を確認します。

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そして、間違いないことを知ると、
封筒をかかげて見せます。

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実は、WOWOWは、直前に
アメリカの評論家の調査で、
「シェイプ・オブ・ウォーター」と
「スリー・ビルボード」が逆転しているという情報を流しており、

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最近、たびたび作品賞を外している私は、
また今年もか、と思っていましたので、
受賞にびっくり。
こういう調査はあてになりませんね。

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製作者としてのデル・トロのスピーチ。
「この賞は、若き映画製作者たちに捧げます。
世界各地で若者が才能を開花させています。
若い頃、私は、映画の魅力に心を奪われました。
でも、こんな日が来るとは
思ってもいませんでした。
同じ夢を持つ若者たちに伝えたい。
想像力を使えば、
今起きていることも
物語にして伝えられると。
仲間入りを果たしてほしい」

「シェイプ・オブ・ウォーター」の受賞は画期的なことです。
というのは、アカデミー賞では、
SFやファンタジー作品賞を取れない、という傾向があり、
ファンタジーの方は「ロード・オブ・ザ・リング」の受賞で解消しましたが、
SFについては、
あの「ゼロ・グラビティ」でも取れなかったのです。

「シェイプ・オブ・ウォーター」は、
SF的でもあり、ホラー的でもあり、
怪物ものでもあり、スリラーでもある。
そんな作品が、ついに作品賞を取れるようになったのです。

ジャンルの高いハードルを越えるだけの力が
この作品にはあったということです。

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さて、ジェットスキーは
36秒の短いスピーチだった
衣装デザインの受賞者がいただきました。

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キンメルの司会は安定していましたね。

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こうして、第90回アカデミー賞授賞式は終了。

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受賞結果は、
「シェイプ・オブ・ウォーター」4部門
「ダンケルク」3部門
「スリー・ビルボード」2部門
「ウィンストン・チャーチル」2部門
「ブレードランナー2049」2部門
「リメンバー・ミー」2部門
「ファントム・スレッド」1部門
「君の名前で僕を呼んで」1部門
「ゲット・アウト」1部門
「アイ・トーニャ」1部門

いつもの「予想」ですが、
終わってみれば、今年は昨年と同じ的中数。
なにしろ、下の方の短編賞[アニメ][実写]、
ドキュメンタリー賞[長編][短編]、
外国語映画賞の
予測不能部門5部門が全滅。

これらの部門については、
前哨戦のいろいろな賞の受賞傾向を調べて予想するのですが、
ドキュメンタリー長編賞では、
前哨戦で圧倒的に「顔たち、ところどころ」が多数を制しており、
外国語映画賞では、
「ザ・スクエア 思いやりの聖域」
沢山の賞を受賞しているので、
予想としたところ、大はずれ。
この方式は駄目なのかしらん。

昨年はこの5部門のうち3つを獲得。
えっ、それで前年と同じ的中数ということは、
前よりも予想の質は上がっている、
ということか。

ネットに出ていた画像。

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こういうものをすぐ作るからすごいですね。


タグ: 映画

文大統領演説  政治関係

韓国の文大統領
三・一独立運動記念式で演説した。
三・一独立運動とは、
1919年3月1日に起こった
日本からの朝鮮独立運動のこと。
従って、その記念式の演説が
反日の色彩を帯びるのは当然だが、
その内容がひどい。

竹島については、
「独島は日本の朝鮮半島侵奪(侵略)の過程で
最初に占領されたわれわれの領土だ」
とし、
「日本がその事実を否定するのは、
帝国主義による侵略に対する反省を
拒否するものにほかならない」
と述べたという。

竹島を、日本政府が閣議決定で島根県に編入したのは、
1905年(明治38年)1月、
日韓併合は1910年(明治43年)のことだから、
帝国主義の侵略とは、何の関係もないはず。

日本の竹島編入措置は、
国際法のいう「先占」によるもので、
先占の要件は、対象地が無主地であることで、
国家の領有意思をもってする実効占有である。
この時、そのことに異議を唱える国はなかった。
もちろん、当時は独立国であった朝鮮は、
何の抗議も異議も主張していないのだ。

そして、1951年に締結された
サンフランシスコ講和条約では、
竹島は日本領として認めている。

そのサンフランシスコ講和条約発効直前の
1952年1月に韓国の李承晩大統領が
現在の竹島と隠岐との間に境界線(李承晩ライン)を一方的に引き、
竹島を自国領としたものだ。

