映画『LION ライオン 25年目のただいま』  映画関係

[映画紹介]

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インドのある地方。
5歳のサルーは、
母親や兄、妹らと
貧しいながら暖かい家庭で
楽しく生きていた。

ある日、兄について行った駅で眠くなり、兄を待つ間、
停車中の列車内に身を潜めたサルーが目覚めた時、
列車はどこかへ向かって走っていた。
その車両は回送列車で止まらず、
遙か遠くのカルカッタまで運ばれてしまう。
しかも、町の人が話す言葉がサルーの地方の方言と異なっていた。

危険な目にあいながらも、やがて警察に保護されたが、               
元の町の名前を間違って覚えており、
新聞に出た尋ね人の記事にも反応はなく、
孤児院に収容されたサルーは、
結局、オーストラリアのタスマニアで暮らす夫婦に引き取られ、
大学に進学し、幸福に暮らしていた。

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しかし、ある時から、故郷の村の記憶がよみがえり、
自分のルーツに対する希求に苦しめられる。
グーグルアースで調べたら?
という友人の勧めに応じ、
列車の時間で距離を割り出し、
記憶の中の貯水塔のある駅を手ががかりに
グーグルで調べるが、行き詰まる。

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そんな時、
あるきっかけで検索した町の地図で、
間違って記憶していた町の正しい名前が判明する。
そして、元の故郷に戻ったサルーは・・・

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2012年に起こった実話

映画の前半は5歳のサルーの放浪と
オーストラリアに養子縁組されるまでの経過が
ごくていねいに描かれる。
この部分がじっくり描かれたために、
後半の展開に厚みが出る。
そして、サルーがさ迷うインドの町の混沌。

今でも中国やインドで頻繁に起こる子供の失踪。
どこに暮らしているか分からず、探す家族のいたましさ。
薄れ行く記憶。
時間との闘いがそこにはある。
グーグルアースという便利なもののおかげで、
自分の故郷を発見できたサルーは幸運中の幸運だ。

一方、育ての親である義父母との問題もある。
義父母はサルーに続き、
もう一人のインド人少年を引き取っているが、
自損癖のある子供で、
麻薬に溺れ、家を出る。
しかし、父母は後悔していない。

子供が出来ない体だから養子を引き取ったのかと誤解していたサルーに
「子供は出来るのよ。
ただ、自分の子供を増やすことよりも、
不幸な子供を引き取って育てることの方が大切に思えたの」
という気持ちを告げる母親のシーンは、
ニコール・キッドマンの好演もあって、
この映画の中で最も胸を打つシーンだ。
養子の血筋にこだわる日本人には、
この西洋人のメンタリティを理解するには隔たりがある。

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原作者のサルー・ブライアリー
こう語る。
「自分がおぼえているインド時代の出来事を
繰り返し、繰り返し思い出していました。
夜になって眠ると、
インドにいた頃の夢を見ることがありましたし、
映画を観たり、食べ物の匂いをかいだ瞬間に
記憶がよみがえったり、
街で小さな子どもと家族が歩いているのを目にして
“自分もインドの家族と一緒にいたい”
と思うこともありました。
一度、故郷のことを考え出すとそのことで頭がいっぱいになり、
次第にそのことが薄れて
オーストラリアの日常に集中するようになって、
また何かのきっかけで故郷のことを思い出し・・・
その繰り返しでした」

故郷と家族に対する愛着に悩む青年の心を
デヴ・パテルが巧みに演ずる。

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自らもインドにルーツを持ちながら、
ロンドンで生まれ育ったパテルは、
この役を熱望して手に入れたという。
デヴ・パテルはアカデミー賞の主演男優賞にノミネート
ニコール・キッドマンは助演女優賞にノミネート

子供時代のサルーを演ずる
サニー・パワールが可愛い。

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映画の題名の「LION」だが、
冒頭のメインクレジットには出ない。
不思議に思っていると、
最後に、その題名の意味が判明し、
タイトルにも現れる。
「ああ、そういうことだったのか」。

なお、原作の題名は「A long way home.」といい、
日本で出版された本の題名も
『25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語』
で、
「LION」の言葉はない。

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5段階評価の「4.5」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/vu9GCe2KPHY

TOHOシネマズ他で拡大上映中。


映画を見た後、
グーグルマップを使ってみた。

↓は私の団地の棟の航空写真。
駐車場に私の車も写っている。

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ストリートビューで見た、私の団地。

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ストリートビュー:
Googleによる世界中の道路沿いの風景を
パノラマ写真で提供するインターネットサービス。
提供されている写真は、
ストリートビューカーと呼ばれる
専用に開発された自動車の屋根に搭載した
全天球カメラで各地を走って撮影している。

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プライバシーも問題視されているので、
人の顔や表札は消されることもある。

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その経路は地図上に青い線で示される。

私の生まれ故郷にも行ってみた。
↓が、その航空写真。

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さいわい、ストリートビューの青い線の上にあり、
↓が私が生まれたところ。

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今では別な建物が建っているが、
ここに昔存在した家で生まれた。
当時は病院で生むよりも、
産婆の手伝いで、家で生まれるのが普通の時代だった。

ついでに子供の頃遊んだ道や橋を眺めることが出来た。

↓狩野川にかかる千歳橋。

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私が子供の時、木造の橋は焼けた。
その現場を目撃した。

↓私が通った小学校。

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建物は変わっている。

↓は小学校時代の同級生がやっている洋品店。

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↓も、小学校時代の同級生が経営しているコンビニ。

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店舗名はぼかしがかかっている。

映画の中の、サルーが生まれ育った地方には、
さすがにストリートビューの映像はなかったようだ。
その映像と幼い時の記憶が一致した、
などとなれば、もっと劇的だったろう。

グーグルマップとストリートビューを使えば、
世界中、どんなところにも行くことができる。

↓先日行った千鳥ヶ淵。

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桜の季節を選んで撮影に行ったらしい。

↓武道館。

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エジプトまで飛んで、

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ピラミッド。

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パリでは、

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凱旋門。

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モン・サン・ミッシェルも。

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居ながらにして、世界旅行が楽しめる。






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