バンドン会議と謝罪と桜を見る会  政治関係

22日、ジャカルタで開幕した
アジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念会議に際してした、
安倍晋三首相の演説
『Unity in diversity〜共に平和と繁栄を築く』
の全文は次の通り。

バンドン会議60年の集まりを実現された、
ジョコ・ウィドド大統領閣下、
ならびにインドネシアの皆さまに、
心からお祝いを申し上げます。
アジア・アフリカ諸国の一員として、
この場に立つことを、
私は誇りに思います。

【共に生きる】

共に生きる。
スカルノ大統領が語ったこの言葉は
60年を経た今でも、
バンドンの精神として、
私たちが共有するものであります。
古来、アジア・アフリカから、
多くの思想や宗教が生まれ、
世界へと伝播していきました。
多様性を認め合う、
寛容の精神は、
私たちが誇るべき共有財産であります。
その精神の下、戦後、
日本の国際社会への復帰を後押ししてくれたのも、
アジア、アフリカの友人たちでありました。
この場を借りて、心から感謝します。
60年前、そうした国々がこの地に集まり、
強い結束を示したのも、
歴史の必然であったかもしれません。
先人たちは、
「平和への願い」を共有していたからです

【共に立ち向かう】

そして今、この地に再び集まった私たちは、
60年前より、はるかに多くの「リスク」を共有しています。
強い者が、弱い者を力で振り回すことは、
断じてあってはなりません。
バンドンの先人たちの知恵は、
法の支配が、
大小に関係なく、
国家の尊厳を守るということでした。
卑劣なテロリズムが、
世界へ蔓延しつつあります。
テロリストたちに、
世界のどこにも、
安住の地を与えてはなりません。
感染症や自然災害の前で、
国境など意味を持ちません。
気候変動は、
脆弱な島国を消滅リスクにさらしています。
どの国も、一国だけでは解決できない課題です。
共に立ち向かう。
私たちは、今また、
世界に向かって、
強い結束を示さなければなりません。

【日本の誓い】

その中で、日本は、これからも、
できる限りの努力を惜しまないつもりです。
“侵略または侵略の脅威、武力行使によって、
他国の領土保全や政治的独立を侵さない”
“国際紛争は平和的手段によって解決する”
バンドンで確認されたこの原則を、
日本は、先の大戦の深い反省とともに、
いかなる時でも守り抜く国であろう、
と誓いました。
そして、この原則の下に
平和と繁栄を目指すアジア・アフリカ諸国の中にあって、
その先頭に立ちたい、
と決意したのです。
60年前、インドの農家とともに汗を流し、
農機具の使い方を伝え、
スリランカの畜産者たちを悩ませる流行病とともに闘うことから、
私たちはスタートしました。
そして、アジアからアフリカへ。
日本が誇るものづくりの現場の知恵や
職業倫理を共有してきました。
エチオピアでは、
「カイゼン」のトレーニングプログラムにより、
生産性が大幅に向上しています。
1993年には、
アフリカの首脳たちを日本に招き、
互いの未来を語り合う、
TICAD(アフリカ開発会議)をスタートしました。
暦はめぐり、世界の風景は一変しました。
最もダイナミックで、最も成長の息吹にあふれる大地。
それこそが、アジアであり、アフリカであります。
アジア・アフリカはもはや、
日本にとって「援助」の対象ではありません。
「成長のパートナー」であります。
来年のTICADは、初めて、
躍動感あふれるアフリカの大地で開催する予定です。
人材の育成も、インフラの整備も、
すべては、未来への「投資」であります。

【共に豊かになる】

アジア・アフリカには、無限のフロンティアが広がっています。
オープンで、ダイナミックな市場をつくりあげ、
そのフロンティアを、
子や孫にまで、
繁栄を約束する大地へと変えていかねばなりません。
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、
RCEP(東アジア地域包括的経済連携)、
FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)は、
さらにアフリカに向かって進んでいく。
私は、そう考えます。
成長を牽引するのは、人材です。
それぞれの国の多様性を生かすことは、
むしろ力強いエンジンとなるはずです。
日本は、女性のエンパワメントを応援します。
手と手をとりあって、
アジアやアフリカの意欲あふれる若者たちを、
産業発展を担う人材へと育てていきます。
アジア・アフリカの成長を、
一過性のものに終わらせることなく、
永続的なものにしていく。
その決意のもとに、
日本は、これらの分野で、
今後5年で35万人を対象に、
技能の向上、知識習得のお手伝いをする考えです。

