減らないもの  

世の中、減りそうで減らない、不思議だ、
と思うものに、
振り込め詐欺いじめがあります。

振り込め詐欺を始めとする
不特定を対象とした金銭授受詐欺を
「特殊詐欺」と呼び、
警視庁では、
次のように定義しています。

「特殊詐欺」とは、
面識のない不特定の者に対し、
電話その他の通信手段を用いて、
預貯金口座への振込みその他の方法により、
現金等をだまし取る詐欺をいい、
オレオレ詐欺、
架空請求詐欺、
融資保証金詐欺、
還付金等詐欺、
金融商品等取引名目の特殊詐欺、
ギャンブル必勝情報提供名目の特殊詐欺、
異性の交際あっせん名目の特殊詐欺
及びその他の特殊詐欺を総称したものを言います。
       

平成25年上半期の特殊詐欺全体の認知件数は
前年に比べて約5割増加し、
被害総額は約4割増加しました。
被害総額は、振り込め詐欺約109億円と
振り込め詐欺以外の特殊詐欺約103億円
を合わせて約212億円となっています。 

そして、

平成25年上半期の振り込め詐欺の認知件数
前年に比べて約5割増加し、
被害総額は約7割増加しました。
類型別では、
認知件数・被害額ともに
融資保証金詐欺は減少したものの、
オレオレ詐欺、
架空請求詐欺、
還付金等詐欺は増加しています。 

一覧表等の詳しい情報は、↓をクリック。

http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/1_hurikome.htm

それにしても、
あれほどテレビや新聞で
その手口が紹介され、注意を促している
「オレオレ詐欺」がなくならないのは、
何故なのでしょうか。

詐欺側のテクニックが上がっているのかもしれません。

以前、詐欺グループに秘密密着取材したテレビ番組で、
若いメンバーが居酒屋で、
「この仕事の面白さが分かってきました。
やりがいを感じます」

と言っていたのを聞いて、
なんたる精神の荒廃、と驚きました。
人を騙すことにやりがいを感じるとは。

多分、「智恵比べ」「騙される方が悪い」という論理なのでしょうが、
こういう精神構造をなくすること、
また、「受け子」などという小物を逮捕するのではなく、
組織を束ねる大物を逮捕することしか予防策はないようです。

私のiPhoneにも、
最近、
「事業で利益を出し過ぎたので、
7700万円が余ってしまった。
利益計上すると、
課税対象でわが社の損失になってしまうので、
ついては、貴方様に
7700万円を全額無償で
受け取ってもらいたい。
それで、受取口座として、
金融機関名、支店名、口座番号、名義人名を
教えてもらいたい」

というメールがしばしば入ります。

大体、何もしなくて7700万円をくれる、
などという話に乗る人がいるとは思えませんが、
案外欲の皮の突っ張った人が
乗せられているのかもしれません。

回答しないでいると、
追加メールで
「たった一言聞かせて下さい。
「イエス」か「ノー」か、
で構いません」

としつこい。

やがて「どうか無視だけはなさらないで下さい」
「現実として有り得ないと、
疑いの目を持たれる、
気持ちも分かります。
ですが、
私には正当な理由があるんです。
話を聞いてもらうだけでもダメですか?」


と、
よほど受け取ってもらいたいらしい。

「7700万円のお振込みは『ご辞退』されますか?
計算書上の処理の兼ね合いもあるため、
あまりお時間をかけるわけには参りません。
どちらかだけでも結構です。
最後に〔受取〕もしくは〔辞退〕と
私にメールしてもらえませんか?」

というわけで、
どうやら「カモ」のメールアドレスを取得したい意図があるようです。

こういう詐欺、
先程の分類では、
どこに入るのでしょうかね。
「受け取って下さい詐欺」とか?

こういう詐欺の初期の頃、
私のケータイに
「請求額が滞っている」
というメールが入りました。
まだ「架空請求」などというのが始まったばかりの頃で、
詐欺と知らずに、
問い合わせの電話をしてしまいました。

たいへんさわやかな感じの青年が電話に出て、
「ご存じない間に有料サイトにかけたのではないか」
などと言います。
あげくのはてに、
「お支払いいただけないと、そちらにうかがうことになります」
と言うので、
「面白い。じゃあ、この電話の持ち主の住所を言ってごらん」
と言うと、相手が言葉につまりました。
そして、豹変。
やくざのような口調で、
「バカヤロー、コノヤロー」と始まりました。
「お前のお母さんは、
こんなことをさせるためにお前を生んだんじゃないぞ。
前非を悔いて、他の職業につけ」
と言って電話を切りましたが、
あの青年は真人間に戻ったでしょうか。


