評論『英国人記者が見た 連合国戦勝史観の虚妄』  書籍関係

[書籍紹介]

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著者のヘンリー・スコット・ストークス氏は
1938年生まれの英国人で、
オックスフォード大学修士課程修了後、
フィナンシャル・タイムズ社に入社、
東京支局初代支局長をつとめた後、
ザ・タイムズ東京支局長、
ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任。
三島由紀夫と最も親しかった外国人記者としても知られる。
妻は日本人である。

と、輝かしい経歴のジャーナリスト
知識も経験も見識も豊富である。
その視点から日本の文化を賛美する内容は
大変示唆に富んでいる。

この本は、
第2次大戦後の連合軍の政策で
日本人の中に刷り込まれた
「日本は侵略国家である」という思い込みに
異を唱える


日本がアジア植民地を侵略したのは、
悪いことだったろうか。
侵略が悪いことなら、
世界史で、
アジア、アフリカ、オーストラリア、北米、南米を
侵略してきたのは、
西洋諸国だ。
しかし、今日まで、西洋諸国が
そうした侵略を謝罪したことはない。
どうして、日本だけが
欧米の植民地を侵略したことを、
謝罪しなければならないのか。
東京裁判では、
「世界で侵略戦争をしたのは、どちらだったか」
ということに目を瞑って、
日本を裁いた。
それは侵略戦争が悪いからではなく、
「有色人種が、白人様の領地を侵略した」
からだった。

そして、日本の戦争は自衛の戦争であり、
アジアの植民地を
ヨーロッパの支配から解放する戦争
であったと力説する。

アジア諸国の欧米による植民地支配からの独立は、
日本によって初めて可能となった。
これは厳粛な事実だ。
日本はアメリカによって不当な圧迫を蒙(こうむ)って、
やむをえず対米戦争を戦ったが、
アジア解放の理想を掲げた。
明治維新は欧米の帝国主義によって、
日本が植民地化しないために行われたが、
アジアの解放はその延長だった。
はじめ欧米諸国は何が起こっているのかわからなかった。
しかし、アジアの諸民族が自ら
独立のために戦う決意をし、
立ち上がったということが、
明らかになってきた。
日本がアジアに進攻することがなかったなら、
アジアはいまでも欧米の植民地のままだったろう。
(中略)
日本が大東亜戦争を戦ったことによって、
大英帝国が滅びた。
日本が大東亜戦争を戦わなかったら、
いまでもアジア諸民族が、
イギリスやフランス、
オランダ、アメリカの支配を受けていた。

私も戦後教育を受けた者として、
なかなか受け入れがたい見解だが、
よく考えてみると、
当時のアジアを取り巻く状況、
つまり、欧米の植民地であった国々から
欧米の力を日本が追い払ったことが
その後の独立運動につながったことは
間違いのないことだと分かる。
なにしろ、インドから東南アジアまで、
タイと日本を除き、
ことごとく欧米の植民地となっていたのだから。

つまり、当時は植民地支配は当然のことであり、
今の物差しで過去を裁くのは間違いだ。
しかも、その「今の物差し」そのものが、
「日本の植民地支配」を題材に作られたものなのだ。

しかし、戦後、敗戦国日本を悪玉にし、
その責任を日本だけに押しつけたのである。

その戦後教育について、
こう書く。

日本にとっては、史上初めての敗戦だった。
どのように受け止めていいのか、
わからなかった。
しかし、敗戦から68年の歳月が流れている。
いい加減に敗戦後遺症から、
脱却すべきだ。

これは、日本人が言っているのではない。
英国人のジャーナリストが言っているのである。

韓国に対しての「植民地政策」(実は、併合)についても、
公平な判断をしている。

日本は韓国を近代化するために、
膨大な労力と費用を投入した。
日本の努力はたいへんなものだった。
義務教育、大学教育、医療、警察制度、軍隊まで、
今日の韓国社会の基礎をつくった。
(中略)
日本の統治は
欧米の植民地支配のように、
人種的な優越感によるものではなかった。
朝鮮人も同じ国民として処遇した。
(中略)
イギリス統治では、
植民地の人々に対する教育は否定され、
まったく行われなかった。
日本は台湾と朝鮮に、
それぞれ帝国大学をつくった。
イギリスの植民地には、
大学が一つもなかった。
いまでも、台湾、韓国では、
帝国大学の延長である
台湾大学とソウル大学が、
最高教育機関となっている。