日本は韓国へ平和的解決を求め
国際司法裁判所に付託することを何度も提案しているが
韓国は応じていない。
つまり、韓国は分が悪いことを知っているからだ。

日本海の呼称問題でも、
韓国は日本帝国主義と関連付けるが、
日本海の呼称はそれより遥か昔のことで、
何でもかんでも日本帝国主義に結びつけるのは、
やめてもらいたい。

また、文演説では、
日本が慰安婦問題を巡る2015年末の韓日合意で
問題は解決したとしていることに対し、
「加害者である日本政府が『終わったことだ』としてはならない」
と指摘。
「戦争中に起こった反人倫的な人権犯罪は、
終わったという言葉で覆い隠されない。
不幸な歴史であるほどその歴史を記憶し、
歴史から学ぶことだけが真の解決だ」
と強調した。

その一方で文大統領は
「日本は人類普遍の良心で歴史の真実と正義に向き合わねばならない。
日本が苦痛を与えた隣国と真に和解し、
平和共存と繁栄の道を共に歩んでいくことを願う」
とした上で、
「日本に特別な待遇を求めない。
ただ最も近い隣国らしく、
真の反省と和解の上で
共に未来に進むことを願うだけだ」
と述べ、
未来志向的な両国関係の構築を目指す考えを改めて示した。

何を言おうとしているのか、さっぱり分からない
「真に和解」「真の反省」
と言っているが、
和解も反省も、
日本政府は何度も表明しており、
それを「真に」などと言って拒否しているのは、
韓国政府である。

未来志向的な両国関係を言うなら、
70年も前のことを何度も何度も蒸し返しているうちは、
それこそ「真の」未来など構築できないだろう。

「加害者である日本政府が『終わったことだ』としてはならない」
とは、
「うん、いいフレーズを見つけた」
と得意だろうが、
確かに、一方的に「加害者」が「終わった」と言えば問題だが、
日韓合意は「加害者」「被害者」の両者が
「最終的かつ不可逆的な解決」
として合意したものだから、
全然違う。

日韓合意は、
両国の間にトゲのように刺さっている慰安婦問題を
解決するために、
両国で知恵を集めたものだ。
韓国側が「政府の謝罪」と「国家予算による賠償」を
求めたことから、
日本はそれに応じた。
本来、冤罪である慰安婦問題を
人道問題として捉え、
一歩譲ったもので、
当時、日本でも「譲り過ぎだ」という議論があった。

しかし、いつまでもこの問題を抱いたままでは
両国関係が正常化されないことから、
あのような合意が生まれたのだ。

そうした、過去の先人たちの努力を
無にして、
「解決できていない」
と言うのだから、
どうかしている。
というか、
今回の文演説を聞いても、
はっきり言って、
頭が悪いとしか思えない。

北朝鮮について
日韓と米国が連携していかなければならない時に、
それに反することを言ってどうするのだ。

そういえば、
国連で「慰安婦問題は解決していない」
と主張して「互いに非難・批判することを避ける」
という日韓合意に違反した外務大臣や
「財団を解散する」と
韓国政府と違うことを言った家族相など、
一体、韓国政府は処分しないのだろうか。

竹島問題も慰安婦問題も徴用工問題も
一方的に韓国が仕掛けてきたものだ。
韓国が大人になって、
口をつぐめば済む問題なのだ。

こうした相変わらずの対応に対して、
次のような産経新聞のコラムは興味深い。

韓国の文在寅大統領は1日のトランプ米大統領との電話会談で、
近く北朝鮮に特使を派遣する方針を伝えた。
これについて、サンダース大統領報道官は、
朝鮮半島非核化のプロセスとして歓迎の意向を示したが、
さて米国の本心はどうか。
対北融和路線を突き進む文政権への警戒心を、
一層強めたのではないか。

「米国では今、『韓国疲れ』が広がっている」。
先日、韓国駐在経験のある知人の外交官からこんな話を聞いた。
北朝鮮危機を契機に、政府・軍レベルで
韓国との接触・対話が大幅に増えたことで、
米国は今さらながらに韓国の安全保障観や対北認識などの
異質さを思い知ることになったのだという。

これまで米国では、一部の韓国専門家が、
韓国の考えを米国人が理解できるように「翻訳」し、
周知していた。
それが通用しなくなり、
米国はむき出しの韓国を知って
「この人たちはいったい何なんだ」
と当惑しているのだそうである。

