食肉安全講演会と『政権交代の悪夢』  

今日は、
食肉市場で、
「放射性物質と食肉の安全」という講演会がありました。

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講師は、東大名誉教授であり、
日本学術会議副会長でもある
唐木英明先生。

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そうです。↓この本の著者。

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「進め!電波少年」のケイコ先生のお父様でもあります。

今回のセシウム問題において、
食肉の安全について
学識経験者のお話を聞こう、とういうことで、
食肉市場協会が主催しました。
会議の際、
芹田理事長が提案したのがきっかけです。

130名が集まって、会場はぎっしり。

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プロジェクターを使って、熱心な講義が続きます。

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人間は、
動物の群れと同じで、
危機情報は、命が懸かるから重視するが、
安全情報は無視しがち、

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という、なるほどと思える話から、
全体的にかなりハイレベルな内容でした。

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途中、放射性物質、放射線量についての数字があげられ、
そのことごとくが
今回の問題は、実は健康に関わるほどのことではない、
ということが分かります。
納得。

しかし、現実は今の混乱です。

では、どうしたらいいか。
結局、安心は安全と信頼によって形成される
ということで、
信頼性のない相手が言うことは信用されない、
信頼される人が正しいことを言うしか
方法がない
、ということになりました。
あとは、知識の問題です。

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そういえば、10年前のBSEの時、
国民的信頼のある人物として、
長島監督
「牛肉は安全です」と言ってもらうしかない、
という議論をしたことを思い出しました。

この結論から至るのは、
結局政治の問題で、
今、どんなことを政府が言っても誰も信じない
ほど政治に対する信頼が欠けています。

10年前のことを思うと、
BSEの時の自民党政権の動きは迅速で、
今の民主党政権とは全く違います。

あの時は、
初動において農水省の対応が悪かったために、
(焼却処分されたと発表した第1号患畜が
実は肉骨粉になっていた、という誤り)
一番重要であった
「牛肉、牛乳及び乳製品は安全」
という正しい説明が通用しなかったことが失敗でした。
まさに、安全の裏付けに信頼がないと
安心を生まない
という典型的な事例です。

そう考えると、
この2年間の民主党政権への不信感が、
東日本大震災や原発に対する対応のまずさと
菅さんの居直りによって
頂点に達した時に起こった
セシウム問題は
最悪の時期に発生したと言わざるをえないかもしれません。


そこで、〔書籍紹介〕

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産経新聞の記者である筆者が
民主党政権が出来る前からの危惧を
政権樹立後、検証する。

民主党政権について非難しても、
小池百合子サンにまた「つまらない」と言われそうだが、
読んでみると、
この2年間が惨憺たる有様であることが分かる。
そのことをいちいち書いても仕方ないので、
結論と展望に属する部分を若干引用してみる。

結論を言えば、
民主党はあまりに幼く能力不足であり、
政権交代は早過ぎたのだ。
日本の政治と政治家たちの実情を、
国民に知らしめた以上の積極的な意味はあまり見いだせない。

民主党への政権交代という
壮大な「実験」は
失敗に終わったのである。


では、どうしてそんな実験に行くことになったか。
それは、やはり自民党の失敗に起因する。

かつて安倍政権はどこで間違ったのか。
それはやはり、平成17年の郵政選挙で
「民営化に賛成か反対かを国民に問いたい」
と国民に直接呼びかけた小泉の方針に逆らった、
郵政造反組を復党させたことがきっかけだった。

国民にとっては、
小泉と直接交わした神聖な契約であり、
自分たちの投票行動が結果を決めた、
覆してはいけないルールだった。
特に、新たに自民党支持になったばかりの
無党派の国民にとっては、
許し難い裏切りだったのだろう。
それが強烈なしっぺ返しとなって
参院選大敗の大きな要因となった。
小泉以降、国民の投票行動も変わったのだ。


誰もが民主党を見捨てているのに、
自民党には戻りたくない、
という。
これについては、
次のように提言する。

保守であることは前提条件であり、
絶対条件だが、
保守層だけでは多数派を形成するには数が足りず、
選挙に勝てない。
ならば、どうしたら新たな無党派層を引きつけることができるだろうか。
結論を言えば、
簡単ではないだろうが、
農村や業界団体の代表政党であり続けることを
思い切ってやめることだ。
もっと都市生活者をターゲットとし、
最大多数派であるサラリーマンが望む政策を
打ち出すことではないだろうか。
また、国民の関心が高まってきた
安全保障や危機管理といった分野での強みを
アピールすることでも、
従来以上に共感を得られるはずだ。


次の指摘は重要である。

彼ら(民主党)の国家観なき政治の出発点には、
国家の否定があるのだ。


ここで、事務局長は民主党の本質を見た思いがする。
旧社会党の議員を多数内包する民主党のDNAの本質はそれではないかと。
国家の否定という根本思想が根底にあるために、
政権を取ったとしても、
彼らの行動のことごとくその方向に向かう。

それが鳩山さんによる日米関係の分断であり、
尖閣問題を契機とした国民の誇りの剥奪であり、
竹島、北方領土と、
国の領土を侵害されても平気でいられるのは
それ故ではないかと。
だから、仙石さんのように
「自衛隊は暴力装置」などという言葉が
本音からぽろりともれてしまう。

そして、今の菅さんの保身。
菅さんという人は元々市民運動家で、
国家はいつも敵対者だった。
市民の利益のために、
国家を否定したいという思いが根底にある。
今彼が潔く身を引かないで
国を混乱させているのは、
実は国家を崩壊させるためにしているのではないか。
日本国家よ、もっと弱くなれ、
もっとぐずぐずになれ、
と「確信的に」思っているのではないか。
やはり元市民運動家の奥さんも同調して。

だとすれば、
民主党政権への交代という
国民の選択は、
大変な過ちで、
一日も早く元に戻さなければならない。

この部分を筆者にはもっと深入りしてほしかった。

一方、東日本大震災をきっかけに浮かび上がったのは、
国家という共同体の枠組みの重要性と、
それがきちんと機能することが
いかに大切かということだった。
国民がそのことを再認識した意義は大きい。


日本国民は馬鹿ではない。
じきに元に戻すに違いない。

そして、結びの言葉。

平成21年の政権交代は、
それ自体は無残な結果を導いた。
だが、
われわれ国民の一人ひとりが
自らの依って立つ場所を見つめ直し、
何が必要で、
何が大事なのかを考え自覚する機会にはなったはずだ。
今後、政界がどのように再編されるにしろ、
どの党が政権を担うにしろ、
民主党政権を反面教師として
その失敗を教訓とし、
同じ轍を踏まないよう切に願う。







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