紳助引退と『ブレイン・ドラッグ』  

常務会と新聞までの狭間、
せっせと引き継ぎのための資料作りをしています。
誰が読んでも使える引き継ぎ資料を、
と大それたことを考えてしまったので
神経を使います。


巷は島田紳助の突然の引退にわいています。
細かいところで不明な点はありますが、
芸能人が暴力団と関わってしまったのは不注意。
それに対して「もっとも厳しい処罰」を自ら課したのは、
偉いといえば、偉い。
拉致犯罪者の関係団体に献金したり、
政治献金をマンション建築に使っても
言い訳ばかりしている
潔くない人たちとは全く違います。

伸介の才能を惜しむ人はいますが、
どんなに才能があっても、
反社会的な団体と関わればこうなる、
という一つのお手本として、
甘い対応はしない方がよろしい。


もう一つ巷では
新しい首相選びが注目されていますが、
これだけ毎年国のトップが代わるというのは、
やはり制度そのものがおかしいからなので、
解散や内閣改造という
他国に見られない
不思議な慣行を改善することから始めなければ、
同じことが繰り返されるでしょう。

自分で自分を改革する、
これほど難しいことはない。
でも、やらないと、日本が持ちません。


〔書籍紹介〕

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映画「リミットレス」の原作。
実は、この映画、
飛行機の中で観た。
面白い。
半分を過ぎて、ロバート・デ・ニーロが出て来て、
さあ、どうなることか、
と思ったところで、
着席態勢に入り映画、終了。

調べてみたら、
アメリカでは3月18日の公開で、
初登場第1位。
「ハングオーバー」でブレイクした
ブラッドリー・クーパーの主演なのでヒットしたらしい。

日本での公開は10月頃。

で、待ちきれなくて原作を読んだ次第。

売れないライターのエディは
自堕落な生活を送っているが、
ある時、町で偶然、
別れた女房の弟ヴァーノンに出会い、
一つの錠剤をもらう。
MDT−48という未発売のその薬は、
脳の能力を活性化する薬だという。

試しにエディが飲んでみると、
脳の使っていない部分が動き始め、
あっという間に本を書き上げてしまった。
何カ月たってもできなかった仕事をこなし、
それ以外にも脳味噌が何十倍のスピードで回転している。

もらった名刺でヴァーノンを訪ねていくと、
何かトラブルに巻き込まれている様子で、
買物を頼まれたエディが戻って来ると、
頭を撃たれて死んでいた。
隠されていた大量の薬を発見したエディは、
それを非常階段に隠し、
警察の取り調べを受けた後、
戻って回収する。

その後、エディはMDT−48を飲み続け、
書籍は短時間に読破、
イタリア語もしゃべれるようになり、
世界で起こる全ての事象の本質を見抜き、
デイトレードの株の売買で大儲けをし、
経済界の大物と知り合って、
大会社の合併に関わって、
莫大なカネを稼ぎ、
マスコミの注目を浴び、
時代の寵児になりかける。
(そんな人がいましたね)

しかし、
次第に薬の副作用があらわれ始めて・・・

という面白い話。
エディが飲んだ薬は
記憶や集中力や学習能力を高める
「スマート・ドラッグ」の一種だという。
大脳皮質に作用して、
知性に作用するステロイド剤、
頭のバイアグラとも言われる。

そんな薬があれば飲んでみたいものだが、
実は、MDT−48は、
実験段階で副作用が発見されて、
製造は断念されていた。
エディが飲んだのは、
そんな薬だった。

アラン・グリンの処女長編。
アメリカの証券業界と製薬会社の新薬開発という
現代的なテーマを織り込んだエンターテインメント。
解説が「下町ロケット」を書いた池井戸潤というのもなかなかタイムリー。
(もっとも、この文庫本の初版は7年前)

映画は、薬を飲んだ後の映像処理が大変すぐれていた。





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