4DX体験記  映画関係

今日は夕方から豊洲へ。

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ここでは、遅咲きのが咲いています。

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実は、ここには昨日も来ました。
ららぽ〜と豊洲の中にある映画館
ユナイテッドシネマ豊洲で、

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この映画を鑑賞。

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というのは、
4DXというシステムが昨年末から始まっており、

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遅ればせながら、
体験しに来たわけです。

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館内には、このような表示が。

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4DXとは、
最新の「体感型(4D)映画上映システム」のこと。
可動式の座席が、
映画のシーンに完全にシンクロして、
前後、上下、左右に動きます。
嵐等のシーンでは、水が降り、
風が吹きつけ、
劇場全体がフラッシュする他、
香りや煙など、
様々な特殊効果で、
「目で観るだけの映画」から
「体全体で感じる映画」に。

アトラクション効果を詳しく書くと、

モーション:座席が前後上下左右に動く

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フラッシュ:雷のような閃光。

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ミスト:前の席の背面から顔や体に水が飛び散る

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エアー:顔や頬に風があたる

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香り:前の座席背面から香りが漂う

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バブル:劇場内を泡が舞う

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:スモークがたかれることで、より臨場感が増強

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:雨が降り注ぐ

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:劇場内に風が吹く

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:強い風と水が緊張感を高める

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:雪のようなパウダーがシアター内に舞い降りる

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3Dに加えて、
体感を加えた4Dというわけ。

このような仕掛けの映像システムは
繁華街に特別なスペースが作られたり、
ラスベガスでホテルのアトラクションとしてあったり、
テーマパークでは、
ディズニーランドの「スターツァーズ」や
ユニヴァーサルスタジオの「シュレック4D」、
「スパイダーマン」「トランスフォーマー」などがありました。
しかし、通常の劇場映画
このような付加価値を付けて上映するのは、
多分、初めて。

上映館はまだ少なく、
小田原・豊川・中川・福山・小倉の各コロナワールドと
東京ではシネマサンシャイン平和島と
ユナイテッド・シネマ豊洲で上映。

今回観ることにしたのは、
「ワイルド・スピード」は自動車の話なので、
効果が現れる、と思ったからです。

入り口で、
「場内には、荷物を置くところがないので、
ロッカーに預けるか
膝の上に置いて下さい」
と言われました。

↓が、そのロッカー

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100円を投入。開錠時、100円は戻って来ます。

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映画館内部。

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4席でワンユニット。

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ネットでの予約の際、
「購入手続きは、
一回あたり最大4席(1ユニット)までとなります。
離れた座席、ユニットをまたぐ座席は
選択いただけません」
との説明も。

前後が短いわりに画面が大きいので、
後ろ席の方が観やすいようです。

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足元。この白いベロみたいなものも動きます。

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シートベルトはありません。
ということは、それほど激しい動きはないということか。

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ドリンクのホルダーもあります。
これも、飲み物が飛び出るような動きはないということ。
しかし、入り口でもらった注意書きには、
「飲食物がこぼれて衣服が汚れたり、
ホットドリンクでのやけどが起こった場合や、
上記に起因する
お客様同士のトラブルには
責任を負いかねますので
ご了承ください」
と書いてあります。

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このスイッチは、
水がかかる演出に対して、
ON/OFFで止めることが出来ます。
お化粧が落ちたりするのを気にしたのか。

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前の座席の背中にあるこれは、

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水を飛ばしたり、風を送ったり、
香りを出したりする装置。

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首筋の穴からは、
圧縮空気がシュッシュッと出ます。
左右別々に出ますので、
二つの穴の間に頭を置かなければ効果は半減。

