映画『ヒトラーへの285枚の葉書』  映画関係

2週間前の大腸内視鏡検査に続き、
今日は胃カメラを飲みました。
生涯7度目(多分)の経験です。
その段取りについては、
以前にも書きましたので、省略しますが、
結果は「異常なし」
ポリープも潰瘍もなく、
お医者さんの言葉を借りると、
「きれいなもの」
だそうです。

先日の大腸内視鏡検査で取った
ポリープの組織検査の結果も聞きましたが、
診断は「良性」

次は2年後。
これで、しばらくは
おいしいものを安心していただけそうです。


[映画紹介]

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ナチ、ヒトラーものは
欧米の映画題材の宝庫だが、
これは庶民の静かな抵抗を描いて、
新たな切り口の作品。

フランスがドイツに降伏して、
戦勝ムードに沸くベルリン。
木工工場に勤めて、慎ましく暮らしているオットーとアンナのもとに、
一通の書状が届けられる。
それは一人息子ハンスの戦死の通知だった。
悲しみにくれる老夫婦。

やがてオットーはヒトラーを非難する内容をカードにしたため、
公共の建物など、町のあちこちに置くことを始める。
「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」
「現政権での幸せはない」「今の政権を倒そう」
「自分を信じてヒトラー信じるな」

そして、「このカードを次に回せ」

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はじめ反対していたアンナも協力するようになり、
ヒトラーとナチ政権を批判し、抵抗することを
カードにこめた、その活動は2年間続いた。
その数285枚
うち267枚が発見された市民により通報され、
当然ナチ幹部は激怒し、
首謀者の摘発を命令する。
しかし、どこの組織にも所属することなく
ただカードを置くだけの活動はてがかりがなく、
捜査を担当したゲシュタポの警部には、
ナチス高官からの屈辱的な仕打ちがなされた。

しかし・・・

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「ハンペル事件」という実際に起きた事件をもとにしているという。
事件の記録は、戦後、ドイツ人作家ハンス・ファラダの手に渡る。
心身を蝕まれていたファラダは、
残るエネルギーをすべて注ぐかのように
600ページに及ぶ「ベルリンに一人死す」
4週間足らずで書き上げ、
その3カ月後に53歳で他界。
アウシュヴィッツ強制収容所からの生還者である
イタリアの著名作家プリーモ・レーヴィ
「ドイツ国民による反ナチ抵抗運動を描いた最高傑作」と評された。

1947年の出版から半世紀以上が過ぎた時、
この作品に俳優のヴァンサン・ペレーズが注目。
祖父はフランコ将軍のファシスト政権と戦って処刑され、
母親はドイツ系でナチスから逃れて国外へ脱出した
という先祖を持つ体質が原作を呼び寄せたのか。
映画化の資金調達が難航する中、
初の英訳版が2010年に出版され世界的ベストセラーに。
これが後押しになり、ついに映画化が実現。

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よく戦前の日本が戦争に突き進む中、
「どうして反対の声をあげなかったのか」
「戦争反対のデモをすればよかったのに」
などという若者の意見をきくが、
これは、今の物差しで過去を測ろうとする愚かな行為。
時代の荒波の中で、反対などできないこともあるのだ。
当時のナチ政権下のドイツでも同様だっただろう。
侵略戦争に向かうナチとユダヤ人政策に
眉をひそめた人もいたはずだが、
そうした声は表面化することはなかった。
そんな時、この夫婦がした行為は、
死刑も恐れず、
組織に頼らず、
一介の市民が
ペンと葉書だけを武器に
命がけの抵抗運動をした記録として驚かされる。
行為の意味を妻に問われて、
オットーは答える。
「共犯者になりたくないから」と。

オットーとアンナを演ずる
ブレンダン・グリーソン

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エマ・トンプソンが素晴らしい演技を見せる。

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逮捕後、
嫌疑をかけられ、射殺された人のことをきいて、
自分の行為を認めるオットー。
一切の言い訳をせず、声高い演説をするわけでもなく、
黙々と従い、
だが、死刑に向かう時、
「何かすることがあるか」と聞かれて
「カードとペンを」と答える気高さ。
そして、裁判所で再会した時のエマ・トンプソンの表情の演技。

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更に、夫婦の死を賭けたカードを全て読んだ
たった一人の人物が
捜査を担当する警部だった、という皮肉
警部のした最後の行為は哀切だ。
警部役のダニエル・ブリュールの演技も光る。