もう一つ無くならないものに、
「いじめ」があります。

これもあれほど新聞やテレビで
問題になっているのに、
減りません。
全く他人ごとと思っているのか。
それともニュースを見ないのか。

これも、
「弱い者いじめはいけない」
「多数で一人の人間をいじめるのは悪いことだ」
「弱者はいたわらなければいけない」
「差別はダサいことだ」

と繰り返し
学校でも家庭でも教えなければ
なくなることはないでしょう。
それとも、全くやっていないのか。

もっとも、
大人の世界でも
いじめがはびこっていますから、
無理かなあ。

ネットに、世界のいじめというのが出ていたので、
学校でのいじめに関し、簡単にまとめてみました。

アメリカ

アメリカ合衆国では、
いじめが原因で毎日16万人近くが学校を欠席している。

アジア系に対するいじめは酷く、
10代のアジア系のうち、
半数以上が学校でいじめられた経験があると回答。
これに対して黒人やヒスパニック、では1/3程度である。

2009年、
アメリカの司法省と教育省が10代の学生を調査した統計によると、
31%の白人、34%のヒスパニック、
38%のアフリカ系が
「学校でいじめを受けたことがある」
と答えたのに対して、
アジア系学生の場合は54%に達するという結果が出た。

2011年、CNNがいじめ対策の特別番組で、
ロングアイランドの名門校ウィートリスクールの生徒700人を対象に調査したところ、
42%が学校のクラスメートをいじめたことがあり、
31%はいじめを経験したと答えた。
また、77%は友だちがいじめられていることを知っていながらも防ごうとせず、
周りにも知らせず見て見ぬ振りをしたと答えた。
2011年時点で、
アメリカは47州でいじめ禁止法が成立しており、
近年はそれがさらに強化されつつある。

イギリス

イギリスのBBCの調査によると、
生徒の7割の人間が何らかのいじめ被害に遭っている。

ドイツ

ドイツでは、年間50万人、
実に25人に1人の児童・生徒が少なくとも
1週間に1回は同級生からのいじめの被害にあっている。
1990年代初頭から、
いじめが注目されるようになった。
当初、身体に対する暴力的な行為に注目していたが、
次第に精神的な嫌がらせもいじめの範疇に含めることが多くなった。

スウェーデン

スウェーデンでは、教育法で、
学校にいじめ対策の立案が義務化されている。

オーストラリア

国際教育到達度評価学会で
参加40か国から集めたデータをまとめたところ、
オーストラリアでは生徒の25%以上がイジメを体験しており、
クエート、カタール、台湾、ニュージーランドに次いで、
いじめの発生率が高かった。

オランダ

オランダでは、
いじめはペストを語源とする「Pesten(ペステン)」と呼ばれる。
オランダでは7歳からいじめが始まるが、
特徴としてクラス全員がまとまって、
いじめの対象をいじめることが多く、
標的になった子供の99%は転校を余儀なくされる。
なお、いじめの種類は「無視」が多い。

ニュージーランド

ウェリントンで開かれた
教育省サミットで提出された学校安全の為の調査レポートによると、
ニュージーランドのいじめ発生率は国際的平均率より50%も高く、
世界的にみても非常にいじめの発生率が多いことがわかった。
特に、ネットいじめの割合が高まっている。

ニュージーランドでは、
アジア系移民を標的にした人種差別によるいじめも多発している。
2009年、
日系ニュージーランド人の14歳の少年が
「クジラ喰い」と因縁をつけられ、
集団で抱え上げて地面に落とすなどの暴行を加えられ、
脳障害を伴う重傷を負った事件が発生した。

フィンランド

フィンランドでは、
2007年11月、
トゥースラのヨケラ中等高等学校で、
いじめを受けていた男子生徒(18)が
生徒7人と校長を射殺した事件が発生した。

この中で、
カナダの報告が唯一救いと言えそうです。

カナダ

2007年に高校生2人から始まった
いじめ反対運動「ピンクシャツデー」が
カナダ全土に定着、
2010年時点で75ヵ国が参加している。

2007年、カナダ・ノーバ・スコシア州の学校で、
9年生(中学3年生)の男子学生が
ピンクのポロシャツを着て登校し、いじめられる。
それを知った12年生(高校3年生)男子2人が
その日の内に50枚のピンクのシャツ等を購入、
メールや掲示板で友人知人等に呼びかける。
翌朝、2人は50着を呼びかけた人に配って着てもらうが、
この日に呼びかけ以上の学生がピンクの服で登校、
学校がピンクに染まりいじめがなくなる。
以降、毎年2月最終水曜が
学校や職場にピンクを身につけて行く
ピンクシャツデーとしてカナダ全土に定着、
アメリカイギリスなど世界各国へ広まっている。





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