ロジャースとハマースタイン・その2『オクラホマ!』  ミュージカル関係

さて、ロジャースとハマースタイン
最初のコンビ作品は、
「オクラホマ!」です。

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アメリカのオクラホマ州の農村を舞台に、
カウボーイと農家の娘との恋の三角関係を描いたもの。

オクラホマ州の場所は↓ここ。

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インディアンの言葉でokla と hummaを合わせたもので、
「赤い人々」を意味します。

1907年11月16日に
インディアン準州とオクラホマ準州を合わせて
合衆国46番目の州になりました。

「オクラホマ!」は、1943年初演のブロードウェイミュージカル
前回触れたように、
「ショウボート」と共に、
それまで歌曲と個人芸で組み立てた
娯楽ショーが中心であったブロードウェイ・ミュージカルに
物語性を組み込み、
現在に近い形のブロードウェイ・ミュージカルの原型を作った作品。

↓は初演時の舞台写真。

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初演時、2248回というロングラン記録を打ち立てた
ブロードウェイの記念碑的作品。
今の週8回の公演を適用すると、
281週、5年半の続演となります。
この記録は、
「マイ・フェア・レディ」(1956)年によって、
1961年に破られるまで、
10数年にわたって、ブロードウェイの記録となりました。
なお、「マイ・フェア・レディ」の続演記録は2717回。

1998年、ロンドンのロイヤル・ナショナル・シアター
新演出でリバイバル上演しました

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この時、カーリーを演じたのは、ヒュー・ジャックマン

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ほどなくブロードウェイに移行。
その時の舞台を私は観ています。
この時カーリーを演じたのは、
映画「オペラ座の怪人」でラウルを演じた
パトリック・ウィルソンでした。

日本では、1967年・1984年・2006年に
宝塚歌劇団によって上演されています。

1955年に20世紀フォックスによって映画化
アメリカでの公開日は1955年10月11日、
日本での公開日は1956年12月28日。
私が観たのは、
中学3年生だった1962年10月6日
新宿日活名画座で。
もちろん70oでも立体音響でもない、
普通のシネマスコープ上映。
入場料は学生60円でした。

まず、「ロジャースとハマースタインが贈る」と出て、

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メインタイトル。

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「トッドAO」の文字が次に。

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実は、この映画が歴史に残る作品になったのは、
初の70o映画だからです。

70mm映画・・・
通常のフィルム撮影映画は
35o幅のフィルムを使用するが、
70o映画はその2倍の幅のフィルムを使用する。

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画像の面積が数倍になるため、
鮮明な映像が得られ、
歴史劇、ミュージカル映画などの大作で使用された。

最初のシネマスコープ映画は歴史劇「聖衣」だが、
最初の70o映画はミュージカル。
立体音響の効果が期待されたと思われる。

今は70oで製作される映画は稀で、
昨年、クエンティン・タランテーノが
「ヘイトフル7」を70oで撮影。
上映館設備のある映画館では70oで上映されたが、
日本では、設備のえる映画館がなかったため、
果たせなかった。

なお、「オクラホマ!」の日本初上映は、
新宿コマ劇場で、
特別な巨大スクリーンを設置して上映された。

監督はフレッド・ジンネマン

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冒頭カットはとうもろこし畑。

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カメラが進むと、

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一挙に視界が開けます。

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これは、狭いところから広い場所で
大型スクリーンの効果の発揮を意図したもののようで、
映画の随所に、
↓のような広大な景色が映し出されます。

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映画が始まった途端に歌で始まります。
曲は「美しい朝」
覚えやすい、きれいな曲。

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歌を聴きたい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/9LdIL5WCso8?t=34

主役の若いカウボーイ、カーリーを演ずるのは、
ゴードン・マクレー

相手役の農家の娘、ローリーを演ずるのは、
シャーリー・ジョーンズ

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ヒロインのシャーリー・ジョーンズは
リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタインU世の指名により
キャスティングされた新人。
タイトルでも新人として紹介されています。

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この二人は「回転木馬」でも共演。
ゴードン・マクレーの方は消えてしまいましたが、
シャーリー・ジョーンズはその後も活躍し、
バート・ランカスター主演の「エルマー・ガントリー/魅せられた男」(1960)では、
娼婦役を演じ、アカデミー助演女優賞に輝いています。

2曲目は、「屋根飾りのついた四輪馬車」
これもきれいな、おぼえやすい曲。

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ヒュー・ジャックマンの歌うこの曲を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/m7obrjaPyS0?t=14

ダンスナンバーも豊富で、
↓は「カンザス・シティー」

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↓は「沢山の新しい日」

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下着で踊るなんて、
当時の映画コードぎりぎりだったんでしょうね。

↓は「恋していると人は言う」

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本作随一の美しいラブソング。
一度耳にしたら忘れられません。

この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/VEwVAV3VPw4?list=PLfI3P-ejM35OB1b12AhfdXN5VzKFMj3mx&t=69

↓は夢のシーン。

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当時、幻想シーンのバレエは定番だったようです。

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↓は「農夫と牧童」

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対立している農夫とカウボーイの仲直りソング。
「ウエストサイド物語」の「体育館のダンス」「アメリカ」を彷彿させます。

ロンドン版の動画を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/IjVQqGlj4A8

9分間にわたる華麗なダンス・シーンが観られます。

↓はローリーに横恋慕する
使用人のジャッド。

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誰が演じたか、エンドクレジットを見るまで気づきませんでした。

パーティーに持ち込まれたお弁当を競るサスペンス。

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結婚式の後歌う、タイトルナンバー。

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この曲は、
後にオクラホマ州の州歌に採用されました。

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この場面を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/pYfyutHzJYQ

最後にジャッドは火をつけ、復讐します。

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新婚旅行に発つカーリーとローリー。
再び「美しい朝」が歌われ、

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これがラストカット。

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エンド・マークが出た後は、

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キャストを示すタイトルが2枚出て、終わり。

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今のような、最後に延々と続くエンドクレジットは、後のもの。

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おっと、ジャッドを演じたのはロッド・スタイガーだったか。

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道理で、見下され、差別される小作人の悲哀がちゃんと出ている
哀愁のある演技だと思いました。
この時、ロッド・スタイガー30歳。
「夜の大捜査線」(1967)でアカデミー主演男優賞を取るには、
後12年。

本作は、アカデミー賞ミュージカル音楽賞録音賞を受賞。
撮影賞(カラー)と 編集賞ノミネート。

1999年のブロードウェイ再演(全編3時間)
〔冒頭の川の映像から察すると、1998年のロンドン版のようです〕
を観たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/J5DXLJgotrY





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