戦争状態  

午前中は市場の実務者会議
午後は監査会

監査会では、
現状のままなら、
生衛組合はかなり余裕があり、
事業組合はそこそこ、
と報告しました。
経理のことより、
セシウム問題で燃えました。


食肉市場での実務者会議は
今や定例化し、
毎朝緊迫したやりとりがなされています。

緊迫といっても、
意見の対立があるわけではなく、
様々な新しい情報が押し寄せて来るものを
どう共有化し、
どう統一対処していくかということです。

今は、
一種の戦争状態なので、
それぞれが持ち場を守りながら
全体に貢献しつつ
生き延びるかという戦いを展開。

出荷されて来た牛を処理する、と畜者の立場、
せりを通じて、次の卸売段階に伝達する立場、
買い受けた肉を、消費まで流通していく卸売の立場。

事務局長の位置は、
そこから先の
小売という
消費者と接触する最前線に戦場があり、
この会議では主役ではありませんが、
時々、「小売はどうですか」
と意見を求められます。


その小売段階、
稲わらによる汚染が拡大した前週末で様相は一変し、
前の週に比べ、牛肉の売れ行きは半分以下になりました。
「福島県産」でなければ大丈夫
という一種の防波堤が崩れてしまい、
汚染が全国に拡大しつつある、
という報道の結果です。

今日も松阪牛が疑われ、
幸い放射性セシウムの量は、
暫定規制値のはるか下で問題はありませんでした。
ただ、それは数値のことで、
松阪牛がセシウムに汚染された稲わらを食べた事実は出たわけで、
「汚染拡大」は、裏付けられてしまいました。

一種の戦争と言いましたが、
戦線の拡大、というのは
相当な負担です。


よくBSEと比較されますが、
あの時は、
病原体である「異常プリオン」は牛肉には存在しない、
という、今でも揺るいでいない防衛線があり、
その範囲の中での「風評」という敵との戦いでした。

しかし、今度は実際に牛肉の中に放射性物質が存在してしまった、
という事実があり、
その拡大をどう押さえ込むかという現実的な戦いです。

それでも若干救いなのは、
汚染の量が
食べても健康を害するような量ではない、
という点で、
仮に編み目をすり抜けたとしても、
実害、という意味では
消費者に迷惑をかけることはないということです。

ただ、数値は低くても、
問題は問題なので、
封じ込めのために、
全体で努力しなければなりません。


ここでまずすべきことは、
今進行中の稲わらの流通の確定
↓の図が分かりやすいですが、

クリックすると元のサイズで表示します

問題の稲わらについて、
それ自体が汚染されているかどうかの仕分け。
これが一段階。
汚染されていなければ、
その先の調査は不要。

次に汚染された稲わらを牛に給与していたかどうか
給与していなければ、そこで終了。

給与していた牛の牛肉の中に放射性物質があるかどうか。
これは「全頭検査」なり、「モニタリング検査」の中で判明します。
また既に流通していた牛肉の残りがあれば、
それを検査すればいい。

こうして汚染されていた牛肉を回収して終了。

稲わらで汚染が広がったのですから、
その稲わらの追跡を終了すれば、
汚染の実態だけは確定します。

それが8月3日まで。


こうして第一次の汚染の検証が終われば、
次は原発の問題です。

放射性物質の拡散は
水素爆発の時点で起こっており、
既に福島第一原発からは、
今は半分以下しか出ておらず、
それは人体に影響がない水準だといいます。

ならば、原発の冷温化が進み、
避難区域の方たちが家に戻れるようになれば、
それこそ「一定のメド」が立って、
原発と放射性物質汚染の問題は終息します。

それまで3カ月から半年
BSEは10年以上続いていますが、
あと半年で終わるとすれば、
戦争には耐えられる。


ただ、
今回は次々と「不測の事態」が連続しており、
予想もしていない問題が発する可能性があって、
それに対処する政府への不信感
安心感を与えてくれません。


本来「辞める」と言った人は、
辞めた後に影響を与えるような言動は慎むものですが、
菅さんは原子力政策にまで関与することを
今だに発信し続けています。

戦争というものは、
「大将」に対する信頼感の中で士気が維持されるもの。
だからこそ日本の戦さでは、
大将は一番後ろにいて戦局を見て、
正しい判断をするよう努めました。
「大将」の首を取れば、
戦争が終わることは、将棋を見れば分かります。

一方、外国の戦争は、
大将が先陣をきって敵陣に突入した。
命を懸けて勇気を見せる大将の姿
戦士たちは奮い立った。

いずれにせよ、
「辞める」と言った大将が
ぐずぐずと一番後ろで
アホなことを言っている現状は、
戦士の戦闘意欲を粗相するものでしかありません。






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