『ゼロ・ダーク・サーティ』  映画関係

〔映画紹介〕

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冒頭、9・11の
事故の惨劇が音声だけで流れる。
この同時多発テロを指揮した
オサマ・ビンラディンの行方を探り、
潜伏場所を特定、
襲撃の決断から実行までを描く本作は、
現代史の有力な証言として異彩を放つ。
「ハート・ロッカー」を作った
キャスリン・ビグローの同じ流れの渾身の一作。

テロの容疑者に対する拷問、
関係者だけしか知り得ない極秘情報、
シールズ隊員による隠密作戦など、
元ジャーナリストだという脚本家、
「ハート・ロッカー」のシナリオも書いた
マーク・ボールが時間をかけて
綿密に取材した内容が映画に反映されている。

ビンラディン捜索のCIAチームの中で、
一人の女性・マヤの執念が実る。
高卒でリクルートされ、
この事件以外何の実績もない
マヤが
自身もマリオットホテルの爆弾テロに遭遇し、
自爆テロで同僚を失い、
自分も機関銃での襲撃も受け、
狂気の一歩手前で
ビンラディンを追いつめていく様が
ドキュメンタリータッチで描かれて、
画面に釘付けになる。
腰の引けた上司を叱咤し、
上層部との会議で、
「潜伏の可能性は60%」という同僚たちの中で、
ただ一人「100%」(あとで「95%」と訂正)と主張する。
そして、襲撃当日、
飛び立つヘリコプターを見送り、
戻って来た部隊が持ち込んだ
ビンラディンの首実検をする。
最後に、マヤ一人を送るために乗り込んだヘリコプターの中で
「これからどうする」と聞かれて、
ただ静かに涙を流す姿・・・

ビンラディンの潜伏する民家を
特殊部隊が襲撃する描写が秀逸。
暗視ゴーグルの中の映像、
外の映像、
家の内部の映像とめまぐるしく変わる。
一機ヘリが家畜小屋にひっかかって墜落し、
救援機が派遣されたことや、
周囲の民家から野次馬が押し寄せ、
それを威嚇したことや、
初めて知ったことも多い。
突撃が結構モタモタしていることもリアリティ一杯だ。

アルカイダのメンバーへの拷問など、
暗部もしっかり描いている。

マヤを演ずるジェシカ・チャスティンの演技が光る。
この人の演技がなかったら、
この映画はこんなにも説得力を持たなかっただろう。

5段階評価の「4」

ところで、
この襲撃のあった日、
私はニューヨークにいて、
当日のタイムズスクエアの騒ぎを目撃した。
その時のブログは、↓をクリック。

http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20110507/archive




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