遅ればせながら、アカデミー賞授賞式  映画関係

今回のアカデミー賞授賞式は、
旅行中で生放送を観れなかったため、
1週間遅れの録画鑑賞となりました。

クリックすると元のサイズで表示します

オプニングは、ジャスティン・ティンバーレイクの歌とダンス。
歌うのは、主題歌賞にノミネートされている
「Trolls」「Can't Stop the Feeling!」

クリックすると元のサイズで表示します

トニー賞の授賞式みたいで、
往年のその年の映画シーンを編集した
映像ショー
でなかったのは残念。
映画の祭典なのですから、
やはり映像ショーで始めてほしかったところ。

クリックすると元のサイズで表示します

しかし、会場はよく盛り上がっていました。

クリックすると元のサイズで表示します

今年の司会は、ジミー・キンメル

クリックすると元のサイズで表示します

49歳のテレビ司会者、コメディアン、俳優、プロデューサー。
生放送の「ジミー・キンメル・ライブ!」
司会者としての確固たる地位を築き上げました。
2012年にはエミー賞の司会も務めています。

2013年に同番組の中で、
キンメルの
「米国が抱える中国に対する約1兆3千億ドルの
借金問題を解決するにはどうすれば良いか」
という質問に、白人の児童が
「中国人を地球の片隅に集めて皆殺しにすれば良い」
と答えたことが政治的な騒動に発展したこともあります。
(なにしろ、生放送ですからね)

冒頭の出演者の紹介で
マット・デイモンをおちょくったのは、
かつて番組の中で
マット・デイモンとキンメルとの間で、
互いを茶化し合うプロモーションビデオが制作された関係から。

いろいろ工夫はしたようで、
まず、観光客を会場に呼び寄せたこと。

クリックすると元のサイズで表示します

何という、ラッキーな人たちでしょうか。

クリックすると元のサイズで表示します

最前列の候補者たちと交流し、

クリックすると元のサイズで表示します

婚約中の二人には、デンゼル・ワシントン
結婚の証人に。

クリックすると元のサイズで表示します

トランプ大統領へのおちょくりも頻繁で、
メリル・ストリープ「過大評価されてる女優」と紹介。
しかも、3度も。

クリックすると元のサイズで表示します

トランプがツイートしているかを確認。

クリックすると元のサイズで表示します

これでトランプが実際にツイートしてきたら、
受けたでしょう。

クリックすると元のサイズで表示します

「みなさん、お腹がすいてないですか」
という呼びかけで、
天井からパラシュートにぶら下がったお菓子が降り注ぎます。

クリックすると元のサイズで表示します

お金のかからない、
視覚的効果のある演出。

クリックすると元のサイズで表示します

しかも3度も繰り返します。

クリックすると元のサイズで表示します

古い映画を観て、
スターに対する憧れを語るコーナーはなかなかいい。

クリックすると元のサイズで表示します

シャーリーズ・セロンシャーリー・マクレーン
そんなに尊敬していたとは、知らなかった。

クリックすると元のサイズで表示します

特に、マイケル・J・フォックス
デロリアンと共に登場したシーンは盛り上がりました。

クリックすると元のサイズで表示します

アカデミー会長の挨拶は早めに。

クリックすると元のサイズで表示します

「映画業界は100年以上の歴史を持つ
世界を結ぶコミュニティです。
そのメンバーは日を追うごとに
多種多様になりつつあります。
今年の候補者は業界の進化を反映していて
嬉しく思います。
芸術に差別はありません。
映画は言語も信仰も関係なく
社会の偏見を超越します。
世界中の映画人は永遠に
強い絆で結ばれているのです。
皆さんは絆で結ばれています。
私たちが愛する映画は
国も人種も関係なく
人間に共通する価値観
悲しみ、喜び、情熱を描きます。
これこそが映画の魔法。
今夜はこの映画を称えましょう」

昨年は演技賞候補が白人ばかり、
ということに対して対策を述べるのに
おおわらわでしたが、
今年は20人中7人が有色人種で、
きっとほっとしたことでしょう。

その他、受賞者のスピーチは、
あまり心に残るものがありませんでした。

たとえば、
録音賞の受賞者のスピーチ。

クリックすると元のサイズで表示します

「39年前、この仕事をくれた母に感謝します。
『恩返ししたい』という僕に母は言いました。
『努力してオスカーを受賞したら、
全世界を前に私に感謝して』と。
母さん、天国から見てるよね」

脚色賞受賞者のスピーチ。

クリックすると元のサイズで表示します

「自分の人生は何も反映されていない
そう感じている人が多くいる。
アカデミーも米国自由人権協会も
僕たちもついているから、安心して」
「苦難を乗り越え、何かをなし得ると
証明してくれた母に感謝したい。
全ての有色人種の少年少女たち
自分の性に違和感を持つ人々に
この賞を捧げます」