【むすび】

私たちの国々は、
政治体制も、経済発展レベルも、
文化や社会のありようも、多様です。
しかし、60年前、
スカルノ大統領は、
各国の代表団に、こう呼び掛けました。
私たちが結束している限り、
多様性はなんらの障害にもならないはずだ、と。
私たちが共有しているさまざまなリスクを再確認すれば、
多様性のもとでも、結束することなど簡単でしょう。
直面するさまざまな課題を解決するために、
私たち、アジア人、アフリカ人は、
結束しなければなりません。
この素晴らしい多様性を大切にしながら、
私たちの子や孫のために、
共に、平和と繁栄を築き上げようではありませんか。
ありがとうございました。


立派な演説である。
この演説に、韓国がさっそく噛みついてきた。
戦後70年で
過去の「おわび」に言及がなかった点を批判してきたのだ。

韓国外交省の当局者は22日、
安倍氏の演説について
「深い遺憾の意を表す」とコメント。
安倍氏が村山談話など
歴代内閣の談話や歴史認識を継承するとの立場を
公言してきたにもかかわらず、
「植民地支配と侵略」に対する謝罪と反省という
「核心的な表現」を落としたというのだ。

やれやれ。またですか。
この会議はそういう場ではないでしょうに。

一方、東南アジア諸国には
問題視する空気は薄かったという。

マレーシアのチーク通信マルチメディア相:
「(おわびがなかったことに)大きな意味は見いだしていない。
日本による占領という暗い時代、
残酷な時代を多くのアジア人は心のなかに覚えている。
しかし、今は前進すべき時だ。
貧困のない、正義ある社会をどうつくるか。
協力し合う必要がある」


ミャンマーのワナマウンルウィン外相:
「アジアとアフリカの途上国と協力を深めていく姿勢が示されて、
いい演説だった」と評価。
「侵略」や「おわび」については、
「特に我々が言うべきことはない」


カンボジアのホー・ナムホン外相:
「(おわびなどの言及は)安倍首相が判断すること」

インドネシアの外務次官は
「演説で触れられていない言葉についてコメントはない」
と話し
主な関心は日本によるアジア・アフリカ地域への
積極的な経済関与だとした。

実際、首相の演説は「未来志向」の色合いが前面に出たもので、
戦後日本が平和国家として
アジアやアフリカで果たしてきた貢献の実績をアピール。
注目を集めた「侵略」という言葉は
「バンドン10原則」を引用する形で触れたが、
日本の行為としての文脈では使わなかった。

代わりに首相は
「バンドンの先人たちの知恵は、
法の支配が大小に関係なく、
国家の尊厳を守るということだった」
と指摘。
南シナ海などで力による現状変更を試みる中国を牽制したとみられる。

首相はまた、アジア、アフリカに対する
新たな人材育成支援策を表明した。
AIIBを活用した「ハコモノ」開発を画策する中国との差を
鮮明に打ち出した形だ。


ところで、
この「謝罪」について、
村上春樹氏がインタビューで、
戦争被害国と日本との関係について、
「歴史認識の問題はすごく大事なことで、
ちゃんと謝ることが大切だと僕は思う。
相手国が
『すっきりしたわけじゃないけれど、
それだけ謝ってくれたから、
わかりました、もういいでしょう』
と言うまで謝るしかないんじゃないかな。
謝ることは恥ずかしいことではありません。
細かい事実はともかく、
他国に侵略したという大筋は事実なんだから」
と発言し、記事になった。

このインタビューに、
百田尚樹氏(59)が噛みついた。
百田氏は
「小説家なら、相手が『もういい』と言う人間かどうか、
見抜けそうなもんだが...」
と、謝罪には否定的だ。

これは、百田氏の意見の方が現実的。
中国にも韓国にも公式に何度となく謝罪している。
本当に国民がいやになるほど
機会あるたびに謝罪をしている。
それでも戦略的に「反省が足りない」というのが
中韓の立場なのだ。

賢人・曽野綾子さんは、
「謝るということは、金銭の賠償を伴う」
と指摘しているが、
それも日本は既に果たしている。
1965年の日韓基本条約締結時、
当時の韓国の国家予算の数倍に相当するお金を支払っている。

中国は蒋介石の
「恨みに報いるに徳をもってせよ」
という人格的な言葉で賠償は放棄。
その後出来た共産党政権とは
1972年の日中共同声明
1978年の日中平和友好条約を締結。
賠償的色彩の強いODA(政府開発援助)を支払い、
今だにやっている。
世界第2位の経済大国に援助しようというのだから、
不思議極まりない。

しかも、中韓両国とも、
日本からの援助について
国民に正しく広報しているとはいいがたい。

普通、戦争が終わって、
講和が成立すれば、
過去のことは問わない、
とするのが国際常識。
その証拠に東南アジア諸国は
日本の戦争中のことは問題にしない。
いつまでも問題にしているのは中韓両国だけだ。