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セリフは英語で、
カードに書かれた文字はドイツ語。
若干の違和感。
それと、邦題は少々誤解を与える。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/IvpgyUxWNeg


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バルカン半島旅行記Fティラナ  旅行関係

それでは、アルバニアの首都、
ティラナの観光を始めましょう。

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17世紀に
オスマン朝の領主スュレイマン・パシャによって築かれた町で、
当初はモスクとトルコ式浴場とパン屋だけでしたが、
隊商ルートの要衡として発展し、
1920年にアルバニアの首都になりました。

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ティラナ観光は、
この公園を起点として、
徒歩で行われました。

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国立美術館

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このオブジェは、日本人によるものだそうです。

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この劇場では、

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ピーター・シェーファーの「エクウス」が上演されていました。

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不思議な建物。

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スカンデルベルグ広場
ティラナの交通の要所。

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アルバニアの英雄、スカンデルベルグの像
赤いパイプは、イベントのためのもの。

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エザム・ベイ・モスク

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町の創建者スュレイマン・パシャの子孫により

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1793年から1821年にかけて建てられたイスラム寺院。

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コーランを読む台。

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信者が並ぶための絨毯。

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その脇に建つ時計塔

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エザム・ベイ・モスクとは同時代に建てられましたが、
時計が塔に加えられたのは、
1世紀後のこと。
高さは30m。

広場の模型。

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オペラ劇場

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噴水に興じる人たち。

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この建物は

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国立歴史博物館

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正面の巨大なモザイクには、
様々な時代の衣装を身にまとい、
手に武器を持ったアルバニア人が描かれています。

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館内は、
古代、中世、民族復興期、
独立、第2次世界大戦、社会主義時代と
年代別に展示され、
アルバニアの歴史の流れがよく分かります。

ただし、撮影は禁止。
私はこういう博物館を「ケチ物館」と呼んでいます。
写真を撮って、誰に何の迷惑がかかるというのか。
大英博物館だって、ルーブル美術館だって、
メトロポリタン美術館だって、
ストロボをたかない撮影は許可されているのですから、
見習ってほしい。

そういうわけで、
撮っちゃいました。

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スカンデルベルグがここにも。

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マザー・テレサの展示。

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マザー・テレサの父はアルバニア独立運動の闘士で、
45歳で急死しており(毒殺説あり)、
両親のお墓はアルバニアにあります。

アルバニアが無神国家を宣言してから
最初の宗教的な人物としてマザー・テレサが訪問。
テレサは地方の墓地で眠る両親のもとを訪れました。

若い頃のテレサの写真は初めて見ました。

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眼力がすごいですね。

ここのイコンの展示はなかなかのもの。

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マーケットへ。

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まさしく、市民の胃袋を満たす場所です。

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沢山のリモコン。
そんなに壊れるのでしょうか。

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脇でおばあさんも商売。

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魚屋も

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肉屋もあります。

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映画館は、こんな感じ。

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ゴミも分別されているようです。

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ランチは、ここで。

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同じようなサラダ。

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今日は、パスタです。

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甘い甘いアイス。

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この旅の途中、
見るのはドイツ車ばかりでしたが、

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ようやく、日本車を発見。

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車は1万5千ユーロ(187万円)くらいで買えるそうです。

バスはブドゥバまで300qを走ります。

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景色を楽しみながら、

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バスの旅。

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時々城のようなものが見えます。

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もはやおなじみ、
国境での停滞。

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モンテネグロに入りました。


評論『英国人記者が見た 世界に比類なき日本文化』  書籍関係

[書籍紹介]

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前回(7/13)、
「英国人記者が見た
連合国戦勝史観の虚妄」
の紹介でも書いたが、
著者のヘンリー・スコット・ストークス氏は
1938年生まれの英国人で、
オックスフォード大学修士課程修了後、
フィナンシャル・タイムズ社に入社、
東京支局初代支局長をつとめた後、
ザ・タイムズ東京支局長、
ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任。
三島由紀夫と最も親しかった外国人記者としても知られる。
妻は日本人である。