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スクリーン下のこれは、

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スモークを出す装置。

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さて、上映開始。

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とにかく車が走り回る映画ですから、
座席がよく動きます。
車の中のシーンは振動が伝わり、
疾走する車の動きに合せて斜めになったり、左右に揺れたり。
寝ているヒマなどありません。
空撮シーンでは椅子が斜めになっただけで浮揚感が。
屋外のシーンでは風が劇場内に吹きます。
水のかかるシーンでは前から水が顔に当たります。
そして、頭の後ろから空気が送られ、
格闘シーンでは椅子の背中から押されます。
爆発シーンでは前から煙も。でも、少ない。
映画が映画ですから、
座席が動きっぱなしで、
この映画を4DX初体験に選んでよかったと思いました。
これで爆破シーンで熱風が出たらもっと臨場感があったと思いましたが、
ないものねだりのようです。
映画の内容に合わないため、
香りとバブルと雪の演出はありませんでした。

追加料金1000円を取られますが、
体感モノは好きなので、
映画によっては、
次も観てみようと思います。

デモンストレーション映像は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=GDt6Cwqhs38

仕組み、仕掛け、実際の上映などの映像は、↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0Gtcjn4uvjE#t=38


タグ: 映画

TOHOシネマズ新宿オープン  映画関係

それでは、昨日の
TOHOシネマズ新宿オープンのことを書きましょう。

映画の前に、
新宿三丁目で降りて、
この店へ。

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ネットで「新宿 焼肉食べ放題」と検索したら、
ヒットした店。
ああ、まだやっていたんだ、
と懐かしい思いで訪れました。

というのは、
このお店は焼肉バイキングの草分け的店舗で、
私も30年ほど前はよく通いました。
その後、
中国・韓国の観光客の昼食コースになってしまったこと、
私の口がおごってしまったこと、
などにより足が遠のきました。

1976年開店といいますから、
39年も続いているのはたいしたものです。

ところが、店の間近になると、
横断歩道を渡って来る中国人の観光客団に遭遇。
悪い予感がしたと思ったら、図星で、
店は満員。
2階も次のグループの予約が入っているそうです。

まあ、ランチで1080円という割安さで、
腹一杯食べられて満足度が高いので、
旅行会社もコースに組み入れるのでしょうが、
銀座といい、新宿といい、
中国人観光客に占拠されている、
という感を強くしました。

ここは近所に花園神社があります。

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昔、ここの境内で
アングラ演劇をした時代もありました。

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う〜ん、これは、

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京都の伏見稲荷大社のミニ版?

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これが本殿。

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宝物殿。

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本殿から見た境内。

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これは、どういうこと?

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こういうことか。

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靖国通り側の入り口。

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この遊歩道は、

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「四季の道」

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昔ここを都電が走っていたことなど、
知る人は少なくなりました。

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ここには、新宿ゴールデン街があります。

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第二次世界大戦後に建てられた
木造長屋建ての店舗が狭い路地をはさんで
マッチ箱のように並んでいます。

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映画・演劇関係者や作家、
ジャーナリストが多く集まる街としても知られています。

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1階が店、
2階が部屋、
という作りは、
昔の青線時代の名残でしょうか。

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店の間の露地。

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私とは縁のないところです。

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歌舞伎町への入り口。

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景観が変わってしまいました。

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それは、元のコマ劇場の跡地に
これが建ったから。

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TOHOシネマズとホテルの

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複合ビル。

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正式には、新宿東宝ビルディングといいます。

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1階は飲食店街。

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旧プラザ劇場側から見たところ。

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向かいには、
廃館したミラノ座があります。

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北方向から見たところ。

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劇場の上はホテルです。
ホテル・グレイスリーは、
ワシントンホテル系で、
970室を擁して
4月24日にオープン予定。

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3〜7階が映画館で、
9〜31階がホテルの客室。
フロントは8階に。

ここが入り口。

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TOHOシネマズ新宿は4月17日オープン

まず、このエスカレーターに乗り、

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踊り場を通って、

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もう一つエスカレーターに乗り、
3階へ。

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3階からの景色。

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ネットで予約した人は、
ここで発券。

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レシートみたいな券が出ます。

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ここがロビー。

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チケットの自動購入機。

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窓口もあります。

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待ち合わせスペース。

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ターミネーターの宣伝。

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ドリンク発売カウンター。

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ここが入り口。

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廊下は何の芸もありません。

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途中にあったバードマンの人形。

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劇場内は、こんな感じ。

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椅子は座りやすく、
お尻が痛くなりません。
新しい劇場は、気持ちがいい。

