映画『新世紀、パリ・オペラ座』  映画関係

[映画紹介]

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パリのオペラ座の裏舞台を見せるドキュメンタリー。

パリ・オペラ座は、
二つの劇場で構成されている。
一つは、オペラ通りの行き止まりに建つ旧館↓で、

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1875年1月に落成式が行われたもの。
応募で採択された設計者の名から「ガルニエ宮」と呼ばれている。
「オペラ座の怪人」の舞台となったのは、この旧館。

そして、1989年に新館↓が落成。

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近代的な建物で、
その場所からオペラ・バスティーユと呼ばれている。

現在、ガルニエ宮では、バレエと小規模オペラ、
管弦楽コンサートを中心に公演され、
バスティーユの方はオペラを中心に運営されている。
両方で年間400もの公演を行い、
スタッフは1500人以上いる。

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この作品は2015年から2016年まで1年半の撮影を行い、
様々な出来事を活写する。

たとえば、
史上最年少でバレエ団芸術監督に大抜擢された
バンジャマン・ミルピエ(ナタリー・ポートマンの夫)の
任期途中、1年半での電撃退任
総裁↓がミルピエに電話で

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「やめると言ったり、留まると言ったり、どっちなんだ」
と叱責する生々しいシーンも登場する。

2015年11月のパリの劇場が襲撃されたテロ
総裁は挨拶で、
「テロに対する最良の答えは、上演を続けること」
「文化は残虐行為に屈しない」
と言う。
劇場の各所で黙祷するスタッフたちを映画は写し出す。
舞台、オーケストラ、事務室、厨房・・・
   
シェーンベルクのオペラ「モーセとアロン」で、
生きた牛を舞台に登場させるために苦労するスタッフたち。

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合唱の配置を巡って勝手なことを言うメンバーをたしなめる監督。

文化省からの減員要請に苦慮する運営側。
スタッフのストライキで公演がいくつか中止になる危機。
2日前の降板で、歌える歌手をリストから探し回るスタッフ。
抜擢された新人バリトン、
ロシア出身のミハイル・ティモシェンコの苦悩。

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演奏会の後、落ち込む姿。
一転して、先輩バリトンに可愛がられて喜ぶ姿。
このブリン・ターフェルという歌手の歌う
イベールの「ドン・キホーテ」からのアリアが素晴らしい。
他に舞台から退いたバレリーナたちが
へとへとになって袖でうずくまる姿
舞台挨拶の様子を付き人にスマホで撮影させるプリマや
袖に引っ込んだ途端に大量の汗をティッシュで拭かせる姿など
珍しい光景も見られる。
そして、育成プログラムで演奏する子どもたちの姿・・・

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説明やナレーションやインタビューは一切なく、
客席からの映像もなく、
終始舞台袖や背後からの撮影なのは、
一つの卓見で臨場感あふれる。
本国フランスで、オペラ座を描くドキュメンタリー映画史上で
最高の動員記録を樹立したのもなるほどとうなずける。
2017年モスクワ国際映画祭でドキュメンタリー映画賞を受賞。

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一つの劇場を巡る、
生き生きとした人間ドラマ。
そして、芸術愛人間愛
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」や「タンホイザー」、
「ドン・ジョヴァンニ」、「フィガロの結婚」
「ファウストの劫罰」、「リゴレット」
など、沢山のオペラの曲も堪能できる、
贅沢な時間を過ごせるドキュメンタリーだ。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/7oNz6Pv0ubU

本国でのチラシ↓。

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タグ: 映画




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