それは「反日」を国内政治に活用している両国の内部事情によるのだ。

反日の材料がないので、
70年も前の戦争中のことを持ち出してくるのは、
前記のとおり
国際マナー違反なのだ。

このことをしっかり押さえないと、
村上春樹氏のような理想論
もっと言えばきれいごとを言うようになる。
国際間の問題はきれいごとで済まないのは現実で、
特に中韓両国の特異性に気付くべきだろう。

それにしても、
村上氏は
「それだけ謝ってくれたから、もういいでしょう」
と言うまで延々と謝り続ける
自分の国の首相の姿を見続ける国民のことを
考えたことはあるのだろうか。
そう思うと、百田氏のように、
「村上春樹もそこまで言うなら、
自分が韓国に言って謝ってきたらいいのに」
と言いたくもなるというものだ。

村上春樹を見損なった
ナイーブさと言えば聞こえはいいが、
高校生並の世界認識だと言わざるを得ない。
さっそく韓国マスコミに利用されている。
影響力のある人は
もう少し気をつけて発言してもらいたいものだ。


ところで、
お笑いコンビ、爆笑問題
18日に東京・新宿御苑で行われた
安倍晋三首相主宰の「桜を見る会」に出席したことについて
「バカ発言」と関連づけて一部から批判の声が寄せられている。

「バカ発言」については、↓のブログを参照。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20150407/archive

ニュース番組の映像に映っていたのは、
声をかけられた3人が首相と楽しそうに会話する姿。
太田さんのはじける笑顔が印象的で、
写真撮影時には首相の隣でおどけてみせる場面もあった。

しかしラジオ番組での
首相に対する「バカ発言」とのギャップに、
戸惑った人も少なくなかったようで、
インターネット上には、

「結局本人を前にした何も言えず・・・
おちゃらけでごまかすだけか・・・」
「爆笑問題の太田が
安倍首相の隣で破顔一笑しててなんだかがっかり」

と残念がる声や、
太田さんの態度を「手のひら返し」と受け止め、

「爆笑太田はどの面下げて行ってるんだ」
「官邸主催の花見会にノコノコ出席するわ、
近づいてきた総理に何も物申せないわで
太田さんダサいですね」


などという書き込みがあふれた。

これについて、
夫人の太田光代氏は、
「首相主催の花見に行っては、いけませんでしたの。
自分で交通費負担して、花見をしただけです」
と反論。
「夫は首相に、番組への再度の出演をお願いし、
首相も、呼んでくださいと仰いました。
普通の会話です」
「もちろん、私は戦争反対です。
今までと変わらず。
花見に行ったら人格変わりますか。
桜にそんな作用があったなら、
是非とも研究の対象にしたいです」
「なんで、桜を見に行っただけで、
皆さんに、なんだかんだを言われる意味が分かりません」
と不快感をあらわにした。

なお、写真撮影は首相の方から声をかけたといい、
首相は太田発言を承知していたようだ。
また、昭恵夫人から
「あまり安倍政権を批判しないでください」
と声をかけられたという。
首相の家でも話題に上ったのがうかがえる。

太田夫人の発言だが、
「桜を身にいっただけ」という主張は不当だ。
だって、桜を見たいなら、
自分で上野でも新宿御苑にでも行けばいい話で、
「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前の招待状を受け取って
のこのこ出掛ける理由にはならない。

招待状が来たのは「バカ発言」の前だというが、
自分がバカ呼ばわりした相手から招待を受けたら、
私なら行きませんけどね。
相手にも失礼だし。
そもそも「バカ」と全人格的に否定した人とは
断行するという覚悟がなければ
そういう発言してはいけない。

これについては、
ラジオ番組の太田光との対談で
言った大橋巨泉の発言が正しい。

大橋巨泉:俺にしてみれば、
見ず知らずの人に呼ばれて、
葉っぱの出た桜を見に行く。
意味がないですよ。

大橋巨泉:俺のところにも寄越したんだもん。
それで、ウチの女房が、
「安倍晋三って人から招待状が来てるけど。
アンタ知ってるの?」
って言うから、
「知らないよ」
「行くの?」
「行かないよ」
で終わりだけど。

太田光:でも、行かなきゃ。
大橋巨泉:だって、利用されるのイヤだもん。
太田光:利用されるって、どうして思うの?
利用すれば良いじゃん。
大橋巨泉:利用したくない。俺は闘いたい。
太田光:闘えばいいじゃん。
安倍さんと会って、
「お前のやってること、間違ってるぞ」って言えば良いじゃん。
大橋巨泉:待って。そういう席か?
そういう席じゃないから、
行っても無駄なんだよ。
そういう席なら行きますよ。
1対1で、こういうスタジオで話すっていうんなら、
喜んで行きますよ。

「桜を見る会」は、私も当時の小泉さんの招待で行ったことがあるが、
何てことない、つまらない行事。
そんなイベント、
バカ呼ばわりした相手に会う可能性がある場所に
のこのこ出掛けた
太田光の負け





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