スクリーンは12あり、

スクリーン1は、 86席
スクリーン2は、108席 MX4D劇場
スクリーン3は、128席
スクリーン4は、200席
スクリーン5は、184席
スクリーン6は、117席
スクリーンは7、407席
スクリーン8は、 88席
スクリーン9は、499席 TCX ドルビーATMOS
スクリーン10は、311席 IMAXシアター
スクリーン11は、122席
スクリーン12は、 73席

各スクリーンには、車椅子用の2席が設置されており、
総座席数は2323席+車椅子席24席

ライバルである新宿ピカデリー
10スクリーン2237席+車椅子席21席、
新宿バルトが9スクリーン1825席+車椅子17席ですから、
新宿一。
ただ、都内ではシネマメディアージュが13スクリーン3034席ですから、
都内最大とはいかないようです。

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スクリーン2のMX4Dは、
アトラクション型4Dシアターで、
3D映画を超える
最新の体感型4Dシアターシステム。

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映画のシーンに合わせて、
客席のシートが前後、左右、上下に動くとともに、
風、ミスト、香り、ストロボ、煙や振動など
五感を刺激する特殊効果が11種あり、
これらが連動することによって、
通常のシアターでは決して味わえない
「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」を実現。
映画は「観る」から「体感する」に変わる、
というもの。

スクリーン9のTCXは、
高さ8.0m×横19.2mの巨大スクリーン。
TOHOシネマズ六本木のスクリーン7の
高さ8.4m×横20.2mより
少しだけ小さく、残念。

電動リクライニングシートの
「プレミア ラグジュアリー シート」は、

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スクリーン9に14席導入。
追加料金3000円。

「プレミア ボックス シート」は、

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スクリーン4に8席、
スクリーン7に20席、
スクリーン9に18席設置。
海外のエアラインでも採用されている革張りのシートに、
重厚な木目調のボックスで仕切られた
セミプライベートな空間。
追加料金1000円。

「フロント リクライニング シート」は、

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スクリーン9に15席導入。
座席の最前列に配置されており、
リクライニングの座席で、
リラックスしながら映画の世界に没入。
大迫力を体感したい人用。


東京のTOHOシネマズの劇場一覧

TOHOシネマズ日劇(千代田区) 3スクリーン、2132席+車椅子4席
TOHOシネマズスカラ座(千代田区)654席+車椅子2席
TOHOシネマズみゆき座(千代田区)183席+車椅子1席
TOHOシネマズシャンテ(千代田区)3スクリーン、617席+車椅子3席
TOHOシネマズ日本橋(中央区)9スクリーン、1752席
TOHOシネマズ渋谷(渋谷区) 6スクリーン、1224席
TOHOシネマズ六本木ヒルズ(港区) 9スクリーン、2099席
TOHOシネマズ西新井(足立区) 10スクリーン、1859席
TOHOシネマズ南大沢(八王子市)9スクリーン、2099席
TOHOシネマズ府中(府中市)9スクリーン、2115席
TOHOシネマズ錦糸町(墨田区) 8スクリーン、1473席
シネマメディアージュ(港区) 13スクリーン、3034席
   (TOHOシネマズの直営ではあるが、
    シネマイレージやvitといった
    TOHOシネマズ独自のサービスは実施されていない)

TOHOシネマズ新宿の2247席は、
TOHOシネマズの中では、
TOHOシネマズ名古屋ベイシティの12スクリーン、2669席、
TOHOシネマズモレラ岐阜の12スクリーン、2504席、
TOHOシネマズららぽーと横浜の13スクリーン、2364席
に次ぐ全国4番目の規模。

なお、シネマコンプレックスの座席数を調べていて分かったのですが、
わが浦安のシネマイクスピアリ16スクリーン、3152席で
もしかして全国一ではないかとの疑いがわきました。
誰かシネマイクスピアリ以上の座席数のある
シネマコンプレックスを知っている人がいたら、
教えて下さい。


