『禁じられた歌声』  映画関係

〔映画紹介〕

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珍しい、アフリカのモーリタニアの映画。

モーリタニアは↓。

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舞台は隣国マリの町ティンブクトゥ。(原題)

マリは↓。

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ティンブクトゥは世界遺産に指定された町だ。↓。

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ティンブクトゥはイスラム過激派に支配されて以来
住民への抑圧が続いていた。
住人たちは音楽やサッカーを禁止され、
ズボンの裾を上げろだの、
女性は靴下と手袋をしろだの、
歌を歌うなだの、
過激派が作ったルールを押し付けられ、
不自由な毎日を送っていた。

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町の郊外にテントを張り、
キダンは妻サティマと娘トヤ、
そして羊飼いの少年で孤児のイサンと、
牛を飼って暮らしていた。

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娘を愛し、貧しいながら幸福な暮らしをしていたが、
ある時、網を破ったことで牛が殺されたために漁師と争い、
銃が暴発し、不可抗力で漁師を死に至らしめてしまう。

裁判にかけられ、
過激派の論理で死刑に定められたキダンの願いは
娘に一目会うことだけだった・・・

というやりきれない話が、
マリの自然を背景に語られる。
そして、過激派によって変貌する町。
サッカーを禁じられた若者たちは、
ボールのないエアサッカーに興ずる。

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音楽を奏でて逮捕された女性は
40回のむち打ちの刑を受けて、
泣きながら、それでも歌う。

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過激派の一員によって娘を略奪された父親の抗議は
過激派の論理で一蹴される。
神殿に入って来た過激派に対して
僧侶は「ここは神の館だ」と退去を命ずるが、
相手もイスラムの論理で対抗する。
過激派に抵抗するのは、
心を病んだ女性一人。

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そして過激派は野生の動物を銃で追い、
民芸品の彫像を銃の標的にする。

暗い、悲しい話だが、
しかし、全体的に
「美しいものを見た」という印象なのは、
アフリカの大地に根付いた人々の息吹が感じられるからだろう。

その一つの表れが、
キダンが漁師を殺してしまった現場から逃げる姿を
超ロングでとらえた長いショット。
キダンは右側の岸から川を渡って左側の岸に逃げる。
元の右岸では、撃たれた漁師が立ち上がり、何度も倒れる。
なんとも悲しい、しかし、美しい光景だ。

イスラム過激派の支配という
悲しむべき現実を切り取って、
深い人間の業を感じさせる名作である。

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フランスのセザール賞で最優秀作品賞などを受賞し、
アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。
何度も書いて恐縮だが、
アカデミー賞外国語映画賞の候補作は、
いずれも外れがない。

アブデラマン・シサコが監督。

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モーリタニアで撮影されたが、
職業俳優がいないため、
ほとんどは素人が出演しているという。
それにしては存在感が半端ではない。
監督の力量だろう。

5段階評価の「4.5」

予告編は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=uwRruHL-iTs


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