『これもまた別な話』  

高校時代のクラスメートが、
近く、勤務先を退職し、
リタイヤーすることを
メールで報告してきました。

その中に、次のような記述が。

以前読んだ日経新聞のコラムによると、
リタイヤー後に必要なのは
「きょういく」と「きょうよう」だそうです。

「きょういく」とは、「今日、行く所がある」こと
「きょうよう」とは、「今日、用事がある」ことだそうです。

私は、両方とも少ないのが悩みの種です。

というわけで、
私は今日、
映画を観に、渋谷まで出かけ、
「きょういく」も「きょうよう」も果たしました。

最近、韓国映画に注目作品が多いので、
今日は、2本をハシゴ
それにしても、
韓国映画は、
破滅的、絶望的な終わり方をするものが多いのは、何故なのか。
「恨」(ハン)の情念がそうさせるのでしょうか。


〔書籍紹介〕

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「キネマ旬報」1998年5月上旬号から
1999年4月下旬号まで
24回にわたって掲載されたもの。
この頃、既に「キネマ旬報」は読まなくなっていたので、
リアルタイムには読んでいない。

前作「それはまた別の話」は、
1996年の連載だから、
それは読んだ気がする。
この間、
私と「キネマ旬報」の間に、
何があったのか。

一本の映画について
とことんディテールにこだわって語り合う、
という、この連載。
なにしろ和田誠三谷幸喜という
なだたる映画観巧者が二人そろって
タイトルから始まり、
エンドクレジットまでなぞって語り合うのだから、
これほど面白いものはない。

この本に取り上げられたのは、

「ジョーズ」(1975年 スティーヴン・スピルバーグ監督)
「赤い河」(1948年 ハワード・ホークス監督)
「アメリカの夜」(1973年 フランソワ・トリュフォー監督)
「5つの銅貨」(1959年 メルヴィル・シェイヴルソン監督)
「ニノチカ」(1939年 エルンスト・ルビッチ監督)
「男はつらいよ」(1969年 山田洋次監督)
「薔薇の名前」(1986年 ジャン・ジャック=アノー監督)
「タイタニック」(1997年 ジェームズ・キャメロン監督)
「猿の惑星」(1968年 フランクリン・J・シャフナー監督)
「マダムと泥棒」(1955年 アレクサンダー・マッケンドリック監督)
「カサブランカ」(1942年 マイケル・カーティス監督)
「雨に唄えば」(1952年 ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督)

と、相当渋い

その年のキネマ旬報ベスト・テンの順位を見ると、下記のとおり。

「ジョーズ」  10位
「赤い河」
「アメリカの夜」 3位
「5つの銅貨」 28位
「ニノチカ」  17位
「男はつらいよ」 6位
「薔薇の名前」 10位
「タイタニック」 4位
「猿の惑星」  15位
「マダムと泥棒」36位
「カサブランカ」 8位
「雨に唄えば」 36位

とにかく二人とも
微に入り細に渡り見ていることが分かる。
助演者などについて、和田勉の
他の作品に何がある、などという知識の広さに驚く。
時々三谷幸喜が初歩的な質問をしたりするのが面白い。
また、二人とも実際に監督をした経験があるので、
過去の作品からどこを盗んだかなどが明らかにされて興味深い。

映画を観る時、
ただ眺めているだけでなく、
こんな風に観たら楽しめる、
ということがよく分かり、
とにかく、この対談を読めば、
この10本を観たくなること請け合いだ。

そしたら、昨日、
団地でフリーマーケットがあり、
DVDを売っている熟年のおじさんがいて、
そこに「赤い河」があったので、
買ってしまいました。
1枚100円。







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