2日には、有能な「翻訳者」だった
米国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が辞任した。
いったん駐韓大使に内定し、
取り消されたジョージタウン大のビクター・チャ教授もその一人だったろう。
米政府では対北融和派の退潮が目立つ。

米国内では最近、
韓国は本当に米国にとって重要なのかも議論され始めた。
トランプ氏も文氏に不信感を持っているとされる。
米国が韓国観を改めるのは日本にとり別に悪い話ではないが、
そのまま退いていけばどうなるか。

北朝鮮の金日成主席(当時)は1980年、
南北統一の方策として「高麗民主連邦共和国制」を提案した。
その前提条件は「朝鮮半島の緊張緩和」「米国の干渉中止」などである。
その日が来るのは、意外と近いのかもしれない。


短編集『くちなし』  書籍関係

[書籍紹介]

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彩瀬まるによる短編集。
別冊文藝春秋に
2015年7月号から2017年7月号に掲載された6作と、
書き下ろし1作を収録。
「愛のスカート」と「茄子とゴーヤ」を除いて、
奇妙な設定のファンタジー

「くちなし」

妻子ある男アツタに別れ話を持ち出されたユマは、
別れの贈り物に「なんでもいいから」と言われて、
「腕」を所望する。
ここからが面白い。

アツタさんはそう言って、
右手を左肩に当てた。
骨が皮膚を押し上げている部分に
親指を添えて、
くっ、くっ、と押しながら左肘を小さく回す。
不意に肩の位置ががくんと下がり、
体に不自然な段差が出来た。
アツタさんはもう一方の手で
力の失せた左腕をつかみ、
軽く回転させてぴりぴりと皮膚を破りながら、
慎重にちぎり取っていく。
「はい、どうぞ。大事にしてね」
「ありがとう」


という具合に腕を残してアツタは去る。
腕は日中、水を張って生けておき、
ユマが戻ると、嬉しそうに迎え、
ユマと一緒に過ごす。

ある時、アツタの妻が尋ねて来て、
夫の腕を返してくれと言う。
そこでユマは代わりに妻の腕を所望し、
妻は夫の腕を持って、自分の腕を残していく・・・。

という調子で、
度肝を抜かれるというか、
驚いた展開が続く。
そして、行き着いたところは、
妻の次の言葉が象徴する。

「愛なんて言葉がなければよかった。
そうしたら、きっと許してあげられたのに」


「花虫」

惹かれあったお互いにしか見えない、
体に生えた花状のものを見て結婚した二人。
しかし、ある研究所の発表で、
花の正体は羽虫で、
人の体内に巣くって、
人間の脳にタンパク質を注入し、
毛穴から羽を出して発情するのだという。
しかも、虫が作用して、
人に死期を誘い、
幸福感を作用して死んだ後、
遺体を幼虫の養分にするのだという。

その事実を知った夫は、
妻との愛が偽物だったと断定し、
虫下しを飲んで、虫を体内から出そうとするが・・・

どこからこんな発想が出てくるのだろうと驚愕。

「愛のスカート」

これはファンタジーではなく、普通の話。
美容師のミネオカは、
依頼された出張理髪で、
高校時代のトキオに再会する。
今はファッションブランドを立ち上げて成功したトキオ。
そのトキオは、大家の中年女性に恋い焦がれていた。
ミネオカは彼女にスカートを作ってあげれば、
と提案し、
かえって二人の仲を取り持つ形になるが・・・

切ない女心を扱った作品だが、
奥は深い。

「けだものたち」

嫉妬に狂った女が蛇に変身し、
不実な男を食べてしまう、という状況が日常的に行われ、
それが不思議とは思われていない世界の話。
主人公はそういうこととは関係なく、
平穏な夫婦生活を行っていたが、
下の娘が学校帰りに擦れ違う学生を食べてしまう、
という事件が起こる。
娘の言葉「好きな人を食べるのは、気持ちがよかった」

夫婦は昼と夜ですれ違いの生活をし、
ある時、夫が鳥に変身するようになる。

娘が成長に応じて、
殻を脱ぎ捨てて、それを妻が手助けするなと、
驚きのシーンが満載。

「薄布」

戦争の北から逃れて来たこどもたちを教育する立場の女性が
そのこどもたちを自由にしていい、という秘密クラブに入り、
目隠しされたこどもと人形遊びをする話。
女性の家庭は崩壊しており、
その癒しを、北の子どもたちに求めるが・・・

