ライブザウンド  映画関係

昨日、川崎に行ったことを報告しましたが、
千葉県の浦安から
旧江戸川と荒川を越え、
東京を横断して
多摩川を渡り
はるばる神奈川県まで行ったのは、
「ライブ・ザウンド」という音響システムで
映画を上映している劇場がある、と
映画観賞サークルCCSの会合で
教えてもらったからです。
↓が、そのチラシ。
OUND」ではなく、「OUND」。

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裏面↓。

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その映画館はチネチッタ川崎

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チネチッタ(Cinecitta)は、
イタリア・ローマ郊外にある映画撮影所。
「ローマの休日」も「ベン・ハー」も
この撮影所で撮影されました。

イタリア語で映画を意味するcinemaと
都市を意味するcittaを合わせた造語で、
原義は「映画都市」。

いろいろな店舗がある複合施設で、

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その中心になっているのが、
シネマコンプレックス。

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前にイベントスペースがあります。

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ここが建物の入り口で、

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ここが劇場の入り口。

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ドリンク売り場。

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スクリーンが12あり、
座席の総数は3208席
わが浦安のシネマイクスピアリは総座席数3152ですから、
それより多い。

ライブザウンドの設備をそなえているのは、
一番大きい8スクリーンで、

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座席数532。

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追加料金なしで観られるのが嬉しい。

スクリーンを座席から見たところ。

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スクリーン下にスピーカーがありますが、

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ライブザウンドのスピーカーは
スクリーン両側のこのスピーカーのようです。

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このスピーカーと
パワーアンプと
オーディオプロセッサー
の3つの組み合わせで成り立っています。

今日の映画は、
「マッドマックス 怒りのデス・ロード
 <ブラック&クローム>エディション」


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昨年、アカデミー賞6部門を受賞した
アクション映画の、色を抜いた白黒版

画面から色を抜くと、↓のようになります。

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画面に深みが生まれ、
想像力をかりたてられます。

モノクロ版予告編は、↓をクリック。

https://youtu.be/YOHBaLUfOSI

カラー版予告編は、↓をクリック。

https://youtu.be/4Krw9BbjzKQ

さて、上映開始。
観客は、わずか12名

CM、予告編から
ボリュームが大きいのが分かります。

そして、本編開始。
いきなり、重低音が座席を震わせます。
腹に響きます。
ビリビリ、バリバリと空気が振動します。

しかし、不快ではありません
音質がいいからでしょう。
そして、画面からも
通常上映の2倍くらいの音量が降ってきます。
大きい音、歓迎です。

話を聞いた時は、
センサラウンドのようなものと思いましたが、
ちょっと違うようです。
センサラウンドは
ある特定の場面で
低周波用の巨大スピーカーが作動する仕組みでしたが、
このシステムは
サウンドトラックにある重低音を
拡大して響かせる。
だから、常に空気が震え、
それに負けないために、
スクリーンからの音量も上げている、という感じです。

センサラウンド(Sensurround)・・・
"Sense"(感覚)と "Surroud" (包囲)を合成した造語で、
MCAとユニバーサル映画が共同開発した音響効果。
サラウンドとは別。
「大地震」(1974)で初登場。

サウンドトラックに、
特殊効果音専用のコントロール・トラックを加え、
専用スピーカーで低周波の音波を発生させて、
観客が地震のような振動を体感できるというもので、
実際に観客席そのものを振動させるわけではありません。
そこは4DXと違います。
専用スピーカーは、約100kgのものを原則16個使用。
その電力は、約2000Wにもなります。
映像を音響面で補完するもので、
公開当時は大変な評判となり、
アカデミー音響賞も受賞したほど。
地震の場面になると、低周波が客席を包み、
その最初のシーンが
登場人物の一人が映画館で映画を観ている間に
地震が起こる、というものでした。

東京・有楽座での上映は1974年暮れ(正月映画)でしたが、
隣の東宝会館4階・芸術座では
山田五十鈴が座長として『たぬき』を上演しており、
最初の上映で本物の地震かと思った山田五十鈴は激怒し、
以後音響効果は他の劇場と比べると弱める形での上映となった、
という話が伝わっていますが、
ホントかね?
という疑問が湧くのは、
有楽座と芸術座の間には、
もう一つの映画館、日比谷映画をはさみ、
「隣」とは言えないほど、かなりの距離があり、
同じ建物ならまだしも、
振動が伝わったか疑問があります。
まあ、話としては面白いですが。

1974年の世界興行成績で第6位、
日本では1975年度の外国映画配給収入で第2位でした。

その後、「ミッドウェイ」(1976)、
「ジェット・ローラー・コースター」(1977)、
劇場版「宇宙空母ギャラクティカ」(1978)で使用されましたが、
その後使われなくなりました。