映画『ソロモンの偽証』  映画関係

今日は、新宿に出掛け、
本日オープンのTOHOシネマズ新宿で映画を観ました。

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というわけで、
新装開店のTOHOシネマズの紹介をしたいところですが、
今日は昨日の小説「ソロモンの偽証」に続き、
映画「ソロモンの偽証」について書くことになっていたので、
TOHOシネマズ新宿については、
明日掲載します。


〔映画紹介〕

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昨日のブログで紹介した
宮部みゆきのベストセラー小説を映画化。
長いので前編後編に分けて
前編を「事件」、後編を「裁判」と副題をつけ、
1カ月の間隔をおいて公開した。
それでも4時間半。

あらすじは昨日のブログを参照。
簡単に言うと、
23年前、都内の中学校で起きた不可解な生徒死亡事件を巡り、
その真相を追求しようとうする女子生徒が
学校内裁判を提唱。
学校側の反対を押し切り実現し、
その結果、事件の真相が日の目を見る、
という、一見無理な話。
その無理な話を納得させ、
事件を巡る人間模様と
人間の抱える闇の深さを描く。

実はこの映画、
前編を観た時は小説をまだ読んでいなかった。
観た後、小説を読み、
前編の部分までで止めるつもりが、
後編部分まで読み進み、
ついに読み終えてしまった。

この感想を書くにあたり、
再度前編を観、続けて後編を観た。

主な改変点は次のとおり。

@学校に赴任する卒業生は原作では野田健一だが、
 裁判の中心人物藤野涼子に変更。
 涼子の口によって事件が語られる形にした。

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Aそれと同時に、死体の第一発見者を
 野田だけでなく、涼子も加えた。
B樹理と松子がいじめられるシーンを追加、
 そこから逃げようとする涼子を柏木がとがめ、
 「口先だけの偽善者」と非難する。
 そのことが後半生きて来る。
C思い詰めた涼子が、自殺を考え、
 線路を見るシーンを追加。
 これにより涼子の覚悟が表現される。
D涼子は元々弁護側を希望したが、
 諸事情を配慮して検事役になる
 その経緯を省略。
 弁護側トリオの陣容も変更。
E樹理の証言は、原作では非公開。
 また、証言内容も松子のせいにするように変更。
F大出の家の放火で逮捕された放火犯の弁護士の出廷に
 涼子の父親が尽力した、
 というのは映画上の創作。
 これにより、涼子の父親の存在が大きくなった。

以上のとおり、
原作からの変更点は意外と少ない

では、原作から何が変わったか。
脚色者は、長大な原作の繁りに繁った枝葉を切り落とし
涼子の家、樹理の家、松子の家、森内先生の事件に絞った。
最低限必要な枝葉を残し、
一本の幹をそそり立たせた。
大長編の映画化の場合、
ダイジェストの印象を避けられないが、
この映画の場合、
枝葉をきれいに整理して、
更に創作を加え、
原作のテイストを損なわず、
ダイジェスト感も与えず、
適切に肉付けしてみせた。

日本アカデミー賞に「脚色部門」があれば、
受賞間違いなしの巧緻な脚色である。
脚本は真辺克彦
監督の成島出監督は「孤高のメス」「八日目の蝉」でも
優れた脚色を脚本家から引き出した。
(別々の脚本家)
日本映画には珍しい「小説を読める監督」なのかもしれない。

従って、野田健一の家庭での重大事件、
柏木卓也の兄との確執、
大出俊次とつるんでいた
橋田祐太郎、井口充の家庭、
廷吏をつとめる山崎君、
大出材木店の放火事件の詳細、
佐々木刑事の周囲の事情、
裁判を巡る諸事情等は
ばっさり切った。
従って、野田家の父母も
柏木の兄も
弁護士も塾の経営者姿を見せない。