「茄子とゴーヤ」

夫の交通事故死以来、すっかり自堕落になってしまった女性が
茄子色に髪を染めてもらったことを契機に、
床屋のオウミと親しくなりはじめる。
オウミの床屋の表にはゴーヤが植えられており、
それが滝のように店の前を覆っていた。
オウミは主人公にゴーヤの実をあげ、
主人公はいろいろな料理をするようになる。

ファンタジーではないが、
不思議な味わいの一篇。

「山の同窓会」

ちょっと不思議な世界が出来上がっている。
女は卵を身ごもり、
3回身ごもると、消耗して死んでしまう。
主人公のニウラは、一度も卵を身ごもったことがないので、
髪は黒髪のまま。
それで同窓会に出かけると、
異彩を放ち、いたわれる。
同窓会に来なかったニワを尋ねると、
ニワは怪獣に変身しており、
海に出て、人々の敵の金ビレと闘う。
ニウラは生き延び、
町の人々の生活を記録する。
そして、友人の子どもたちと出会うが・・・

これも不思議な悲しみに満ちた話。

どの短編も、
意表をつき、驚きと共に新鮮
底辺には男と女の愛に対する諦念があり、
作者の才能が明確に分かる。

先の直木賞候補
選考委員の評価は、一人を除いて否定的。

桐野夏生
文章の端々に才能の煌めきを感じるものの、
今回は短編集の弱みが出てしまったように思われる。
似通った話が目に付くことによって、
気になるところが露わになった。
官能性を排除しているようでいて、
実は、自分の中にある強い衝動や欲望と呼ばれるものに、
きちんと向き合っていないように感じられる。


北方謙三
描写力を感じた。
シンボリックなものを書く上で、それは重要な要素であろう。
ひとつ言えば、なぜこういう書き方をしたのか、
書かざるを得なかったのか、
理解できて肚に落ちてくるものがなかった。

林真理子
こういう幻想小説は、
文章がうまくないと白けるものであるが、
突然の変身もすんなり心に入ってくる。
しかしこれが直木賞かと言われると困惑してしまう。

東野圭吾
すべての候補作を読み終えて振り返った時、
最も印象に残っているのが本作だった。
誰しもが持っている説明不能な心の揺らぎや
人間の不条理さを、
奇想をこらすことで描き出す筆力は、
たぶんイミテーション・ゴールドではない。
発展途上だし、おそらく他の委員の同意は
得られないだろうと思いつつ、
今回はこの作品を推すことにした。

伊集院静
「茄子とゴーヤ」「薄布」の二作が大変に佳い作品でした。
(二作以外の)他作品が
作家の意図と、小説の情緒があまりに乖離していて、
作者の本当に描きたかったものが何なのかが見えませんでした。

宮部みゆき
〈ファントムとエロス〉という面白い組み合わせを
テーマにした短編集です。
私はやっぱりそこにもう一つ〈ストーリー〉が加わらないと
読めないヒトでして、
正直この作品の世界についていけませんでした。

浅田次郎
ずいぶん古典的な小説だなと思いつつ読んだ。
百年前のシュルリアリスムである。
作者の意図するところは不明だが、
どのような理由があれ過去の名作との相似は許されまい。

高村薫
小説が小説になる秘密があることを知っている書き手の作品だと思うが、
作者が好んで使う奇想は、
その秘密への技法的アプローチの可能性を狭め、
広がりや深化を妨げて作品の行き止まり感につながっている。

宮城谷昌光
特徴は、きわめてやさしい筆致である。
それを活かすだけで独特な世界を築けるのに、
幻想小説のようなよけいなことをやっているという印象をもった。



若手映画作家育成プロジェクト  映画関係

映画産業振興機構(VIPO)による
若手映画作家育成プロジェクトで制作した
5本の短編映画の上映会に参加。

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VIPOとは、
2003年に設置された
知的財産戦略本部の支援を受けた映像産業の振興組織
そのVIPOの育成支援として、
2006度から始まったのが、
文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」。
ndjcとは、new directions in japanese cinemの頭文字を取ったもの。

このプロジェクトでは、
在野の優れた若手映画作家の発掘と育成を行い、
本格的な映像制作技術と作家性を磨くために必要な
知識や技術を継承するためのワークショップや
制作実習を実施すると同時に、
新たな才能の発掘を目的とした作品発表の場
提供することで、若手映画作家を支援し、
日本映画の活性化を目指している。

