『ドン・ジョヴァンニ』  オペラ関係

今日は週真ん中の休日。
こういうのは、ありがたい。

おかげで観なければならないDVDを2本観て、
夕方からMETライブビューイングで東劇へ。

今期2作目の「ドン・ジョヴァンニ」。今更説明する必要もない、
モーツァルトの「三大オペラ」の一つです。

ドン・ファンを題材にしたこのオペラは、
あの映画「アマデウス」のサリエリの言葉によれば、
「モーツァルトで最も暗いオペラ」。
モーツァルトの父・レオポルトの死後の作品。
サリエリは、終盤に登場する死んだ騎士長の亡霊に
モーツァルトが父の姿を重ねたのだと見抜きます。
そして、観客の眼前で、
父にモーツァルト自身のことを非難させたのだとも。

実は、METライブビューイングの5年の歴史の中で、
最初の「魔笛」以来、モーツァルトはまだ2本目
不思議でしょう?
ヴェルディやワーグナーやプッチーニは毎年登場しているのに。

つまり、東劇で見るモーツァルトは始めて。
二重唱、三重唱、六重唱を聴いて、
「ああ、モーツァルトだ!」と
ご満悦の3時間半。
なにしろ、モーツァルトの音楽は、
他に類似したものがない
超天才モーツァルトが
人類の歴史の中で
ただ一度地上にもたらした音色。
200年以上経っても色あせない人類の宝です。

マイケル・グランデージの新演出は、
奇をてらわず、勝手な解釈を押しつけず、まとも。
3階建ての装置が開いたり閉じたりしながら、
場面転換もスムーズ。
音楽の邪魔をせず、ドラマを際立たせる。

8人の主要キャストも粒選りで、みんないい。
タイトルロールのマリウシュ・クヴィエチェンは、
腰の故障を克服しての出演。

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ドン・ファンらしい美形ではありませんが、
愛嬌があって、チャーミング。
ドンナ・アンナのマリーナ・レベッカ

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ドンナ・エルヴィーラのバルバラ・フリットリ

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ツェルリーナのモイツァ・エルドマン

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みんな美形で、目を楽しませてくれる。

今のオペラ歌手は、
昔のような目を疑うようなデブデブではなく、
ふっくらして色気があるのが嬉しい。

レポレッロのルカ・ピザローニ、
ドン・オッターヴィラのラモン・ヴァルガスが
カーテンコールの拍手が一番大きかった。

もうすっかりMETの指揮はファビオ・ルイージになってしまいましたね。

事務局長、最後の騎士長の石像の場面の音楽がものすごく好きで、
何度聞いたかわかりませんが、
このドン・ジョヴァンニが地獄の業火に引きずり込まれるところ、
盛大に火を使って、
かつてないほどのド迫力。
テーブルクロスに火が移らないかと心配しましたが、
もちろんこれらは不燃材でできています。

今頃紹介で気が引けますが、25日(金)まで
26日(土)からは、
事務局長が現地で観た「ジークフリート」
いよいよ始まります。





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