利率決定と『ジェノサイド』  

仕組債の発注をしたために、
証券会社の人が続々と事務所を訪れていますが、
年齢を聞いて愕然。
娘と同じ年頃です。
証券界は30歳前半の人たちが活躍してるんですな。
それにしても、
このくらいの年齢の人と話が弾む事務局長は、
若いのか、それとも幼稚なのか・・・。


本日、午後は、
生衛組合の1億円の仕組債の利率が決定する日。
↓のように、1豪ドル=77円79銭で決定

クリックすると元のサイズで表示します

今日1日の動きは↓のとおりで、

クリックすると元のサイズで表示します

一度下がった豪ドルが回復してラッキー、と見えますが、
3〜4日の動きで見ると、
↓のとおり、下がったところでの決定だと分かります。

クリックすると元のサイズで表示します

もっと長いスパンで見ると、↓のとおり。

クリックすると元のサイズで表示します

為替介入の効果が薄れたようです。

それでも利率は5.47706829%で、
547万円ほどの利息を稼げました

2週間ほど前ならもっとよかったのですが、
贅沢を言ってはいけません。


〔書籍紹介〕

クリックすると元のサイズで表示します

プロローグはホワイトハウス。
米国大統領バーンズは、
朝の会議で、
「人類絶滅の可能性
 アフリカに新種の生物出現」

という報告を受ける。
これをバーンズは、たった2分の議論で総括する。
「こんな下らない話は、シュナイダー研究所に任せておけ」。

このプロローグに続き、
南アフリカ共和国のケープタウンに
4人の傭兵が集められ、
極秘の作戦に従事する。
コンゴのピグミーの集団を殲滅しろ、という命令だ。
リーダーのイエーガーは、
リスボンで不治の病で苦しむ息子の治療費を稼ぐために
作戦に参加し、訓練を受け、他の3人の傭兵と共にコンゴに潜入する。

一方、東京の大学院で薬学の研究をする古賀研人は、
病気で急死した大学教授の父親が死後に発信したメールを受け取る。
メールにより、研人は、
町田市の壊されそうなアパートの一室にあった父の秘密の研究室に誘導され、
そこで二つのパソコンを与えられ、
中にあった特別なソフト「GIFT」によって
人類未踏の新薬開発に従事し、
警察に追われることになる。

更に、ワシントンDCのシュナイダー研究所に勤務するルーベンスは、
「新種の生物の出現」を分析し、
対応するための作戦を立案し、
大統領と駆け引きする。

というわけで、
コンゴでの殲滅作戦と、
東京での新薬開発と
ワシントンでの大統領の動きが
相互に絡み合い、発展し、
中盤から、思いもかけない
地球規模の、さらに生物進化規模の重大問題になってくる。

その背景にあるのが「ハイズマン・レポート」という存在で、
ある時点から情報局の手で、
その存在そのものが抹消されてしまうのだが、
手に入れた古賀研人は、
その内容に分け入っていく。

シュナイダー研究所の首席研究員ハイズマンは、
このレポートで、人類の絶滅要因について分析しており、
その1は、宇宙規模の災害
その2は、地球規模の環境変動
その3は、核戦争
その4は、疫病:ウィルスの脅威及び生物兵器
そして、その5として、
「人類の進化」が挙げられている。

人類の進化とは何なのか、
どうしてそれが人類絶滅の要因になるのか、
アフリカの「新種の生物」とは何なのか。
コンゴのピグミーの集団殲滅作戦がどう関与するのか、
更に、東京で進められる新薬開発は何のためか。
作戦を指導するアメリカ大統領は、どう判断するのか。
更に、この全体像を俯瞰し、
導こうとしている背後にある力とは何なのか・・・

後は、読んでのお楽しみ。

この1年間に読んだ小説の中で最も面白かった、と断言していい。
ただのエンターテインメントでは終わらず、
人間とは何か、
人類の未来はどうなるのか、
なぜ暴力があり、戦争があるのか、
それでも人類が滅びない要因は一体何なのか
等々、相当大きな問題に発展している。

要所要所に出て来る人間の配置も的確、
人間もよく描かれていて、
一瞬も遅滞しない。
特にアフリカ脱出と新薬開発の時間との闘い
手に汗握る。

もちろん好みがあるだろうし、
戦闘シーンの残酷さはちょっと女性向きではないかもしれない。
だが、
小説というものは、
こういう架空の話をリアリティでくるんで見せ、
未知の領域に引き上げ、
最後には爽快感を与えるもので、
読んだ後の充実度は何にも代えられない。

特に事務局長は本の中に出て来る、
ティヤール・ド・シャルダンの思想に傾倒した時期があり、
宇宙の創世、地球の誕生、生命の発生、
進化の行方、人類の特殊性、その到達点は・・・
等は、学生の頃からの関心。
それがこの本の中で見事に物語化されていたので、大喜び。

作者の高野和明は、
「13階段」で江戸川乱歩賞を取った人。
「13階段」はそれほど感心しなかったが、
こんなスケールの大きい作品を書ける人になっていたとは。

先の直木賞の候補で、
「下町ロケット」敗れたが、
どうも直木賞選考委員は、
この手の作品を評価しないようだ。
様々、破綻も矛盾もご都合主義もあるので、
そこを嫌われたのか。

是非、アメリカで映画化されることを期待したい。


というわけで、
先の直木賞候補の5作品を読み終えた。
事務局長のランキングは、

1位:高野和明「ジェノサイド」
2位:池井戸潤「下町ロケット」
3位:葉室麟「恋しぐれ」

島本理生「アンダスタンド・メイビー」、
辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」
は、中高生が主人公で、
とても読み続けられずに放棄
この年代の青少年の悩みなど、
よほど叙情性高くやってもらわないと、
大人の鑑賞には耐えられない
この手の小説が多く、
また過大評価されすぎていないか。





AutoPage最新お知らせ