ロジャースとハマースタイン・その4『南太平洋』  ミュージカル関係

「回転木馬」(1945)の後、
ロジャースとハマースタインは、
同じ年、
映画のためのオリジナル・ミュージカル
「ステート・フェア」を作ります。

クリックすると元のサイズで表示します

フィル・ストングの原作を1933年に映画化したものを
ミュージカル版としてリメイク
州の農産物品評会を舞台にした明るい物語。

1962年、
パット・ブーン、ボビー・ダーリン、
アン=マーグレットなどの出演でリメイクされています。
これは、私は観ました。

ブロードウェイの舞台では、
1947年、コンビ第3作「アレグロ」を発表。
第4作として、
1949年に上演したのが、「南太平洋」です。

クリックすると元のサイズで表示します

ジェームズ・ミッチナーの小説「南太平洋物語」が原作。
太平洋戦争の真っ只中の
南太平洋のある島を舞台に、
二組の男女の恋愛を描くこの作品、
名曲揃いで大ヒット。

翌1950年の第4回トニー賞においては、
作品賞、製作者賞
演出賞
(ジョシュア・ローガン)
脚本賞(オスカー・ハマーステンU世、ジョシュア・ローガン)
作曲賞(リチャード・ロジャース)
主演男優賞(エツィオ・ピンザ)
主演女優賞(メリー・マーティン)
助演男優賞(マイロン・マコーミック)
助演女優賞(ファニタ・ホール)
の主要9部門を独占。

2008年に新演出上演がなされ、
第62回トニー賞で、
リバイバル・ミュージカル賞
最優秀演出賞(バートレット・シャー)
最優秀男優賞(パウロ・ゾット)を含む
7部門で受賞しました。

日本では1966年、
東宝制作により新宿コマ劇場にて上演。
演出は菊田一夫、訳詞は岩谷時子が担当。
1979年、東京宝塚劇場、
1984年、宝塚歌劇団・月組公演、
1999年、青山劇場にて上演。
この青山劇場版を私は観ていますが、
あまりのひどさに、
第1幕だけ観て帰って来た記憶があります。
特に岩谷時子の訳詞が、
音楽をぶち壊しているのが我慢なりませんでした。

2013年、宝塚歌劇団・星組公演、
2015年、「ハローミュージカル!プロジェクト」として
藤原紀香主演で全国ツアー。

そして、
1958年に20世紀フォックスで映画化

クリックすると元のサイズで表示します

アメリカ公開は1958年3月19日
日本公開は1959年11月10日
私が観たのは、1961年8月7日、
下北沢のオデヲン座で。
「ボーイ・ハント」との二本立てで、
学生100円。
ちゃんと立体音響での上映でした。
翌1963年4月17日に
渋谷の東急名画座でも観ていますから、
気に入ったのでしょう。

当初、2時間51分の上映時間で完成し、
70ミリでの先行ロードショーの後
2時間38分に編集されて公開されました。
WOWOWの放送では、2時間29分でした。

映画公開に先行して発売された
サウンドトラックが人気を牽引する形となり、
興行的には国内外で大成功でした。

まず、いつものとおり、
ロジャースとハマースタインの名前が出た後、

クリックすると元のサイズで表示します

メイン・タイトル。

クリックすると元のサイズで表示します

デザイン化した文字で、珍しいですが、
この作品も「オクラホマ!」同様、
トッドAO↓の70ミリ映画なので、
大作らしい雰囲気を出したのでしょう。

クリックすると元のサイズで表示します

音楽監督は「回転木馬」と同様、アレフレッド・ニューマン
ケン・ダービーの名前もあります。

クリックすると元のサイズで表示します

監督は舞台の演出と同じ、ジョシュア・ローガン

クリックすると元のサイズで表示します

映画が始まってすぐ、
魅力的な男性合唱の曲が二つ。

まず、「ブラッディ・メアリー」

クリックすると元のサイズで表示します

ウォッカとトマト・ジュースを使ったカクテルではなく、
登場人物の一人、トンキン人の土産物屋のおばさんのこと。
演ずるのは、
舞台でもこの役を演じ、トニー賞を受賞したファニタ・ホール

クリックすると元のサイズで表示します

ケン・ダービー率いる力強い男性合唱。

クリックすると元のサイズで表示します

2曲目は「ご婦人が一番」

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/ZgzvTHsOxSQ?t=18

ここでケーブル中尉登場。
演ずるは、ジョン・カー

クリックすると元のサイズで表示します

メアリーは一目で魅了されます。

クリックすると元のサイズで表示します

遠くに、軍人立ち入り禁止の桃源郷、バリ・ハイ島が。

クリックすると元のサイズで表示します

ここで歌われるのが、名曲「バリ・ハイ」

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/81NROmUb7o0

ファニタ・ホールは
この役でトニー賞初の黒人受賞者となったのですが、
映画では、自分では歌っていません。
これは、リチャード・ロジャースの希望により
ロンドン公演でブラッディ・メアリー役を演じた
ミュリエル・スミスによる吹き替えとなったためです。
ファニタさん、悔しかったでしょうね。

