『クーデター』  映画関係

〔映画紹介〕

クリックすると元のサイズで表示します

東南アジアの某国に
仕事で移住するためにやってきたアメリカ人のジャック。
妻と幼い娘2人と一緒だ。
到着早々にクーデターが発生。
政府と外国人を標的としたもので、
ホテルを襲撃されたジャックは
妻子を連れて逃げ回る。
暴徒たちに取り囲まれて、
一家に残された安全な逃亡先はないに見えたが・・・。

クリックすると元のサイズで表示します

どこの国かは明らかにされていないが、
ベトナムの隣国で
国境を横断して川が流れている、
となれば、カンボジアしかない。
反乱軍の首に巻かれた赤い布もクメール・ルージュを想起させる。

カンボジアと言えば、
1970年代、ポル・ポト派の支配により、
「完全な共産主義社会」を実施し、
3年8カ月の間に300万人を大量殺戮をしたと言われる。

その始まりを思わせる政変だが、
クーデターというより、革命に近い描写だ。
「クーデター」という題名も日本でつけた邦題で、
原題は「NO ESCAPE 」(逃げ道なし)。

クリックすると元のサイズで表示します

映画は終始、この一家の逃走の姿を追う。
ホテルから隣のビルに飛び移り、
調達したバイクに乗って夜の町を走り、
アメリカ大使館に向かう。
しかし、そこも占拠、爆破されており、
逃げ込んだ先にも暴徒の捜索が迫って来る。

外国人と分かったら無差別に殺されるので、
顔を隠して民衆の中を逃げるシーンがスリリング
とにかく周囲が全員敵、という状況がサスペンスを産む。
そして、言葉が分からないことが不安を増大させる。
暗い夜の描写がそれを増幅する。

クリックすると元のサイズで表示します

危機的状況で救済者が現れるが、
それはこういうストーリーの約束事。
しかし、最後にあんな近いところにあんなものがあるとは・・・。
そうでもしなければ、解決しないのだから仕方ないところ。
しかし、アメリカ人が
かつて戦った相手に救われるというのも皮肉な話だ。

監督はジョン・エリック・ドゥードル
主演はオーウェン・ウィルソン
現地で知り合う謎の旅行者にピアース・ブロスナン

クリックすると元のサイズで表示します

安全と思われていた場所が
突然危険な場所になってしまい、
命懸けで逃げなければならないうという
理不尽な恐怖を見事に描き、
決して枝葉に寄り道することなく、
徹頭徹尾このアメリカ人一家の逃亡の過程を追ったことが
サスペンスを高め、
賢い選択
一編の映画として成功させた。

5段階評価の「3.5」

予告編は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=h6U3j93FMUI

クメール・ルージュを扱った映画、
「キリング・フィールド」は、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20140818/archive

「消えた画 クメール・ルージュの真実」は、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20140712/archive

なお、我が家では、
何らかの理由で難民になることがあって、
(島国だから逃げ場などないが)
カミさんが歩けなくなったら、
置いて逃げていい、という約束になっている。
「私のことは置いて、逃げて」。
まあ、そう言うのはカミさんの優しさだと思って聞いているが。



タグ: 映画




AutoPage最新お知らせ