主題歌賞のパフォーマンスは
「Jim:The James Foley Story」「The Empty Chair」
スティングが熱唱。

クリックすると元のサイズで表示します

「ラ・ラ・ランド」から「Audition」「City of Stars」

クリックすると元のサイズで表示します

ジョン・レジェンドが歌います。

クリックすると元のサイズで表示します

「モアナと伝説の海」から「How Far I'll Go」
作詞・作曲をてがけたリン=マヌエル・ミランダ
オリジナル・プロローグをラップで歌い。

クリックすると元のサイズで表示します

可愛いアウリィ・クラヴァーリョの歌につなげます。

クリックすると元のサイズで表示します

ミランダは、ブロードウェイで
「ハミルトン」を超大ヒットさせた人。

クリックすると元のサイズで表示します

恒例の追悼では、
サラ・バレリスの歌「Both Sides Now」に乗せて、
この1年で亡くなった人の冥福を祈ります。

クリックすると元のサイズで表示します

マーニ・ニクソンも出ていました。

クリックすると元のサイズで表示します

マーニ・ニクソンについては、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20161224/archive

監督賞は、「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル
史上最年少で授賞。

クリックすると元のサイズで表示します

演技賞4部門については、
まず、歴代の受賞者の授賞シーンをつなぐ趣向。

クリックすると元のサイズで表示します

助演男優賞「ムーンラント」マハーシャラ・アリ

クリックすると元のサイズで表示します

助演女優賞「フェンス」ヴィオラ・ディヴィス

クリックすると元のサイズで表示します

主演男優賞「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
ケイシー・アフレック

クリックすると元のサイズで表示します

ケイシーはマント・デイモンの盟友ベン・アフレックの弟です。
この映画はマット・デイモンの製作。
「マットは主演できたのに、
その役を幼なじみのケイシーに譲った」
と司会者によって讃えられました。

クリックすると元のサイズで表示します

主演女優賞「ラ・ラ・ランド」エマ・ストーン

クリックすると元のサイズで表示します

そして、作品賞のプレゼンターとして、
「俺たちに明日はない」50周年を記念して、
ウォーレン・ベイティフェイ・ダナウェイが登場。

クリックすると元のサイズで表示します

あの修羅場となるのですが、
あれは二人の「読み間違い」でもなく、
カードの「入れ間違い」でもなく、
封筒の「渡し間違い」

真相は、こうです。
アカデミー賞の投票用紙は、
過去83年にわたり、
大手会計事務所
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が管理。
集計は2人の担当者に任され、
受賞者の名前を書いたカードを封筒に入れ、2セットを作成、
当日、2人がそれぞれのブリーフケースに入れて持参。
この時点でPwCの社長もアカデミーの会長も結果は知りません。

授賞式前に、ブリーフケースを手に
レッドカーペットを歩く担当者2人。
マーサ・ルイズブライアン・カリナン
二人は昨年も集計を担当。
「結果は私たち2人しか知らないんだからね。うふふ」
という誇らしげな笑顔に見えます。

クリックすると元のサイズで表示します

2セットあるのは、
万一、何かあった場合の予備という意味と同時に、
二人は舞台の左右に分かれ、
それぞれの方向から出るプレゼンターに封筒を渡すため。

主演女優賞の発表の際、
舞台上手に控えていたマーサ・ルイズは
主演女優賞の封筒を正しく渡しました。
その時、舞台下手にいたブライアン・カリナンは、
用済みになった主演女優賞の封筒を
ブリーフケースに戻すべきだったのですが、
それをウォーレン・ベイティに渡してしまった。
一説には、ブライアンは舞台袖でツイートをしており、
「エマ・ストーンがそこにいるぞ!」などと打っていたといいます。
それが事実だとしたら、職務怠慢のそしりはまぬがれません。

封筒を渡されてウォーレン・ベイティも
封筒の表書きを確認すれば良かったのですが、
封筒のデザインが変わって
文字が小さく、読みづらくなっていたともいいます。
また、彼の老眼が原因だとも。
いずれにせよ、
スタッフを信じて、渡された封筒を読んだので、罪はありません。

↓は発表直後のお二人。

クリックすると元のサイズで表示します

封筒の表書きには「ACTRESS IN A LEADING ROLE」
と書いてありますが、
確かに読みづらい。

手にした封筒を開けたところ、

クリックすると元のサイズで表示します

ウォーレンが怪訝な顔をしながら
「これ、おかしくないか?」
とでも言いたそうにまごまご。

クリックすると元のサイズで表示します

封筒の中を確かめたりします。
(その時、封筒の表書きを確かめればよかったのに)

クリックすると元のサイズで表示します

読むのをためらいながら、
隣のフェイ・ダナウェイに差し出したところ、

クリックすると元のサイズで表示します

彼女は、エマ・ストーンの下に記載してある
作品名「ラ・ラ・ランド」だけ見て、
そのまま読み上げてしまいます。

クリックすると元のサイズで表示します

間違った結果が発表されたとき
「担当者は舞台の袖で飛び上がっていた」
とあるテレビレポーターが証言しています。
発表が間違いであったことを知っているのは、2人のみ。
しかし、舞台裏にいたルイズ氏は「何もせず」、
何かがおかしいとカリナン氏が語ったのは
1分以上たった後
だったといいます。