「英国人記者が見た
連合国戦勝史観の虚妄」
と違い、
この本は外国人の視点で見た
日本の文化の素晴らしさを記している。

加瀬英明氏との共著で、
前半の第1部 日本文化は人類にとっての財産
をストークス氏が、
後半の第2部 岐路に立つ日本文化
を加瀬氏が書いている。

加瀬英明氏は
1936年生まれの外交評論家。
慶応義塾大、エール大学、コロンビア大学で学び、
福田・中曽根内閣で首相特別顧問を務め方。

ストークス氏は、まえがきで、
来日前は日本と日本人を誤解していた。
また、来日した当初は
日本人がはっきり意見を言わず、
曖昧で、何を考えているのかわからない国民だと思ったという。
しかし、こう書く。

だが、いまは違う。
はっきり意見を言わないのは、
自己主張を押さえることで諍いを避け、
他人との調和を第一に考えるからだった。
曖昧な態度を取るのも、
はっきり言わずとも
相手に察してもらえる文化であるからだった。
宗教的に厳格な規範がなくとも、
日本には数千年来の確固とした道徳律があって、
それが国民の暮らしを律していることも分かった。
「男尊女卑」の国であるどころか、
これほど女性が自由で、
生き生きと活躍できる国であるというのも驚きだった。
こうしたことが分かってくると、
日本は世界でも類を見ない、
洗練された平和な文化を育んできた国であり、
これほど素晴らしい歴史と文化を持った国は、
他にないと思うようになった。
そしてイギリス人として、
日本に心からの慈しみを、感じるようになった。
さらには日本文化には、
世界が取り入れるべき規範があると、
確信するにいたった。


なるほど、そう言われてみれば、
それは日本人の美点であるかもしれない、と思えて来る。
そして、その中心となるものに、
「和」を指摘するのだ。

世界で他にまったく見られない、
日本の素晴らしい長所を挙げれば、
何といっても、人々のあいだの「和」である。
この人と機微とのあいだの「和」は、
このひろい世界の中で、
日本にしか存在していない。

日本民族は異なるものを、
二律背反的な対立構造でとらえなかった。
大きく「和の心」をもって共存させ、
全体の調和を保つことによって、
独自の文化を織りなしてきた。


そのような日本文化の起源として、
縄文時代を挙げる。
石器をつくられたのが3万年前。
土器は1万数千年前。
古代四大文明である
エジプト文明(紀元前3千年頃)
メソポタミア文明(紀元前3千5百年頃)
インダス文明(紀元前2千3百年頃)
黄河文明(紀元前5千年頃)
よりも古い文明が日本にはあったのだ。

「縄文時代」についていえば、
その遺跡から、
戦争のための武器がほとんど出土しないことは、
特筆すべきことだ。
もちろん、そのあいだに
流血の抗争もしばしば起こったことだろう。
しかし、それを示すような遺物はなく、
日本列島では、
日本の外の世界に較べて、
流血の抗争が少なかったと推測される。
それにしても、
一万年以上もほぼ平和が続いた文明は、
われわれの想像を絶する。
縄文人は山海の幸に恵まれ、
シカ、イノシシ、ウサギなどの
多くの動物が生息していたため、
狩猟や漁労も盛んで、
食べ物に不自由しなかった。
自然の恵みが豊かだったことも、
抗争が少なかった理由を、
説明するものだろう。
きっと、日本人の「和」を大切にする文化は、
この縄文時代に育まれたのだろう。


なるほど、「和」の紀元は、
日本列島の豊富な食材にあったか、
と膝を打ちたくなるような展開である。

604年に聖徳太子によって制定された
「十七条憲法」では、
その第十七条で
「大切なことは、みんなでよく相談して決めなさい。
全員が合意したことは、正しい」
と定めている。
これは、世界最古の民主憲法だといえる。
だが、聖徳太子がある日、
思いついて書いたものではないだろう。
当時の日本人がいだいていた考え方を、
太子が述べたものであるはずだ。

二宮金次郎は
「君ありて、のち民あるにあらず。
民ありて、のち君おこる。
蓮ありて、のち沼あるにあらず」
と書いている。
このような民主的発想は、
同じ時代のアジアやヨーロッパでは、
とうてい考えることができない。
二宮金次郎が、革命家であったわけではない。
日本人なら誰でも、
そのような思いをいだいていたのだった。


