映画『22年目の告白─私が犯人です─』  映画関係

[映画紹介]

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連続殺人事件の犯人が
時効後、マスコミの前に現れ、
殺人の告白本を出版して人気者になる、
という話で、
どこかで聞いた話、
と思ったら、
韓国映画↓「殺人の告白」(2012)の日本版リメイクなのだった。

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このブログに書いたかな、
と思って検索したら、
2013年6月18日に、その記事が出ていた。
異例だが、まず、その記事を再録する。


[映画紹介]

これは面白い。

ソウルで連続殺人事件が起こる。
捜査本部のチェ刑事は、
犯人を追いつめるが、
もう少しのところで、取り逃がし、
犯人はチェ刑事の口の脇に大きな裂傷を残して去る。
「お前は俺の広告塔だ」という言葉を残して。

この冒頭のアクションが、
カメラワークも良く、
一挙に映画の中に取り込まれてしまう。

それから15年経ち、時効が成立。
その2年後、犯人が現れる。
出版記者会見の場で、
イ・ドゥソクと名乗るその男は、
連続殺人事件の犯人は自分であると言い、
その詳細を綴った告白本を出版すると発表する。
しかし、時効を楯に、
警察も手を出せない。
イ・ドゥソクは時の人となり、
貴公子のような容貌に、
ファンクラブまで出来てしまう。
もちろん本は大ベストセラーになる。

イ・ドゥソクは世話になった施設に詫びに現れ、
また、チェ刑事にも会いに来る。
その回りを常にマスコミが囲んでいた。
チェ刑事は、
イ・ドゥソクにジャージャー麺を投げつける。

一方、遺族たちはイ・ドゥソクの誘拐を企て、
遺体が発見されていない被害者の遺族は、
イ・ドゥソクからそれを聞き出そうとする。
一旦成功したかに見えた誘拐も、
思わぬ邪魔が入って頓挫する。

また、告白本には、
まだ遺体が発見されていない事件が書かれておらず、
それがチェ刑事と何か関係があるらしい。

生放送の討論番組に
イ・ドゥソクと共に出演したチェ刑事は、
真犯人は別にいる、と発言する。
しかし、出版された本には、
犯人しか知り得ないことが沢山書かれている。

その放送の中で、
一般人の声を集めたところ、
Jと名乗る人物が
イ・ドゥソクは犯人ではない、と宣言する。

マスコミはJに接触し、
仮面を付けて現れたJは、
殺人に使われた凶器を提示する。
しかし、イ・ドゥソクは、
それは盗まれたものだと主張する。

再び、公開討論が開かれ、
生放送の中で、Jが初めて仮面を取る・・・。

というわけで、
謎が謎を呼び、
次々と起こる新たな展開に、
先が読めない。

実は、映画そのものに
大きな仕掛けがあり、
これは明らかになるまで、
全く気づかなかった。
驚愕の事実だが、
後で振り返ってみると、
いろいろと伏線があったことが分かる。
巧みな脚本である。
類似の先行作品では、
宮部みゆきの「模倣犯」
(ただし、映画ではなく、小説の方)
があげられるだろう。

イ・ドゥソクを演ずるパク・シフが、
美形で冷たい犯人像をうまく演ずる。
及川光博か向井理みたいな風貌だ。
チェ刑事を演ずるのは、チョン・ジェヨン。
矢沢栄吉みたいな感じで、
一つの事件を追う男の執念を演じて、うまい。

昨日、韓国映画は破滅的、絶望的な終わり方が多い、
と書いたが、
この映画はラストシーンに象徴されるように、
ある種の救いが感じられる。

ストーリーは映画のオリジナルだが、
小説として書いても、
秀逸な作品になったと思われる。

こういうミステリーの部門でも、
韓国映画は日本を越えた。


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実は、今回、「22年目の告白」を観るにあたって、
このブログを再読していった。
しかし、細部の記憶がない。

観て、謎が明かされる場面で、
再び驚倒した。

つまり、前のブログ、
ネタバレしないように細心の注意をこめて書かれていたのだ。
更に、
「実は、映画そのものに
大きな仕掛けがあり」
や、
「しかし、出版された本には、
犯人しか知り得ないことが沢山書かれている」
など、
映画観賞後、判明するような
てがかりも書かれている。
自画自賛を承知で言えば、
映画紹介のお手本みたいなブログだった。

というわけで、
この日本版リメイク、
核心部分は同じだが、
更に一展開ひねりを効かせ、
アクションシーンを少なくし、
SNSを活用したり、
阪神淡路大震災を組み入れたり、
戦場ジャーナリストを入れたりで
いろいろ日本色を出そうとしている。
特に、2010年4月27日施行の
刑事訴訟法改正により、
「人を死亡させた罪であつて死刑に当たる罪」については
公訴時効が廃止された事実が
うまく事件にからむ。

また、2015年6月、
神戸連続児童殺傷事件の犯人の少年A
「絶歌 神戸連続児童殺傷事件」(太田出版)を刊行したことも、
創作と事実の奇妙な一致も感じさせる。
あの時も犯罪者の手記の出版について非難が起きた。

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犯人役の藤原達也は、

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このような役をやらせたら、
当代、右に出る者はいないという演技を披露する。
刑事役の伊藤英明も好演。

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事件を追究するキャスター役の
仲村トオルは、意外な展開。

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映画全体を緊迫感が包み、
次の展開が予測できない面白さ。
ただ、たびたび出現する絞殺シーンは、
もう少しセンス良く処理できなかったか、と残念。

相対的にオリジナルの韓国映画よりも出来はいい。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/uAR0kZ2BhXA


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