慰安婦問題も、
当時、貧困が原因での不幸であり、
強制連行はなかった、
という視点が貫かれている。

その証拠として、
戦争中にアメリカ軍が捕らえて訊問した、
朝鮮人軍属の話が掲載されている。

「太平洋の戦場で会った朝鮮人慰安婦は、
すべて売春婦か、
両親に売られたものばかりである。
もしも女性たちを強制動員すれば、
老人も若者も朝鮮人は激怒して決起し、
どんな報復を受けようと日本人を殺すだろう」

茂木弘道氏の論文には、
次のような言及もある。

李承晩大統領は
強硬な反日政策で知られるが、
徴用に対する補償も含め、
あらゆる要求を
敗戦国日本に突きつけた。
だが、その李承晩でさえも、
慰安婦に補償をしろなどという、
あまりにも非常識なことは言わなかった。
当たり前である。
別に慰安婦のことが知られていなかったのではなく、
当時は慰安婦がどういうものか、
誰でも知っていたからである。


それがいつの間にか、
「人権の蹂躙」になり、「女性の尊厳」の問題になった。
おばあさんたちは、「かわいそうな被害者」になり、
「性奴隷」の犠牲者になった。
おそらく、今となっては、
おばあさんたちも、そう思い込んでいることだろう。

次のように書く。

そもそも、日本には、
歴史を通して奴隷制度がなかった。
まして、女性を「性奴隷」としたことなどなかった。

日本の「慰安婦」の実体は、
もちろん「性奴隷」ではまったくない。
売春婦だった。
そのことを、米国側の資料が裏付けている。

「性奴隷」と表現するのが、
まったく間違いなのは、
慰安婦はサービスを提供して、
その対価を得ていたことである。
上等兵が月10円の収入であるのに対し、
慰安婦は、その30倍の300円の月収を得ていた。

こうした事実は、国際的な議論では出てこない。
はっきり反論した方がいいのだが、
そうならないのは、
おそらく、
日本人の根底にある、
「言い訳がましいことは言いたくない」
という一種の美意識によるのではないかと思っている。

ただ、次の指摘は的をついている。

韓国人は劣等感を癒すために、
日本を苛めて、快哉を叫んでいるが、
劣等感はネガティブなものだから、
やがてはマイナスに作用する。
そのうちに、日本という大切な財産を活用できなくなるだろう。

それにしても、
70年も前の
根拠も数字もあいまいな出来事を言い募る
韓国の異常さを、
そろそろ国際社会も排斥すべきではないのか。

その他、南京大虐殺事件
発生当時からの報道の捏造で、
中国国民党政府による
反日プロバガンダであったことが
資料により明らかになるくだりなど、
瞠目されるところは多い。

最後に、日本人とユダヤ人の共通性を書いた、
次の文章を紹介する。

日本人もユダヤ人と同じように、
キリスト教徒から蔑まれてきたという点では共通する。
それは優秀な民族だからだ。
日本は日露戦争では白人のロシア帝国に対して勝ち、
大東亜戦争では
数百年にわたってアジアを支配してきた西洋人を、
あっという間に追い払ってしまった。
戦後は敗戦から瞬く間に復興を遂げ、
“ジャパン・アズ・ナンバーワン”と言われる
世界第二の経済大国の地位まで昇った。
今日も先進国首脳会議で、
唯一の非白人国家である。
日本は他のアジア諸国と、違う。
優れた民族だ。
ユダヤ人と日本人はよく似ている。
どちらも優秀だから、
他の民族から嫉妬され、
批判にさらされる。






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