日本人は和を尊ぶために、
できるだけ自己を主張しないように、つとめる。
誰にとっても、
私欲を抑えることが、美徳となっている。
日本以外では、庶民も利己的で、
できるだけ財を手に入れたいと望む。
中国人の理想といえば、
一族が栄え、食生活をとっても貪欲に享楽を求め、
現金であれ、不動産であれ、
金銀宝石を蓄財することだ。
これは、習近平国家主席をはじめとする、
中国歴代の最高指導者と、
その一族のありかたを見れば、分かることだ。

日本ではお喋りな男は、
無教養であるとか、
軽々しいとか、
野卑だと思われ、見下される。
日本人の場合は、
外の世界の人々よりも、
もっと洗練されていて、
互いに相手を察し合う、
「和の文化」だからだ。
日本には、「以心伝心」とか、
「空気を読む」という方法がある。
はじめから、同じ「心」を分かち合っているから、できることだ。
自己を主張するのではなく、
相手の立場に立って、
相手の思いを「察する」のだ。
譲り合いは、
日本にとって、
人間関係の基本である。
きわめて日本的なものだ。


他に、
日本を「男尊女卑」とするのは正しくない。
その証拠に平安時代の女流作家たちの活躍を見よ、という。
「源氏物語」は世界初の女性による小説だし、
「万葉集」にも女性の歌が多く収められている。
なにより、日本の女性の平均寿命は世界一だ。

日本ほど平等な社会はない。
イギリスやヨーロッパは階級社会だ。
格差の少なさも世界の中で飛び抜けている。

日本では、
自分だけの幸せを追求することがあったら、
肩身が狭いと思う、
「和の心」から発している。


そして、絢爛として花開いた江戸文化
欧米の文化が貴族によるものだったのと違い、
日本文化は庶民の文化なのだ。

私ははじめて一輪挿しの花を見た時に、
強い衝撃を受けた。
西洋にも「フラワー・アレンジメント」があるが、
花をいっぱいに盛って、美しく飾りたてる。
たった一輪の花を美しいと感じる日本人の感性に、
驚いたのだった。
その時私は、一輪の花が、
ほんとうに美しく感じた。


そして、

これほどまでに、
自制を尊んでいる文化は、
世界に類例がない。


とし、そのあらわれとして、
マーチン・バロー
東日本大震災の時、
日本人の姿に感動して、
「日本から学ぶべき10項目」
を挙げた内容を紹介している。

一、おだやかさ
号泣し、泣きわめく姿をまったく見ることがなかった。
個人の悲しみを内に秘め、悲しみそのものを昇華させた。
二、尊厳
整然と列をつくって、水や食料が渡されるのを待った。
罵詈雑言や、奪い合いは、一切なかった。
三、能力
驚くべき建築技術。
建物は揺れたものの、倒壊しなかった。
四、気品
人々は、必要なものだけを購入した。
買い占めることなく、そのため、
すべての人が必要なものを手にすることができた。
五、秩序
車がクラクションを鳴らしたり、
道路を占拠したりすることがまったくなかった。
六、犠牲的行為
福島第一原発で事故が起きた時に、
50名の作業員が海水を注入するために、
逃げずにその場で作業を続けた。
彼らの犠牲的行為は、どう報いてあげられるだろうか。
七、優しさ
食堂は値段を下げ、ATMには警備がつくこともなく、
そのまま使えるようにされた。
弱者には、特に助けが差しのべられた。
八、訓練
老若男女の別け隔てなく、
すべての人々がどうすればよいかが分かっており、
その通りに行動した。
九、媒体
メディアは、冷静かつ穏やかに報道した。
十、良心
店で買い物をしている人たちは、
停電になると、
手にしていた商品を棚に戻して、店を出た。

第2部「岐路に立つ日本文化」は、
加瀬英明氏により、ストークス氏の主張が肉付けされている。

ストークス氏は、
日本が世界でただ一国、
和の社会を形成しており、
日本語の和や、心という言葉を、
そのまま英語や、外国語に訳することができないと、
説いている。
日本人の心が和によってつくられ、
心が和をつくってきた。
私たちが日常、当たり前のことだと思っている和は、
日本だけの独特なものである。


外国に行くと、
人々が大声で話し合う喧騒の中に置かれる。
その原因は、これらの国々が
常に異民族と接触しなければならず、
王朝が交代して、違う支配者のもと、
生き延びるため、常に主張しなければならなかったからだという。
それに較べ、日本人は島国の中で
侵略にさらされることなく、
互いを尊重しながら生きてきたという。

