新聞原稿と『ラブレス』  

常務会で決まった役員改選について
文書を支部に送りました。
推選名簿提出の締め切りは4月20日で、
各支部から出て来た推選候補を
本部でまとめていきます。

誰が出て来て、
誰が三役に、誰が常務に・・
という、
一種の「組合内政治の季節」。

これについては、
事務局は関与せずに
粛々とまとめていくのみです。


午後は、
新聞原稿に大車輪で取り組み、
夕方には編集のAさんに渡すことが出来ました。
ちょっとゆっくりめの週末が
すごせそうです。


〔書籍紹介〕

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先の直木賞候補作の一つ。

北海道の極貧の開拓村で生まれた
二人の姉妹の生涯を描く。

姉妹と言っても
姉の百合江の方が主人公。
父親の借金のかたに
中学を卒業した途端に薬屋の店員にされ、
その主人に処女を奪われ、
たまたま祭にやってきた
大衆演劇の一座の公演を見た百合江は
旅回りの歌手・一条鶴子に弟子入りする。
そこから百合江の「流転の人生」が始まる。

いわば、「女の年代記」だが、
この時代に生きた事務局長は、
背景に出て来る世相を見ているので、
大変興味深く読んだ。

たとえば、
当時はザ・ピーナッツが出た頃で、
東京のレコード会社を訪ねた百合江は、
たまたま入って来た
ザ・ピーナッツの前で
「情熱の花」を披露して、
「すてきなプレゼントをありがとう」と感謝される。
その後、警備員につまみ出され、
「気が済んだら
さっさと出て行きなさい。
ファンならファンらしく、
テレビかホールで見ていなさい」
などと言われる。

東京を去った百合江は
旅役者の一人だった宗太郎と共に、
様々な町を流れて行き、
子どもが出来て宗太郎に逃げられ、
公務員と結婚するが、
その借金のカタに旅館で働くことになり、
そこで歌の才能を発揮し・・・
となるのだが、
なかなか面白く読ませる。

その過程で一人娘が行方不明になり、
その謎が物語を最後まで引っぱる。

のだが・・・

終わりの方に行くにつれて、
相当無理が出て来る。
いくつかの重要な出来事が
置き去りにされたままで話が進む。

物語そのものが、
百合江の娘と従姉妹が
死の間際の百合江を訪ね、
最後には原風景である開拓村まで訪れる、
という「額縁」になっているのだが、
その部分が何とも生煮えで、
疑問符だらけになってしまう。                          
そういう意味で
完成品ではないが、
まあ、面白く読めた。

うまい脚本家が整理して、
うまい監督が演出をして、
うまい役者(歌える役者)が演ずれば、
映画としては面白くなるかもしれない。
それともテレビドラマの素材か。
いや、演歌を使った
オリジナル・ミュージカル
という手もあるかもしれない。







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