『147ヘルツの警鐘』  書籍関係

もう3月ですか。
早いですね。
ついこの間正月を迎えたと思ったのに。
ヨルダンに行ったのが
もう1カ月半も前だとは。
ついに2月はどこにも行きませんでした
行かない、というより、
行けなかったのです。
そのわけは明日書きます。
それに、免許を取って1カ月。
今日は久しぶりに病院にカミさんを送って行き、
お墓参りをしましたが、
久しぶりだと調子が出ませんね。
帰り道
黄色の信号に上手に対応しそこねて、
結局は赤信号で走行。
信号無視をしてしまいました。
事故にならずによかったですが、
ちょっと落ち込みました。


〔書籍紹介〕

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「よろずのことに気をつけよ」で、
第57回江戸川乱歩賞を受賞した
川瀬七緒の受賞後第1作。

東京の板橋区で連続放火事件が起こる。
その一つ、アパートの火事で亡くなった死体が
解剖の結果、不気味なことが明らかになる。
胃袋がきれいさっぱりなくなっており、
腎臓の脇からソフトボール大の球体が出て来る。
トレイの上に乗せられた球体にメスを入れると、
白いものがこぼれ落ちて、トレイの上で飛び跳ねる。
何とそれはウジの塊だった。
しかも生きてうごめいている。

事件は放火による焼死から
殺人事件の様相に転ずる。
焼死以前に被害者は死んでおり、
その口から入ったウジが
胃袋を食いつくし、
その後、火事が起こり、
ウジは熱を逃れて内臓深く入り込んだというのだ。

被害者は心療内科のカウンセラー。
その背後関係を探って、
二人の刑事が捜査に入る。
被害者は学校でグループカンセリングをしており、
その面談を受けた子供たちが
その後、次々と失踪していることが分かる。
また、ヒモのような男も出没している。

ウジの解析の必要性から
法医昆虫学者・赤堀涼子が捜査に加わることになり、
赤堀はウジの体液の分析から
ある物質が捜査線上に浮かんで来る・・・

というわけで、
法医昆虫学捜査官の専門的視点から
捜査の方向が見えて来るのが、
今までにない視点だ。

赤堀涼子のキャラクターも相当ユニークで、
その専門知識も豊富。
こういうプロフェッショナルの力が発揮される小説は面白いに決まっている。

題名にある「147ヘルツ」というのは、
ハエの羽音の振動数。
蜂の羽音が150ヘルツで、
ハエは蜂の物真似をし、
この警戒音で
鳥がだまされて逃げるのだという。

クライマックスでこの羽音が効果的に使われていた。

専門的話題が豊富だから、
読者は虫に対する知識も増えることになる。
たとえば、虫は特定されているものだけでも95万種で、
実際には3千万種を越えると推定されている。
人を含めた全動物の90%以上が虫で、
人ひとりに対して虫は十億だという。

クロバエ科のオビキンバエというのは、
死臭を感知すると10分以内に飛んで来る。
従って、オビキシンバエが出回る所には、
必ず近くに死体がある。

犯罪捜査に昆虫による解明を加えた、
新しい推理小説。
受賞作より面白い







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