『銀翼のイカロス』  

今日の産経新聞↓。

韓国検察、大韓航空本社などを強制捜査

韓国の検察当局は11日午後、
大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)副社長が
客室乗務員の接客に激怒し、
離陸直前の旅客機を引き返させた問題に絡み、
ソウル市内にある大韓航空の本社と
仁川空港の出張事務所の強制捜査に乗り出した。

聯合ニュースによると、
検察は「事件発生当時」の旅客機の運航記録や
ブラックボックスなどを回収する方針という。

大韓航空の趙副社長は5日、
ニューヨークの空港を離陸しようとしていた旅客機の機内で、
接客作法をめぐって客室乗務員を叱りつけ、
滑走路から引き返させて
客室サービスの責任者を機内から降ろしていた。

韓国メディアは、趙副社長について、
「ピーナツ副社長(趙氏)は韓国の恥だ」などの表現で非難している。


この顛末はマンガ↓にもなっている。

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〔書籍紹介〕

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池井戸潤による半沢直樹シリーズ第4弾。

このシリーズは、
銀行員半沢直樹が善玉、
対する勢力が悪玉
と分かりやすいが、
今度の敵は国土交通大臣の白井亜希子、
その命を受けた帝国航空再生タスクホースの乃原正太、
それに東京中央銀行内部の敵・紀本常務とその部下の曽根崎次長。

帝国航空の再建担当作業チームの長に半沢が指名される。
審査部担当を引き剥がし、
半沢のいる営業第二部で担当するという異例の措置、
しかもそれが中野渡頭取の直接の指示だという。
旧審査部の抵抗に合いながら、
新たな再建策を提示、
有識者会議の承認を得てとりかかろうという時、
強力な横槍が入る。
先の選挙で政権交代をした政府の
白井国土交通大臣だ。
女子アナ出身の白井は
功名心にはやり、
帝国航空再建の評価を得たいがために、
再生タスクホースを発足。
法的根拠のないタスクホースは
半沢たちがようやくまとめた再建案を白紙撤回させ、
銀行団に7割の債権放棄を迫る。
債権額2位の東京中央銀行のカット額は500億円。
しかし、紀本常務はその放棄提案を飲むように半沢に迫る。
債権放棄の行方をめぐり、
タスクフォースと銀行団の交渉が始まる。
紀本常務の目的は何か。
半沢の銀行内での調査が始まる。

それに並行して、
東京第一銀行と産業中央銀行の合併以来の
行内融和につとめる中野渡頭取の苦悩と
合併の時の東京第一銀行の不正融資にからむ
牧野副頭取の自殺の真相の解明が進行する。

合併した二つの銀行が
いつまでもその出身銀行のイニシャルを冠した
TだSだとこだわる姿は、
第一勧業銀行のDとKとの確執を想像させる。
帝国航空は放漫経営で危機に陥った日本航空がモデルなのは明らか。

こうした実例を彷彿とさせる設定がリアリティを与える。
そして、乃原らの汚い手口に対して
半沢が銀行マンの誇りをかけて反撃する。

いつもながらの展開で
新鮮味はないが、
半沢が「倍返し」をするシーンはやはりスカッとさせる。
何より半沢の正しい銀行マンであろうとする姿勢がぶれないのが共感を呼ぶ。

この稟議は、
金融庁の意見書に真っ向、逆らうものだ。
金融行政において監督官庁の意向に背くことがいかに重大なことであるか、
この場にいる全員が認識している。
もし、半沢直樹という男が
世渡り上手な銀行員であれば、
この状況でなお債権放棄を拒絶するなどという
結論は決して出しはしないだろう。
波風を立てず、
長いものには巻かれろのことわざ通りに
振る舞ったに違いない。
だが、半沢はそうはしなかった。
結論ありきの検討ではなく、
白紙から検討を重ね、
愚直なほど真っ直ぐに、
唯一正しいと信じられる結論を導き出したのだ。

中野渡頭取が
不正解明のために検査部に送り込んだ腹心の部下・富岡と
居酒屋で本音を離すシーンが味わい深い。

「銀行ってところは、
出世だとか保身だとか、
そんなことを望まなきゃ、
それはそれで気楽な場所だ。
ところが、どうしても銀行員ってのは、
欲を掻く。
それがいけない」
「そうですかね。
あんまり無欲なのも考えもんでしょう」
「ただ、欲にも、身の丈ってものがある。
身の丈に合わない欲を掻くから、
面倒なことになる。
人もそうだし、実は会社だってそうだと思いますね。
できもしないことをやろうとするから無理がある。
結局、そんな会社は誰も幸せにしない。
社業もうまくいかないし、
社員だってストレスで参っちまう。
全ての会社には、
その会社に合った身の丈の欲ってのがあるんですよ」

「自分だけが難しい問題を抱えているわけじゃない。
大銀行だろうと、個人商店だろうと、
そんなことは関係ない。
法律以前に守るべき人の道ってのがあるはずでしょう。
まっとうな商売をしてなんぼですよ。
そうじゃないっていうのなら、
トイチの違法金融と同じだ。
銀行の看板なんか降ろしたほうがいい」

テレビドラマ化されたのは
第1弾と第2弾。
そろそろ第3弾と合わせて
この第4弾もドラマ化されるに違いない。






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