もしテレビドラマ化したならば復活するだろう。

ただ、柏木卓也の人物像
必ずしも明確でないので、
ラストのくだりは納得できない人も出るだろう。
これは、原作共通の欠点だ。

俳優陣も豊富で、
佐々木蔵之助夏川結衣の涼子の両親、

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津崎校長の小日向文世
森内先生の黒木華
北尾教諭の松重豊
樹理の母の永作博美
みんな良い演技を見せる。
高木学年主任の安藤玉恵など、
いかにもありそうな教師像だ。

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そして、オーディションで選ばれた中学生たち。
藤野涼子役の芸名が役名と同じの藤野涼子
この子を選んだだけで作品の成功が約束されたほどの好演ぶり。
表情の演技が出来るので、
彼女の表情が雄弁に物語る。

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三宅樹理役の石井杏奈

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浅井松子役の富田望生
二人とも好演。
男の子たちは少々力量不足か。
もっと陰影があればよかったのだが。
しかし、いずれにせよ、
素人である子どもたちに
長期にわたるリハーサルで鍛え上げた
成島出監督の努力は敬服する。

特に後編は、
この事件で傷ついた人々への癒しの雰囲気が高まる。
津崎校長、森内先生、三宅樹理、そして松子の父母・・・

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映画の中に「14歳だから出来たのだと思います」
という言葉が出て来るが、
まさに、大人たちが「大人の事情」で覆い隠そうとした事件を
一途に解決しようとする子どもたちの姿に
大人たちは脱帽し、恥じ、尊敬する。
私は少年少女を主人公にした小説も映画も
最近感受性が薄れている。
というのも、抱える問題が
「時間がたてば解決する問題」に思えてしまうからだ。
それがまさに「大人になること」であり、
悪く言えば、妥協し、誤魔化して生きていくことに他ならない。
この映画を観て、
久しぶりに中学生たちの純粋さに心が洗われる思いがした。

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そして、
「自分の罪は自分自身で背負っていくしかないんだよ。
いつか乗り越えるその日まで」
という言葉が胸を打つ。
(これは、映画オリジナルのセリフ)

ただ、裁判描写に付き物の
「異義あり」「誘導です」という丁々発止の展開がなかったのは残念か。
あれほど誘導尋問だらけだったというのに。
それに傍聴者が多すぎないか。
あと、「本人です」の追認描写は必要だったのではないか。

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前後編合せて、
5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=TwP5IDe6cok



タグ: 映画

小説『ソロモンの偽証』  書籍関係

〔書籍紹介〕

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この小説、とにかく長い
単行本で3冊

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各巻700ページを越え、
3冊まとめると、正味2160ページ
3冊重ねると厚さ11p

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重さは各巻700gを越え、
3冊合わせて2.14s

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文庫版は6分冊
厚さを敬遠したのか、
図書館では文庫本の待ちが多いのに対して、
単行本はすぐ借りられた。

元々小説新潮2002年10月から
2011年11月まで
9年の歳月をかけて連載されたものだ。

最近の宮部作品は長いのが多く、
その分量に圧倒されて遠のいていたのだが、
映画「ソロモンの偽証・前編 事件」が面白かったので、
読む気になった。
当初、映画で描かれた前半部分で中断し、
後編の映画を観た後で、残りを読もうと思ったが、
あまりにの面白さに止まらず、
最後まで読了してしまった。

それほど面白い。
さすが、ストーリーテラーの天才宮部みゆき
読者を飽きさせない。

長くなった理由は、
登場人物に対する書き込みが半端でないからだ。
たとえば藤野涼子の家庭環境、
野田健一の父母に対する思い、
自殺した少年の兄の葛藤・・・
そうしたことが細密に精密に描写され、
一家の歴史が述べられる。
ストーリーの進展には寄与しない部分だが、
だからこそ物語に厚みを加える。
ここまで細かく描くか、
と思わせるが、
そこで描かれる人物像が魅力的なので、
読者を惹きつける。