その間に受賞の喜びのスピーチは続き、

クリックすると元のサイズで表示します

そのとき彼の後ろではヘッドセットを付けた
進行係が大わらわ。

クリックすると元のサイズで表示します

張本人、ブライアンも姿を表わします。

クリックすると元のサイズで表示します

ようやく間違いに気づいたみんなは、

クリックすると元のサイズで表示します

クリックすると元のサイズで表示します

事態を把握した「ラ・ラ・ランド」のプロデューサー、
ジョーダン・ホロウィッツ
は、

クリックすると元のサイズで表示します

改めてウオーレンに渡された正しい封筒から
出しかけていたカードを奪い取るように(失礼だね)掲げ

クリックすると元のサイズで表示します

「間違いがありました。
これは冗談ではありません。
作品賞は『ムーンライト』です」

と発表しました。

クリックすると元のサイズで表示します

でも、こんなことを言う人も。

クリックすると元のサイズで表示します

ウォーレン・ベイティの説明。

クリックすると元のサイズで表示します

ジョーダンから「ムーンライト」の監督バリー・ジェンキンス
手渡されたオスカー像を手にスピーチ。

クリックすると元のサイズで表示します

しかし、何となく釈然としないままに閉会となりました。

クリックすると元のサイズで表示します

映画芸術科学アカデミーのシェリル・ブーン・アイザックス会長は、
今回の授賞式を担当していた会計士
ブライアン・カリナンとマーサ・ルイズの両名には
「二度と授賞式の仕事はさせない」と決定。
実際に失敗したのはカリナンだけだですど、
ルイズも連帯で責任を負うようです。

PwCによると、
担当者の会計士ブライアン・カリナン氏と
マーサ・ルイズ氏の自宅に警備を配備。
2人はソーシャルメディア上で「殺す」と脅されたり、
自宅の写真が投稿されたりしたといいます。

「ラ・ラ・ランド」の関係者にヌカ喜びをさせ、
79歳のウォーレン・ベイティに恥をかかせ、
「あの時、封筒の表を見ていれば」
「舞台袖の係に確かめていれば」
と無限に続く悔恨を与えたのですから、罪は重い。

一番間違ってはならないところで間違った、
この不祥事。
厳正な処分を望みたいところです。

しかし、式後の受賞者インタビューはさわやかなものでした。

「ムーンライト」のジェンキンス監督

(「ラ・ラ・ランド」と発表された後で、
  自分たちが呼ばれた時の気持ちは?)

どれも受賞に値する候補作なので、
結果を受け入れて拍手していました。
騒がしくなっていたので、
何かが起きているとは思いました。
皆さんが僕の顔を見たと思いますが、
結果が変わって言葉を失いました。
これまでのアカデミー賞で
見たことがありませんからね。
だから一層特別な気持ちになりました。
予想外の形でしたがね。

しっかり記事に書いて下さいね。
「ラ・ラ・ランド」の皆さんは
とても寛大でした。
逆の立場だったら、
ああいう反応ができていたかどうか。
言葉を失ったのは、
我々の受賞にではなく、
彼らの寛大さに対してでした。

「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン

クリックすると元のサイズで表示します

(間違いがあった後の皆さんの反応を
教えてもらえますか?)

いまだに混乱していると思うわ。
興奮したけど最後に混乱したわね。
「ムーンライト」の受賞は当然よ。
素晴らしい映画だもの。

私は女優だから、オスカー受賞は夢です。
でもそれだけが目的ではないわ。
個人的に「ムーンラント」が好きなの。
作品賞を取って本当に嬉しかったわ。
「ラ・ラ・ランド」の名前が出た時、
嬉しかったし、受賞したかったわ。
でも本当に「ムーンライト」は名作なの。
「ムーンライト」最高!

「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ

「ラ・ラ・ランド」は、
多くの人の心に届いた。
今人々は夢や希望を求め、
光を必要としているから。
この映画からパワーをもらえた。
「ムーンライト」とは
全く違う方法でね。
だから彼らが呼ばれた時は、驚かなかったよ。
素晴らしい才能の結集だから
僕も嬉しかった。
ところが警備の人たちが
ステージに上がって来た。
彼らの喜びの瞬間は奪われてしまった。
とても心配になったよ。
そして「ムーンライト」が呼ばれたんだ。
呆然としたよ。
誰かの手から賞を奪ったりはしたくなかった。
素直に喜んでいいものか、戸惑ったよ。
目の前に彼らがいたからね。
でも結果的に作品賞を取れたのは、幸運だったよ。
すごいことだ。

いざ、正しい結果が出れば、
それを受け入れ、
相手を称賛する
こういうところはアメリカ人の素晴らしさだと思います。

タグ: 映画




AutoPage最新お知らせ