クリックすると元のサイズで表示します

裕福な農場主、フランス人のエミール・デ・ベックと
看護婦で士官のネリーの恋。

クリックすると元のサイズで表示します

ネリーを演ずるのは、ミッツィー・ゲイナー

クリックすると元のサイズで表示します

「お熱いのがお好き」(1959)で
監督のビリー・ワイルダーは、
ヒロインに当初はミッツィ・ゲイナーを起用する計画でいましたが、
マリリン・モンローが出演可能となったことでモンローに変更したといいます。

エミールを演ずるのは、ロッサノ・ブラッツィ

クリックすると元のサイズで表示します

ここで歌われるのが、「やぶにらみの楽天家」

クリックすると元のサイズで表示します

「空が茜色に染まる時、
私はそれまで見た雲を全部忘れてしまう
だからみんなは呼ぶの『やぶにらみの楽天家』って」
というこの歌、
派手な歌ではありませんが、
私は結構好きです。

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/p0DusO6ipLw?t=81

続いて歌われるのが、
「魅惑の宵」

クリックすると元のサイズで表示します

ブロードウェイ・ミュージカルの歴史の中でも、
10本の指に入る名曲中の名曲です。

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/rGyfw3yiMT4?t=15

ロッサノ・ブラッツィは歌っていません。
吹き替えはオペラ歌手のジョルジオ・トツィ

クリックすると元のサイズで表示します

海辺で歌う「ワンダフル・ガイ」

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/Xny7G9YrrBU?t=16

楽しさがあふれる明るい曲。
岩谷時子は、この歌にとんでもない日本語歌詞をつけました。

クリックすると元のサイズで表示します

珍しいカメラテストの情景は、↓をクリック。

https://youtu.be/CQBQsKJcPrU

バリ・ハイ島を訪れたケーブル中尉。

クリックすると元のサイズで表示します

当時は珍しかった2ヶ月に及ぶ大規模なロケーション撮影が、
ハワイのカウアイ島で敢行されました。

メアリーは、この島でケーブル中尉に
娘のリアットを出会わせます。
演ずるのはフランス・ニュイエン
中学当時、私はこの女優さんに恋をしました。

クリックすると元のサイズで表示します

二人は恋に落ちます。
ここで歌われるのが、
美しいラブソング、「春よりも若く」

クリックすると元のサイズで表示します

歌はビル・リーの吹き替えです。

この曲を聴きたい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/WiE2Fh27n9M

バリ・ハイ島で逢瀬を重ねる二人を祝福して歌われるのが
「ハッピー・トーク」

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/FBWjNlBko70?t=79

キリンビールのCMソングとして長く使用されました。

↓は演芸大会で歌われる「ハニー・バン」

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/IYEdezKgbrk

この間に、二組の恋は破綻を迎えます。
まず、ネリーは、エミールがポリネシア人と結婚して、
妻と死別していたことと
子供が二人いることを知り、
複雑な心境に。
ケーブルはメアリーからリネットとの結婚を勧められながら、
結婚は出来ないと言います。

ここで人種差別の問題が浮上。
↓は人種差別を糾弾する「念入りな教え」

クリックすると元のサイズで表示します

「憎しみや恐れは人から教わるもの
その小さな耳にたたき込まれる
変な細い目をした人達
肌の色が違う人達を
嫌うことを

手遅れにならないうち
6歳かあるいは7〜8歳になる前に
身内が憎む人々を
同じように憎むことを
しつこく叩き込まれたはずだ」

という、当時としては
かなり進んだ内容。

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/OAZ8yOFFbAc

傷心のケーブルとエミールは作戦行動に参加。
心配する中でネリーはエミールへの愛を確認し、

クリックすると元のサイズで表示します

戦死したケーブルを悼むリアットを慰めます。

クリックすると元のサイズで表示します

子供たちと共に、エミールを迎えるネリー。

クリックすると元のサイズで表示します

カメラが上昇し、

クリックすると元のサイズで表示します

南太平洋の景色をとらえて、エンドマーク。

クリックすると元のサイズで表示します

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/2W4o4VM2Kbc?t=107

その後、出演者の名前がかなり長くクレジットされます。

クリックすると元のサイズで表示します

今の映画の超長いエンドクレジットは
このあたりから始まったのたもしれません。

2008年舞台のダイジェストを観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/aPEP98OlU5o





AutoPage最新お知らせ