「エクソシスト2」(1977)でも使用され、
ラストのイナゴの大群が襲って来るシーンで効果をあげました。
この映画、2箇所で観ましたが、
劇場によって作動する場所が違ったのが興味深かったです。

映画の歴史は技術革新の歴史で、
映像と共に音響の革新も華々しいものがあります。
無声映画の時代からトーキーに変わり、
更にステレオにサラウンドにという変遷を経ます。

ステレオ音声を映画館に導入した最初の映画は
ディズニーの「ファンタジア」で、
1940年11月の公開。
ニューヨークの劇場で公開した時は、
スピーカーで客席を囲み、
今のサラウンドのはしりのようなことをしたらしいです。

ただ、劇場に設備が必要なので、
主要都市の音響設備の整った映画館だけで2か月間公開した後、
サウンドトラックをモノラルにミキシングし直して、
拡大公開を行ったといいます。

ステレオ化の波が押し寄せるのは、
テレビの攻勢で映画界が変化を強いられた1950年代で、
シネラマ作品第1作「これがシネラマだ」では、
サウンドトラックが磁気テープ上の7トラックで構成され、
5トラックはスクリーンの背後の5台のスピーカーを駆動し、
2トラックがサラウンド用でした。
私は帝国劇場(今のではなく、前のもの)で観ましたが、
あちこちから音が聞こえてきて、驚いたものです。
「80日間世界一周」を父親と渋谷の映画館で観た時、
背後からも音が聞こえて、
父と顔を見合わせた憶えがあります。

磁気テープによる録音の発明により、
高音質で多チャンネルを同期させて録音することが容易になり、
また安価にできるようになります。
1950年代初めには
主要なスタジオが35mm磁気テープで録音するようになり、
20世紀フォックスが開発したシネマスコープは
4トラックの磁気サウンドトラックを採用していました。

しかし実際に映画がステレオ音声で公開されるには、
映画館側の整備が必要であり、
70ミリ映画やミュージカル映画などの
特別な映画でだけステレオ音響上映が採用されていました。
ステレオ設備を導入できない映画館のため、
ステレオ音声の映画をモノラルに変換したものが必要とされました。

ドルビーラボラトリーズのドルビーステレオが使われ始めた
1975年頃まで、このような状況が続きました。
ドルビーという名称は、
1965年に設立した「ドルビーラボラトリーズ」の創業者、
レイ・ドルビー氏の名前に由来しています。
ドルビーラボラトリーズは音声ノイズリダクション技術
(オーディオテープの「サーッ」というヒスノイズを大幅に抑制する雑音低減技術)
をライセンスする会社として創業し、
その後、映画に進出、
ステレオ4チャンネルサラウンド音声を映画館に普及させました。

スタンリー・キューブリック監督の「時計じかけのオレンジ」(1971)が初のドルビー映画。
最初にドルビーマークがクレジットされる様になったのは
「スター・ウォーズ」(1977)。
日本映画では、「世界大戦争」(1961)がステレオで製作され、
「連合艦隊」(1981)で、初めてドルビー・ステレオ方式の音響が採用されました。

1990年代前半に、デジタル革命が起き、
現在のデジタルサラウンド5.1chが標準となります。

映画館同様のサラウンド音声を
家庭でも再現することが出来るようになり、
新しいもの好きな私は、
装置を買い求め、
部屋の後方にリアスピーカーを設置、
後ろから飛行機がやって来て
前方に飛んでいくシーンなどを楽しみました。
しかし、せっかくの装置、
ボリュームを大きくしなければ効果が出ないため、
大きな音の苦手なカミさんの反対で撤去するはめに。
どうも女性は大きな音が苦手なようで、
私が部屋でちょっとでも大きく音楽をかけようものなら、
すぐに飛んで来ます。
「マッドマックス」のライブザウンド版を
だまして観せちゃいましょうか。

それはさておき、
映画もテレビもいつの間にか、
全部ステレオになりました。
今はドルビーステレオを設備していない映画館など
見つけることが出来ないでしょう。

天井にもスピーカーを取り付け、
64チャンネルもあるドルビーアトモスなどというのも出来ました。

その進化の一つのライブザウンド。
映画の出来もいいので、堪能しました。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、
普通版でも観、4DXでも観、
今度はライブザウンドでしたが、
何時観ても、エネルギーにあふれた映画で感心します。

終わって外へ出ると、イルミネーションが。

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初めて来たチネチッタでした。

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タグ: 映画




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