モネ展と都響演奏会 身辺雑記
今日は、午後から
カミさんと一緒に上野へ。

行きたい場所は2つ。

ここ東京都美術館で、

この展覧会を。

ご存じの通り、
モネといえば、印象派の巨匠。
というか、1874年の「匿名協会第1回展」で出品した
↓の「印象、日の出」が

評論家によって「印象派」という名称の由来になったように
印象派の元祖みたいな人です。
ルノワールやセザンヌ、ゴーギャンらが
やがて印象派の技法を離れて独自の道を進み、
マネやドガらは元々印象派とは気質の違う画家でしたが、
モネは終生印象主義の技法を追究し続けた、
最も典型的な印象派の画家でした。
今回の美術展は、
モネの世界最大級のコレクションを収蔵する
バリのマルモッタン・モネ美術館の作品群が東京にやって来たものです。
なにしろ、モネだけで60点、
その他モネの収集品26点の
計86点が展示されています。
主なものでは、
「オランダのチューリップ畑」

「トゥルーヴィルの海辺にて」

他にもちろん「睡蓮」も沢山。

晩年、シヴェルニーに居を構え、
自ら作った庭園を題材に
描いた作品が多く、
白内障を患って、視力が低下し、
それにつれて絵がどんどん抽象的になっていく過程を見ることが出来ます。
たとえば、庭園にあった日本の橋を↓このように描いていたのに対し、

終わりの頃は、↓のような絵になります。

これでは、どれが橋やら木やら草やら不明です。
同様に「バラの小道」↓も、こんな描き方になっています。

しかし、印象派の元祖「印象、日の出」を見れただけでも、
眼福といえました。
なお、印象派の画家たちについての小説
原田マハの「ジヴェルニーの食卓」の感想ブログについては、↓をクリック。
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20130828/archive
次の行き先は、ここ東京文化会館。

9月2日に続き、
東京都交響楽団の定期演奏会です。

今回は2階席でした。

開演前のステージ。

今回は指揮者にオリヴァー・ナッセンを招聘。

イギリスの作曲家、指揮者。63歳。
巨漢なので、杖をついて登場し、坐って指揮。
指揮台のポールに杖をかけて、
「ここで、おとなしくしてるんだよ」
とでもいうかのようなしぐさをしたのが面白い。
1曲目は、ミャスコフスキーの「交響曲第10番」。

革命前からスターリン時代末期までの
ロシア〜ソ連で活動した作曲家。
20世紀の作曲家としては異例なことに、
27曲もの交響曲を書いたことで知られています。
2曲目はナッセンの「ヴァイオリン協奏曲」。
ソリストは↓リーラ・ジョセフォウィッツ。

ニューヨーク在住のカナダ人ヴァイオリニスト。
アンコールとして、
エサ=ペッカ・サロネンの
「Lachen Verlernt」(学ばざる笑い)を独奏。
3曲目はムソルグスキーの「組曲 展覧会の絵」。

元々はピアノ曲で、
夭逝した友人の画家ウィクトル・ガルトマンの遺作展で
受けた印象を音楽にしたもの。
しかし、作曲家の生前、
演奏されることはありませんでした。
この曲が有名になったのは、
ラヴェルによって管弦楽に編曲されてから。
現在でも、この曲が演奏される場合は
ラヴェル版が使われることが多いですが、
今日の演奏はレオポルド・ストコフスキーが
1939年に編曲した版を使用。
1曲目、2曲目はあまりピンと来ませんでしたが、
この3曲目「展覧会の絵」は、
耳になじんでいたせいもあってか、
訴えかけるものがありました。
ナッセンの指揮もスケールが広がった感じ。
この曲は手塚治虫が1966年にアニメにしています。
ディズニーの「ファンタジア」の線を狙ったと思われますが、
あまり成功していませんでした。
観たい方は、↓をクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=9o5SfQ_SeXc&feature=player_embedded
というわけで、
本日は絵画と音楽の文化の日となりました。
カミさんと一緒に上野へ。