時代はバブル景気真っ盛りの1990年
もうじきにバブルがはじける少し前。
舞台は東京都城東区(江東区のことか)城東三中。

クリスマスの朝、
雪の積もった校内で
2年生の柏木卓也の死体が見つかる。
夜中に屋上から落下したものらしく、
落下に伴う以外の外傷はみつからない。
1カ月ほど前から不登校だったこと、
クラスに友だちが少なく、
ものごとを突き詰めて考える性格だったことなどから、
警察も両親も飛び降り自殺と判断する。

しかし、年が明けて、新学期が始まる直前、
3通の匿名の告発状が郵送される。
大出俊次を頭とする不良3人組が卓也を屋上から突き落とすのを見た、
これは自殺ではない、殺人だと告発する内容だ。
告発状は校長宛に1通、
同級生の学級委員の藤野涼子宛に1通。
涼子の父親が警視庁の刑事だったことから
警察への通報を狙ったものと思われた。
学校も警察もそれが捏造だと判断し、
事実を伏せて生徒に聞き取り調査を行う。
学校は告発状を出したのは、
ニキビに悩む同級生、三宅樹理とその親友の浅井松子であることを把握するが、
その事実は秘匿された。

しかし、告発状はもう1通あり、
それは担任の若い教師・森内先生へのものだった。
だが、森内先生が受け取ったはずの告発状が
破り捨てられた状態で
テレビ局の報道番組に送りつけられ、
学校の隠蔽体質を指弾する番組として放送されたことから、
学校が緊急保護者集会を開くことになり、
保護者や地域住民を巻き込んだ大騒動へと発展してゆく。

そんな中、松子が交通事故で死亡し、
事件との関連が噂される。
また、大出俊次の父親の会社が放火で燃え、
祖母が死ぬという事件も起こる。

その間、涼子たちには真相は明かされず、
学校は沈黙したままだった。
藤野涼子はそんな現状に満足出来ず、
自分たちで真相の究明をしようと決意する。

ここまでが第T部「事件」のあらまし。

第U部「決意」では、
真相を明らかにするために
夏休みの課外活動として「学校内裁判」を開こうとする涼子たちと
それに反対する学校との確執、
教師の涼子に対する殴打事件などがあって、
ついに開催することになった裁判への準備状況が描かれる。
被告は何の証拠もないのに
犯人じゃないかと噂される不良トリオのリーダー、大出俊次。
学年トップの成績の井上康夫が判事を、
本当は弁護人をしたかった涼子は検事役に
そして、学外から
エリート中学の神原和彦(かんばら・かずひこ)が弁護人をつとめることになる。
柏木卓也の死体の第一発見者である野田健一は弁護人助手になる。

その準備の途中、
森内先生に送られた告発状がなぜ放送局に届けられたかの謎が解明され、
出廷に反対だった大出俊次の父親が
放火の容疑で逮捕されるという事件も起こる。
大出の父親の顧問弁護士である風見弁護士
探偵事務所の河野所長などの応援もある。
柏木卓也の家に事件当日かけられた電話の謎も深まる。
柏木卓也、神原和彦が小学校時代に通っていた学習塾の存在も明らかになる。
そして、告発状を出した当人と噂される三宅樹理の証人出廷も決まる。
こうして学校内裁判の準備が整うまでが第U部。
普通なら実現不可能なこの裁判が実現されるまでの
細かい経過を積み上げる宮部みゆきの手腕は鮮やか。

続く第V部「法廷」では、
8月15日から20日までの6日間の裁判の様子を
細密に描写する。
9人の陪審員も廷吏も、すべて中学生。
大人たちは傍聴席を埋め、
関係者が証人席に立つだけ。
意外な証人の出現や
マスコミの報道や
背後での様々な確執が描かれ、
ページをめくる手がもどかしいほど。
最終日には、新たな証人が事件の真相を明らかにする。
そのあたりは実際に読んでもらうしかないが、
裁判を巡る大人たちの視線は、
冷たい反応も描いてはいるが、
終始好意的だ。
特に、ものごとの分かっている人ほど
裁判に期待し、
取り組む子どもたちを高く評価する。
そして、暖かい助言をする。

