『神は死んだのか』『天国はほんとうにある』  映画関係

先日、同じ劇場で
キリスト教関係の
対照的な2本の映画を続けて観たので、
紹介しよう。

〔映画紹介〕

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大学に入学したジョシュは
ラディソン教授の哲学の授業を選んだ。

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ジョシュの胸にぶら下がった十字架を見た大学職員は、
「やめた方がいい」と助言をする。
その授業初日、
ラディソン教授は
「GOD IS DEAD」(神はいない)という
宣言書を提出するよう全学生に求める。
ラディソン教授は過激な無神論者だったのだ。
単位を取るために学生たちは宣言書を提出するものの、
納得できないジョシュだけは拒否する。
すると教授は、20分のプレゼンの機会を3回与えるから
学生たちの前で神の存在を証明して見せろと迫る・・・。

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きけば、こういうことで
アメリカの大学で実際に訴訟が起こっているという。
そういう状況を背景に、
神を信じる学生と無神論者の教授と対決する様を描いたドラマ。
これは面白かろう、
と期待した私が馬鹿だった。

こんな宣言書の提出を迫る教授という存在が
そもそも教授失格だし、
無神論者に転じた理由が
亡き母の病気だというのだからなんとも情けない。
もっと世界的社会的な課題であってほしかった。

この教授対学生の論争に並行して、
イスラム教徒でありながらイエスに改宗して家を出される娘や
ガンを宣告されて余命いくばくもない女性記者、
認知症の母を持つ人、
宗教否定国家・中国から来た留学生などの様子が描かれる。
教授の妻との葛藤も織りこまれる。

学生の論証もごく観念的なもので、
そんな貧弱な論証に最後に学生たちが
「神は死んでいない」と次々と立ち上がる場面で
大きな違和感を覚えた。
そして、中国人学生は父親に「神はいるかもしれない」と連絡し、
認知症の母は突然聖書の言葉を述べ、
記者はロックバンドを訪問し、
祈りで癒してもらう。

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このバンドが「ニュースボーイズ」という伝道バンドで、
そのコンサートに登場人物が全員集まって、
神を讃える歌に酔いしれる。
あげくの果てに教授は昔母から受けとった手紙を読み、
このコンサートにやって来て事故に遭い、
その場にいあわせた牧師に死を見取ってもらい、
神の存在を認める。
そしてコンサート会場では
「この場で100人に
『GOD’S NOT DEAD』(神は死んでいない)
とメールしよう、と呼びかけ、
映画の最後に
「このムーブメントに参加しよう!
みんなにメールしよう!」
という言葉が画面に映し出される。

なんというキリスト教啓蒙映画
いや啓蒙どころか
キリスト教のプロパガンダ映画だ。
脚本もひどく、
ウィットに富んだ台詞など一つもなく、
全ては「神は死んでいない」という結論に持っていくための布石。
演技も「アメリカ映画でこんなにヘタな役者がいるのか」
と驚くくらい拙劣。

それにしても、
映画の主張に添うために
教授を突然事故に遇わせて死なせるなど、
映画として卑怯ではないか。

こんな映画は教会で伝道集会で上映するならわかるが、
劇場で金を取って見せるものではない

5段階評価の「2」

予告編は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?v=HKahLFx5M90&feature=player_embedded


〔映画紹介〕

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ネブラスカ州の小さな町で
牧師をしているトッド・パーボは、
生活が貧しいため、
小さな修理会社や市の消防隊員もしている。
ある日、3歳になる長男のコルトンが穿孔虫垂炎にかかり、
病院に緊急搬送され、生死の境をさまよう。
医師からはコルトンの為にできることは何もないと告げられ、
トッドは“神”に「あなたは、私の息子を奪う気か?」と叫ぶ。

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しかし、奇跡が起こり、コルトンは一命をとりとめた。
やがて、元気になったコルトンはトッドに
天国を旅してきた話を始める。
イエス・キリストに会い、
亡くなった親戚にも会ったと言う。
手術の最中に、
トッドが取った行動も知っていた。
しかも、コルトンの話には、知るはずのない、
生まれる前に起こった出来事も含まれていた。

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その臨死体験はマスコミにも取り上げられ、
波紋を呼んでいく・・・。

実話をつづったベストセラー↓の映画化。

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実際のトッドとコルトンに対するインタビューは↓こちら。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=AnzEIenXbUM

ラストに登場人物のその後が
写真付きで紹介される。
トッドは今もその教会の牧師をしているという。

「神は死んだのか」と同様、
キリスト教を題材とした作品だが、
こちらは押しつけがましさはなく
良質な人間ドラマとして成立している。

生きたまま天国を垣間見てきた子供の証言を
信じるか、信じないか、という問題だが、
この映画では、その臨死体験が
周囲の人間の癒しに繋がっているのがミソ。
その癒しの様は感動さえ与える。

出演俳優もトッド役にグレッグ・キニアという
オスカー・ノミネート級の一流俳優を起用。
マーゴ・マーティンデイルらが脇を固める。
監督は、「ブレイブハート」で脚本を務めたランドール・ウォレス

毎週説教で天国を説く牧師が
息子の経験一つでそれを凌駕されてしまう、
というのは、皮肉だが、
子供の体験談を通じて、
天国の存在が
地上の人間にとって救いであることがよく分かる。

臨死体験というのは、
死の苦痛や恐怖を和らげるために
人間の脳の中に
あらかじめインプットされているのではないか、
というのが私の仮説だが、
そのようなイップットをした存在を考えると、
“神”のようなものに行き当たらざるを得ない。

5段階評価の「3.5」

予告編は↓をクリック。

https://www.youtube.com/watch?v=7Kqw3W_il94&feature=player_embedded


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