行きたい場所は2つ。

ここ東京都美術館で、

この展覧会を。

ご存じの通り、
モネといえば、印象派の巨匠。
というか、1874年の「匿名協会第1回展」で出品した
↓の「印象、日の出」が

評論家によって「印象派」という名称の由来になったように
印象派の元祖みたいな人です。
ルノワールやセザンヌ、ゴーギャンらが
やがて印象派の技法を離れて独自の道を進み、
マネやドガらは元々印象派とは気質の違う画家でしたが、
モネは終生印象主義の技法を追究し続けた、
最も典型的な印象派の画家でした。
今回の美術展は、
モネの世界最大級のコレクションを収蔵する
バリのマルモッタン・モネ美術館の作品群が東京にやって来たものです。
なにしろ、モネだけで60点、
その他モネの収集品26点の
計86点が展示されています。
主なものでは、
「オランダのチューリップ畑」

「トゥルーヴィルの海辺にて」

他にもちろん「睡蓮」も沢山。

晩年、シヴェルニーに居を構え、
自ら作った庭園を題材に
描いた作品が多く、
白内障を患って、視力が低下し、
それにつれて絵がどんどん抽象的になっていく過程を見ることが出来ます。
たとえば、庭園にあった日本の橋を↓このように描いていたのに対し、

終わりの頃は、↓のような絵になります。

これでは、どれが橋やら木やら草やら不明です。
同様に「バラの小道」↓も、こんな描き方になっています。

しかし、印象派の元祖「印象、日の出」を見れただけでも、
眼福といえました。
なお、印象派の画家たちについての小説
原田マハの「ジヴェルニーの食卓」の感想ブログについては、↓をクリック。
http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20130828/archive
次の行き先は、ここ東京文化会館。

9月2日に続き、
東京都交響楽団の定期演奏会です。

今回は2階席でした。

開演前のステージ。

今回は指揮者にオリヴァー・ナッセンを招聘。

イギリスの作曲家、指揮者。63歳。
巨漢なので、杖をついて登場し、坐って指揮。
指揮台のポールに杖をかけて、
「ここで、おとなしくしてるんだよ」
とでもいうかのようなしぐさをしたのが面白い。
1曲目は、ミャスコフスキーの「交響曲第10番」。

革命前からスターリン時代末期までの
ロシア〜ソ連で活動した作曲家。
20世紀の作曲家としては異例なことに、
27曲もの交響曲を書いたことで知られています。
2曲目はナッセンの「ヴァイオリン協奏曲」。
ソリストは↓リーラ・ジョセフォウィッツ。

ニューヨーク在住のカナダ人ヴァイオリニスト。
アンコールとして、
エサ=ペッカ・サロネンの
「Lachen Verlernt」(学ばざる笑い)を独奏。
3曲目はムソルグスキーの「組曲 展覧会の絵」。

元々はピアノ曲で、
夭逝した友人の画家ウィクトル・ガルトマンの遺作展で
受けた印象を音楽にしたもの。
しかし、作曲家の生前、
演奏されることはありませんでした。
この曲が有名になったのは、
ラヴェルによって管弦楽に編曲されてから。
現在でも、この曲が演奏される場合は
ラヴェル版が使われることが多いですが、
今日の演奏はレオポルド・ストコフスキーが
1939年に編曲した版を使用。
1曲目、2曲目はあまりピンと来ませんでしたが、
この3曲目「展覧会の絵」は、
耳になじんでいたせいもあってか、
訴えかけるものがありました。
ナッセンの指揮もスケールが広がった感じ。
この曲は手塚治虫が1966年にアニメにしています。
ディズニーの「ファンタジア」の線を狙ったと思われますが、
あまり成功していませんでした。
観たい方は、↓をクリック。
https://www.youtube.com/watch?v=9o5SfQ_SeXc&feature=player_embedded
というわけで、
本日は絵画と音楽の文化の日となりました。