座談会記事と『下町ロケット』  

↓は、8月5日(金)に発表された
稲わらの追跡調査まとめ

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最終結果ではないと思うが、
前回(28日)よりも
稲わら利用肉用牛農家が19増えて189戸、                    
給与牛出荷農家は16増えて189戸、                       
出荷頭数は534増えて3499頭、                       
検査総数は323増えて716頭、
そして、基準値を超えた牛は25増えて56頭となりました。
56頭は基準値を超えただけで、
この牛を食べても健康被害が出るわけではありません。

BSEも、今知る限りでは、10年経って35頭。
しかし、特定危険部位は除去してあるし、
肉に異常プリオンはいないので、
食べても病気になるわけではありません。

食べても問題ないもののために
何百億も投入しているのは、何のためか。
複雑。


今日の午後は、座談会の記事の整理。
3時間半にわたる座談を
削って削って2ページにまとめあげる。
人間の喋った言葉は論理性がないので、
一貫した論理にするのは、なかなか大変です。


〔書籍紹介〕

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最新直木賞受賞作
これは面白い。
おススメだ。

大田区にある中小企業の小型エンジンメーカーが
水素エンジンのバルブの特許で大企業に先んじる。
大企業は社運をかけたロケット開発のプロジェクトを抱えており、
そのバルブがないと、ロケットを飛ばすことが出来ない。
一方、中小企業の方は、
大手メーカーから特許侵害の訴訟を受けており、
特許を売れば急場をしのぐことが出来るが、
元ロケット開発研究者であった社長は
夢を追い続けて、安易に売ろうとはしない・・・

資本金3千万円、
社員2百名の
町工場並の一つの会社が
大手メーカーと大重工を向こうに回して果敢に闘い続ける。
まことに熱く胸踊る作品で、
読んでいる者の心の中にある
男の部分が立ち上がる。
知らない間に主人公たちに感情移入し、
その闘いを応援する。
何度も目頭が熱くなり、
泣きそうになった。

特に重工の宇宙航空部の部長が中小企業を訪ねた後のシーンは秀逸。

佃製作所には,なにかがある。
きらりと光るなにかを、持っている。
どんな会社も
設立当初から大会社であるはずはない。
ソニーしかり。ホンダしかり。
土壇場で資金繰りにあえいだ中小企業が、
誰もが認める一流企業にのしあがったのには理由がある。
会社は小さくても一流の技術があり、
それを支える人間たちの情熱がある。
あの工場に漂う香気は、
たとえば財前の父の会社には決してないものであった。
いや、機械化されマニュアル化した帝国重工の工場にさえ、
いまやあるかどうか疑わしい。
佃の開発部門はアカデミックで、
おもひろいものを作ってやろうという挑戦意欲に満ちていた。
もちろん、工場を一度見ただけで
それに陶酔するほど、財前は青くはない。
しかし、帝国重工の部長として、
相手の技術を見定める目には自信があった。
そして、ひとたびこれと認めたら
相手を尊敬し、誠意を見せる。
それは、川崎の町工場で生まれ育った人間に染み付いた、
ある種性癖のようなものかも知れない。


重工のテストを受けた時、
知らない間に萎縮し卑屈になっていた彼らは、
傲岸無礼な重工の態度に
改めて自分たちの誇りと技術への自信に火をつけられる。
そのあたりも感動的だ。
 
人間の生きざま、仕事への誇り、人生での等々、
様々なものを見せられ、
心の中に灯火がともった気にさせられ、
読後感はすこぶるいい。
おススメするゆえんである。

まさに地上の星、
プロジェクトX小説版。
「鉄の骨」「空飛ぶタイヤ」同様、ドラマ化される。
21日から、WOWOWで。





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