12年間で62名の作家を育成し、
62本の短編映画を製作、
うち長編商業実写映画監督としてデビューした作家が21名いる。
主なところでは、
「湯を沸かすほどの熱い愛」を作った中野量太監督、
「嘘を愛する女」を作った中江和仁監督
2月24日公開の「花は咲くか」を作った谷本佳織監督、
3月31日公開の「ANIMAを撃て!」を作った堀江貴大監督など。
実績があるのだ。

今年度は各映像関連団体から推薦を受けた
15名がワークショップに参加、
うち5名が製作実施研修に進み、
短編映画5作品を完成させた。

35mmフィルムによる撮影で、
完成尺25分以上30分以内というのが条件。

有楽町スバル座で2月24日から3月2日まで上映会を行い、
続いて名古屋、大阪でも上映会が開催される。

↓は、会場入り口で配られたパンフレット。

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で、その5作品。

齋藤栄美監督
トーキョーカプセル

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東京の繁華街にあるカプセルホテルを舞台にした人間模様。
素材と着想と絵面はいいが、展開が平凡。

奥野俊作監督
カレーライス Curry and Rice

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冴えない大学生のもとに
友人の妹のフランスからの留学生がやって来る。
腹を空かせている彼女にカレーライスをごちそうしようとするが、
彼女はカレーライスがどんなものか知らなかった・・・

スタンダード、白黒だが、
その必然性を感じず。
長回し固定が多く、映像に力が無いから退屈。

金晋弘監督
もんちゃん

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母を病気でなくした男の子が、
引っ越し前に父親から
「ママの遺品を箱一つにまとめて。
あとは捨てるから」
と言われて、ママへの思慕が高まり・・・

子どもたちの自然な演技はいいが、
球を置きに来ていることがアリアリの作品。
新人なら、もっと意欲的な発想がほしい。

池田暁監督
化け物と女

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ある小さな町の役場にいるやる気のない職員の女。
町に妖怪が出るという噂が広がり、
帰り道に彼女はその妖怪に遭遇してしまうが・・・

この世界観は演劇なら通じるが、
映画では、ちょっと。


実は、入り口で渡されたアンケートに
各作品ごとに
面白かった 俳優の演技がいい シナリオがいい 
つまらなかった 寝た
と評価する欄があり、
上記4本は、どれも「つまらなかった」評価。
シナリオが弱く、きらめきも斬新さもない。
むしろ、稚拙とさえいえる。
痩せ細った印象で、
日本映画の将来を心配する出来。
このまま全部「つまらなかった」評価のアンケートでは、
出すのをやめようか、
と思ってしまった。
だって、ようやく、撮影現場の機会を与えられ、
いろいろ努力して作品を仕上げ、
わくわくしながら一般観客の前で上映したのに、
その意気を阻喪させては悪いので。
しかし、
最後の作品に救われた。

中川和博監督
さらば、ダイヤモンド

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大学野球部の親友3人は、
就職してからも交流があったが、
一人は結婚、一人は海外出張と道が離れ始めていた。
OBたちの会合に出た3人のうちの一人は、
親友への愛を告白するはめに・・・

しっかり構成されたシナリオで、
俳優の繊細な演技、
カメラワーク、構図もなかなかのものだった。

上映終了後、
監督の紹介。

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入場の際、撮影の是非を訊くと、
「今日は、大丈夫です」とのこと。
「今日は?」と尋ねると、
俳優が出る時は確認が必要なのだが、
今日は監督だけなので、よいのだと。
へ〜え、そういうものですか。

↓は「さらばダイヤモンド」を作った中川監督。

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その後、
監督の一人と周防正行監督がトークセッション。

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日替わりで、今日は「トウキョーカプセル」を作った斎藤監督。

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周防監督の話で、
最初の作品で、撮影が楽しくて楽しくてならなかった。
映画監督はやめられない。
という話が映画愛を感じられてよかった。
監督がやりたいので、助監督の話が来ても、断っているそうです。
カラオケビデオの作成は
良い収入になる、という
初めて聞く話も。

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周防監督の次回作品は、
無声映画時代の活動弁士の話だそうです。

有楽町スバル座では3月2日まで。
その後、3月10日から16日まで
名古屋のミッドランドスクエアシネマ
3月17日から23日まで
大阪のシネ・リーブル梅田で。


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