『赤々煉恋 』  身辺雑記

私の住む団地の掲示板

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1カ月前ほどから
↓のような掲示が出ていました。

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「花子とアン」の花子の妹役をし、
次のNHKの朝ドラのヒロインを演ずる
土屋太鳳が出演していることもさることながら、
この団地でロケを敢行したということで、
どんな風に映っているかな、
との興味で行ってみました。
会場の「C棟集会室」というのは、
同じ棟にあるので時間ぎりぎりに行っても大丈夫です。

最初に団地管理組合の理事長の話があり、
団地内の美化対策についての説明。
この理事長ポリシーは「現場主義」で、
信頼出来る人です。

映画については、
2年程前に2カ月間ほどかけてロケをしたとのことで、
「ちょっと内容が暗いですが」と警告を発します。

映画が始まりました。
観客は20人ほど。

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原作は朱川湊人
はじめの方で、団地の中を女子高生の樹里(土屋太鳳)が彷徨うシーンで、
この団地がふんだんに出て来ます。
住人であったら、
「ああ、ここは、あそこだ」
と分かる場面ばかり。

樹里は高校にも出かけますが、
不思議なことに誰も声をかけません。
やがて分かって来るのは、
樹里は既に死んでいるということ。
団地の屋上から身を投げ、
それ以降、町を彷徨う浮遊霊となっていたのです。
ですから、
母親や友人に話しかけても、
誰も彼女の存在に気づきません。
死ぬ前も孤独でしたが、
死んだ後はもっと孤独だという、皮肉。

霊となった樹里には、
町で悩む人に取りつく虫のような死神が見えています。
絶望した人間の背後にくっつき、
自殺まで導く存在です。

そんなある日、
一人の少女と出会います。
その子には樹里が見えるらしいのです。
しかし、母親は夫に逃げられ、借金の催促にあい、
その背後には、あの虫男が・・・

樹里は心中しようとする母子を救うべく
努力しますが・・・

という話で、
自殺はいけないことで、
死の後にはもっと深い絶望が待っており、
残された者には深い心の傷を与える。

そういうことは分かるのですが、
何とも描き方が重苦しい
自殺した子どもを抱える者たちが集まるサークルに
母親が参加するシーンなんかも出て来ます。
この場面が一番辛い。

後半、ユーモアのかけらもない重苦しい描写の連続は、
監督の重苦しいメンタリティを感じさせられ、
苦痛でした。
もう少し角度を変えての描き方は出来ないものか。
プロジェクターの映像の下の方に表示される経過時間を見ながら、
「早く終わらないかな」と思わされます。
辛かったのか、
途中退場する方が4、5人。

終わって、理事長の挨拶。
「ちょっと暗かったですね。
まあ、みなさん、お疲れ様でした」
入口で靴をはきながらの主婦の会話。
「暗かったね」
「まあ、人生、いろいろあるからねえ」

感想がおしなべて「暗かった」というのも面白いものです。
みんな、映画を観てまで、
辛い思いをするのは、いやなのでしょう。

土屋太鳳は好演ですし、
子役も良い演技をします。
吉田羊の扱いは、
ある時点で「ああ、そうだったのか」
と思わせるものがありましたが、
それだけ。

2013年12月に公開されたそうですが、
こんな内容でペイしたのでしょうか。
それが心配。
大きなお世話か。


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