日本人は和によって、結ばれてきたから、
いつだって謙虚で、控え目に振る舞い、
寡黙なのだ。
そこで、大きな声を出したり、
大袈裟な身振りをすることを嫌う。

日本人が寡黙なのは、
日本社会においては、
自己主張する必要がないからなのだ。

ストークス氏は
日本に、人を罵る語彙が、
わずか10語あまりしかないことが、
世界のなかで珍しいと述べている。

日本人は、いつの時代をとっても、
美意識が突出して発達していた。
私たちは善悪よりも、
美か、穢れか、ということを、
尺度として生きてきた。

私は外国から友人がくると、
和食の店に案内する。
和食の美しさは、
世界に類がない。

ストークス氏は、
このところ、
日本が、品性を欠いた
アメリカの低俗な物質文明によって
蝕まれているといって、
憂えている。
私も、同感だ。

今日の日本は、
物の豊かさが満ちあふれているかたわら、
心が貧しくなった。
いつになっても、人々が満たされることがない。

欲しいものが、何でも手に入るようになったというのに、
この国から希望だけが、なくなった。

ハンチントン教授が、
日本を世界の八大文明として定義したことに、
ストークス氏が触れている。
他の七つの文明が
それぞれ多くの国々から構成されているのに対して、
日本は独立した文明であって、
ただ、一国で成り立っている。
日本文化はどこにも、属していない。
だから、仲間がいない。
そのうえ、日本の文化があまりに独特であるために、
日本は世界のなかで孤立しやすい、
あるいは、苛められやすいという、
大きな弱点を抱えている。
これは、日本が持って生まれた宿命だ。
だからこそ、日本を守るために、
日本に共感する国々と、外国人を、
力を尽くして
一国でも、一人でも多く、
獲得しなければならない。

ストークス氏と私は、
日本経済はさておいて、
日本の「和の文化」こそが、
世界一──ナンバー・ワンであって、
世界が日本文化を手本にするようになれば、
世界平和が実現されるものと、信じている。

まことに示唆に富んだ本である。

このような優れた日本文化を
貶めようとする動きがある。
慰安婦問題や南京大虐殺がそれだ。
彼らは、日本人が
残虐で悪辣な人種であると、世界で宣伝する。
そのために、
70年以上前のことを持ち出して、
というか、70年以上前のことでしか
日本の失敗を探し出せないのだ。

そして、それに呼応するような「反日」の国内の動き。
日本人でありながら、日本を貶めようとする動き。
それはもしかしたら、
彼らの中にあるDNAがそうさせているのではないかと
推測させてしまうほど、
感情的なものだ。

そういう動きに負けずに、
ストークスさんの著作に励まされて、
日本人も誇りを持ってもらいたいものだ。


映画『ジーサンズ はじめての強盗』  映画関係

[映画紹介]
                          
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ウィリー(モーガン・フリーマン)、
ジョー(マイケル・ケイン)、
アルバート(アラン・アーキン)は、
貧しいながら、友人に恵まれた
平穏な余生を過ごしていた。

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ところが長年勤めた会社が勝手に合併して、
企業年金をカットされてしまい、
住宅ローンも銀行にだまされて差し押さえのはめに。
そんな時、たまたま立ち寄った銀行で
強盗を目撃し、
保険会社の補てんで誰も困らないことを知った三人は、
銀行強盗で、失われた年金額だけ頂戴することを計画するが・・・

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社会のひどい仕打ちに老人パワーが立ち上がって一矢を報いる、
というのは、よくあるパターンだが、
そこにアカデミー賞級の名優たちを配置する、
というのがミソ。
なにしろ、モーガン・フリーマン、80歳、

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マイケル・ケイン、84歳、

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アラン・アーキン、83歳

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がこの3人組を演ずるのだから、
一味違った犯罪劇が展開する。

3人の計画は成功するのか、
警察の捜査をどうやってかいくぐるのか、
まあ、結論は分かったようなものだが、
老名優たちの演技で楽しく見せる。
ラストのひねりもなかなかいい。

3人よりもっとボケた老人を、
少しだけ若いクリストファー・ロイド、78歳が演ずる。

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アルバートにモーションをかける色っぽいおばあさんは、
誰かな、と思っていたら、
エンドクレジットで、アン=マーグレットと知ってびっくり。