物語の落としどころは、
柏木卓也の特異性が納得できるかどうかで
評価は別れるところ。

こどもたちを見守る大人たちが魅力的。
涼子の父母、津崎校長、風見弁護士、河野探偵事務所所長たちが
みな魅力的に描かれている。

裁判長、検事、弁護人、証人そして陪審員の子どもたちがよく描けていて、
裁判の終わりには、
深い友情が芽生える。
そして、学校という、ことなかれ主義の権化みたいなものに反抗して、
真実の解明に取り組み、
大きなことをやり遂げた満足感に満ちた
子どもたちの姿は美しい。
思わず泣きそうになった。

裁判の終わりに神原和彦が言う言葉。

「柏木卓也君が亡くなった事件について、
僕は当事者です。
しかし、この学校内裁判には、
唯一の学校外の人間として携わってきました。
その過程で、強く感じたことがあります」
皆さんは立派です、と言った。
そこから、口調に力が戻ってきた。
「この難しい裁判を企画し、
実現させました。
その勇気と創意と努力に、
深く敬意を表します。
ほかの学校では、
きっと実現できなかっただろうと思う。
皆さんだから、ここまで来られたんです」

津崎校長のセリフ。

「我々大人どもは、
あの子たちに完敗です」

エピローグでの野田健一の言葉。

「あの裁判が終わってから、僕ら」
いちばんふさわしい言葉を探して、
健一は校長室の窓から差し込む
春の日差しに目をやった。
「──友達になりました」
それぞれに歩む道は違っても、
今でも友達だ。

こうした子どもたち、
それもとびきり出来のいい子どもたちの姿を読んでいて、
小説として読む分には
読者の想像力で補いながら進むのでいいが、
役者が生身の体で演ずるのは、
演技力がものを言うだろうと危惧した。
その予感は、映画では半分的中、半分外れた。
特に藤野涼子役が重責を果たした。

しかし、連載9年間。
よく続いたものだ。
その持続力に感心する。

著者自身も、次のように言っている。

この10年間、
私はずっと
この作品の中に「留年」していました。
やっと卒業です。
嬉しいけれど、淋しい。
自分のうしろで ゆっくりと
門が閉じてゆくのを
見つめているような気持ちです。

いずれにせよ、
宮部みゆき渾身の大力作。
読む方も決心さえすれば、
最後まで行き着くに違いない。

ソロモンとは、
旧約聖書に出て来る3代目のイスラエルの王で、
民衆の争いごとを裁いた人。
有名な裁きでは、次のような話がある。
二人の女が赤ん坊を自分の子供だと言い張り、
ソロモン王の裁きを求めに来たところ、
ソロモン王は
「この赤ん坊を剣で二つに裂き、
二人の女に半分ずつ与えよ」
と裁定を下す。
すると、二人の女性の内の一人が、
「王様、お願いです。
この子を生かしたままこの人にあげてください。
この子を絶対に殺さないでください」と言った。
すると王はこの女性を母親と認めたという。
似たような話が大岡政談にもある。

題名については、
新潮社の紹介ページで、
著者は、次のように言っている。

私の場合、いつもアイデアと一緒にタイトルが出てくる。
これが同時に出てこない作品って、大抵ポシャるんです。
今回は幸いにも全くブレなかった。
敢えて説明してしまうなら、
そうですね、
最も知恵あるものが嘘をついている。
最も権力を持つものが嘘をついている。
この場合は学校組織とか、
社会がと言ってもいいかもしれません。
あるいは、最も正しいことをしようとするものが
嘘をついている、ということでしょう。
 

なお、文庫版の6巻目の最後に
収録されている「負の方程式」という小説では、
20年後の藤野涼子が描かれており、
神原和彦と結婚して弁護士になっている。
映画では涼子は教師となって、
城東三中に赴任し、
現校長から「藤野先生、いえ中原先生」
と呼ばれていることから、
神原とは結婚していないという設定のようだ。



