『完盗オンサイト』  書籍関係

〔書籍紹介〕

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昨年の江戸川乱歩賞受賞作
昨日紹介した「よろずのことに気をつけよ」と同時受賞で、
つまり、昨年は二人とも女性が受賞。
今年の受賞作「カラマーゾフの妹」も女性だから、
このところ、江戸川乱歩賞は女性に席巻されている。

クライマーの水沢は、
夢破れ、恋人にも裏切られて、
傷心のうち帰国する。
行き倒れになりかけた時、
浅草近くの寺の住職に救われる。
住職の世話で建築現場で働くようになった水沢は、
休憩中に鉄骨の登り降りをしていて
建築の大本である國生地所の社長に見とがめられる。
解雇された水沢に
社長はある条件を出し、
その兄に会わせ、
異形の肥満体の兄から仕事の依頼を受ける。

仕事の依頼が何か、
は別に謎でもないので書くが、
皇居に潜入して、
樹齢550年の盆栽「三代将軍」を盗み出すことだった。
皇居の石垣を登るのに、
水沢のクライマーとしての能力を生かそうというのだ。
謝礼は1億円。

この話に、住職の家で預かっている子供とその父母の話、
水沢の元恋人のスタークライマー、葉月がからんで来る。
國生兄弟の確執も描かれる。

なお、題名の「オンサイト」とは、
自分が一度もトライしたことのないルートを
初見で完登すること。

話の展開は面白いし、
登場人物も魅力的。
ページをめくらせる力がある。

ただ、最後の盆栽を盗むくだりは意外と淡白。
謎解きがあるのでも、
犯人探しがあるわけでもなく、
江戸川乱歩賞と聞くと別な期待をしてしまうが、
これはこれで出版するだけの価値があるので、
受賞に至ったのだろう。



バルト三国3日目  旅行関係

リトアニア第2の都市、カウナスへ。
昔は首都だったこの街には、
旧日本領事館があり、
今では杉原千畝記念館になっています。
本国の指令に反して、
ユダヤ人に通過ビザを発行して、
6000人の命を救った「正義の人」の足跡に触れ、
いたく感動いたしました。
展望台からカウナスの街を眺め、
旧市庁舎やカウナス城を見、
大聖堂では、
祭壇の彫刻に目を奪われました。
リガへ向かう途中、
十字架の丘に立ち寄り、
数万の十字架の立ち並ぶ光景に、
粛然とさせられました。
写真にご期待下さい。
夕刻、ラトビアの首都リガに着きました。





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