細野さん断念と『弥勒の月』他  政治関係

何だ、細野さん、出ないのか。

民主党代表選で
野田佳彦首相の対抗馬の「本命」とみられた
細野豪志環境相が出馬を見送り。
結局、「閣僚の出馬は大義がない」との締めつけ、
「福島の復興に専念したい」の正論が勝ったか。
ならば、迷う様子を見せなければよかったのに。
期待だけさせて身を引くとは。

ただ、このことを通じて、
野田首相の政権運営に対する反発が
民主党内で意外と大きいことが分かった。
細野氏への期待が、
「野田さんでは総選挙を勝てない」として、
「選挙の顔」を渇望する中堅・若手が雪崩を打つ可能性もあった。

しかし、それにしても、
民主党の代表になるということは、
短期にせよ総理になるということだ。
大変な重責だが、
細野さんくらいの経験で
それを果たせるとは思えない。
よくまあ総理になろうと思ったものだ、
という気の方がしてしまう。

一方、自民党の方も
現職の総裁の再選が危ういという事態に。
現執行部の中で
総裁と幹事長が対立というのだから大義がない。

私は見識から見て、
石破さんか安倍さんになってほしいと思うが、
今朝のテレビに出ていた安倍さんを見て、
今度は石破さんに譲った方がいいのではないかと思った。

というのは、
町での安倍さんへの反応が悪い。
「一度政権を投げ出した人だ」
という評価が多い。
1年ごとの総理の交代、
という事態を作った最初の人だ、
との印象が消えない。

たとえ特効薬で体が回復したと言っても
あの唐突な辞め方への評価は変わらない。

ここは身を引いて、
一度新政権での閣僚(たとえば外務大臣)を経験して、
政権内での実績を作ってから
次を期待した方がいいのではないかと思った。


尖閣の方も、
その後、山東昭子議員を通じて
「まだ合意したわけではない。迷っている」
との地権者の声が聞こえてきた以外、
進展がない。

それにしても政府のやり方は汚い
都が先に交渉していることは分かっているのに、
脇から割り込んだ。
既に10万人から14億円もの寄付が集まっていることを知っていながら
応じる地権者も地権者だ。
国に対する不信感が
都知事一本の交渉になっていたはずなのに、
「20億5千万」という提示額で合意したとすれば、
「何だ、結局は金だったのか」
ということになってしまう。
                           
このことについては、
「11日にも契約」という情報が流れた以外、
ぴたりと報道も止まってしまった。
このまま石原都知事が黙っているとは思えない。                     週明けにでも局面の打開があればいいのだが。


〔書籍紹介〕

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竪川にかかる橋から女が身を投げた。
北定町廻り同心・小暮信次郎と岡っ引の伊佐治がことに当る。
女の身元は小間物屋問屋・遠野屋のおかみ・おりんと知れた。
死体を引き取りに来た遠野屋の主・清之助の振る舞いに
信次郎は違和感を感じる。
調べてみると、
昔は武士であったのが、
遠野屋に婿養子に入り、商売を広げたという。
そんな時、飛び込みの目撃者が次々と殺される事件が続く・・・

というわけで、
同心信次郎が遠野屋清之助に関わり、
関心を持つ様を
伊佐治が見守る形で話が語られる。
やがて清之助の壮絶な過去があらわになって来るが・・・

藤沢周平の作品に触れたことが
時代小説を書くきっかけになったという、
あさのあつこ初の時代小説。

事件の背後に隠された
人間の暗い本性を描くのが「弥勒の月」。                     
「夜叉桜」は、同じ三人を主役にしながら、
安女郎に対する連続殺人の謎に挑む。
その間に、清之助の過去をよみがえらせようとする者との対決が描かれる。
また、死んだ女郎が残した赤子・おこまを引き取ることになる。
「木練柿」(こねりがき)は、
堅気の格好をしたやくざが匕首で殺された事件を追う三人を描く
「楓葉の客」(ふうようのきゃく)を始めとする連作4編。

いずれも信次郎・伊佐治・清之介の三人が主人公。
特に表題作の「木練柿」では、
おこまがさらわれた事件の背後から
清之介がおりんとの関わりの中で、
刀を捨て、商いの道に入ることを決意した過去が描かれる。

まだまだ先がありそうだが、
三人の魅力的な登場人物によって織りなす
事件がらみの人間模様。
秋の読物には最適の三冊である。






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