『湖上の美人』  オペラ関係

今日は、昼頃から銀座に出掛けました。

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ずっと続く吊り物は、

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自転車走行禁止のキャンペーン。

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これは花椿通りの吊り物。

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映画までの間、
ここで昼食を取ろうと思いましたが、

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また今度も貸し切り。

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ちょっとのぞいてみたら、
中国人の団体でした。

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貸し切りではないものの、
このお店で中国人の団体と遭遇した人の話によると、
肉を取るところに群がって、
辿り着けなかったそうです。
なにしろ、彼らは並ぶことを知りませんから。

しかし、日本の焼肉を食べたら、
「うまいなあ」と感じるでしょうね。
多分、中国には焼肉バイキングなどないはずなので、
「ここは、天国か」と思うかもしれません。

で、近所の立ち食いうどん屋に入ったら、
ここも中国人だらけ。
注文の仕方が分からなくて、苦労していました。
まあ、これは我々もアメリカなどで
注文方法が分からない「田舎者」状態になるので同じ。
ただ、食べた丼やトレーをそのままにして出ようとするので、
お店の人に注意されても、
意味が分からないようでした。

レストラン以外にも、
銀座には中国人があふれています。

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服装や顔付きで、すぐ分かります。

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日本に観光で来ている中国人は
比較的富裕層のはずなのに、
なんとなく貧乏臭いのは、何故なのでしょうか。

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それと、これ。

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旅行鞄をズルズル引きずって歩きます。

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ラオックスの免税店がコースに入っているようで、

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観光バスが連らなって止まっていました。

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まあ、中国人が日本に来て、
真実の日本人の姿に触れることはいいことですね。
なにしろ、中国では、
日本は悪魔が住んでいる国のように教育していますから。

今日の歌舞伎座

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四代目中村鴈治郎の襲名披露。

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さて、今日の目的は、
ここ東劇で、

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METライブビューイング、
「湖上の美人」


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ロッシーニ1819年の作品。
ということは、およそ200年前。
ロッシーニと言えば、「セヴィリャの理髪師」、
「ウィリアム・テル」それに「チェネレントラ」くらいで、
本作は上演の機会は少なかったが、
20世紀後半の「ロッシーニ・ルネッサンス」で発掘され、
パリ、ロンドン、ミラノで素晴らしい公演が行われ、
いよいよMET初演となった次第。

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16世紀初めのスコットランドが舞台で、
狩人に変装して湖を訪れた国王ジャコモ5世は、
美しいエレナに心を奪われる。
しかし、エレナの父は反逆者ダグラスだった。
ダグラスは反乱軍の頭領ロドリーゴと娘エレナを結婚させようとしていたが、
エレナには騎士マルコムという恋人がいた。
ロドリーゴとマルコムは互いに恋敵であると知り、
葛藤を抱えたまま反乱軍は出陣する。
こうして三角関係、いや四角関係を内包したまま、
国王軍と反乱軍の戦陣は切って落とされる・・・

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という葛藤がドラマチックに展開される。
特に第1幕の最後の展開は素晴らしく劇的で、
まるでヴェルディのオペラのよう。
音楽も美しい。

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指揮のミケーレ・マリオッティは、
ロッシーニの第一人者で、
華麗な演奏をする。
演出のポール・カランは、
ごくオーソドックスな演出で、
ドラマを際立たせ、音楽の邪魔をしない。
これぞMETの演出だ。

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歌手はロッシーニ歌いそろいで、
ジョイス・ディドナート(エレナ)は数々のアリアを
美しくこなす。
フアン・ディエゴ・フローレス(ジャコモ)は
王の風格を見せ、
ダニエラ・バルチェッローナ(マルコム)は、
ズボン役(女性が男性を演ずる)にふさわしく、立派な体格、
ジョン・オズボーン(ロドリーゴ)も熱演。
どの歌手も、
役どころをしっかり押さえて歌い、演技する。

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合唱も力強く、
特に第1幕最後のシーンの男声合唱が素晴らしい。

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こんな立派な作品がどうして埋もれていたのかと
不思議なほどロマンにあふれたオペラを堪能した。

リハーサル映像は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=12zTOkMnmLM







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