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彼女、76歳。
アカデミー賞候補者。
ちょっと間抜けな捜査官にマット・ディロンを配置。

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原題の「GOING IN STYLE」は、
「カッコよくいこうぜ」というような意味だが、
邦題は苦労した感じ。
次は「バーサンズ」かな。

「老人に敬意を払うのは、社会の義務だ」
というセリフはなかなかいい。

監督はザック・ブラフ
脚本はセオドア・メルフィ

よくある題材を素材の良さを行かして
上手に料理して、おいしくいただけた。
                                        
5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/QaeIW75hApk

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バルカン半島旅行記Eベラット  旅行関係

今回の旅、3カ国目は、アルバニア共和国↓。

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アルバニア人は、
古代から住んでいたイリュリア人の末裔といわれ、
部族に分かれ、統一国家を持たなかったため、
ローマ帝国、ビザンツ帝国、ブルガリア帝国、
セルビア帝国、オスマン朝と、
歴史を通じて常に大国の支配を受けていました。

20世紀の前半には独立を達成したものの、
ムーソリーニのイタリア、
ナチス・ドイツの占領も味わっています。

第2次世界大戦後は共産主義政権が成立。
一応東側の国となったものの、
共産主義理論の見解の相違から
まずソ連、続いて中共と国交を断絶、
ついには鎖国政策を取るに至ります。

鎖国? 江戸時代じゃないんですから。

1967年には「無神国家」を宣言して、
一切の宗教活動を禁止。
独裁者ホッジャの後継指名を受けたラミズ・アリアが
1990年から徐々に開放路線に転化を開始します。
1992年の総選挙によって、
戦後初の非共産政権が誕生。

しかし、市場主義経済移行後の1990年代にネズミ講が流行し、
1997年のネズミ講の破綻で、
国民の3分の1が全財産を失うという事態に至り、
多くの市民が抗議のために路上に繰り出して暴徒化し、
これによって政権が転覆し、
無秩序状態となるという暴動が発生しました。

混乱から20年を経過した今、
経済は順調に成長し、
今では、EU加盟を申請、
2014年6月からEU加盟候補国になるほどになっています。

なお、「無神国家」宣言にもかかわらず、
宗教は生き延び、
1990年に信教の自由が認められ、
現在では信仰を持つ人の
70%がイスラム教、
20%が正教会、
10%がローマ・カトリック
という構成です。


まず、エルバサンという町で下車。

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実は、この国、運転免許制度が3年前に導入されたばかり。
信号もなく、
このような混乱状態です。

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この町で途中下車したのは、
このレストランで昼食するため。

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城塞の中にあるレストランで、

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このとおり、

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遺跡のおもむき。

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出たのは、サラダと、

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ムサカという料理。

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そしてデザート。

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その後、ベラットの町へ。
ベラートともベラトともいいます。

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まず、ベラット城へ。

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城の基礎は、紀元前4世紀にイリュリア人が築きました。

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ビザンチン時代の教会や
オスマン朝の教会が見られます。

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「ベラットとジロカストラの歴史地区」として世界遺産に登録。

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洗濯物を干しているのではありません。

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売っているのです。

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ここからは眼下にベラットの町が。

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時代が止まったような城塞。

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ここがビューポイント。

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川沿いの

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この景色は、

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同じ方向に向けられた窓。

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「千の窓の町」と呼ばれています。

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ここも「ヨーロッパの美しい町30選」に選ばれています。

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バスの窓から見たお墓。

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下にはのどかな風景が。

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川には橋がかかっています。

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下から見上げる、先程のビューポイント。

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下から見る、千の窓の町。

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古代の町のようでした。

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バスは、首都ティラナへ。
運転手さんはカーナビではなく、
スマホのナビを使用。

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ティラナでは、このホテルに宿泊。

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3人部屋があてがわれました。
今回の旅行で、唯一ポットがあったホテルです。
ただ、部屋によって違うようでした。

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トイレもバスもガラス張りで丸見え。

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今回は夕食は全部、ホテル。

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鶏肉のカツレツ。

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ロビーにあったディスプレイ。
飛行機がどこを飛んでいるかが分かります。

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というのも、このホテル、空港に隣接しているのです。

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これがアルバニア唯一の空港、
ティラナ・マザー・テレサ空港

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結構、飛んでいます。

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こういう光景はどこでも同じ。

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明日は、ティラナ観光です。






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