牛肉にセシウム  

困ったことが起きました。
ついに牛肉から
基準値を超える放射線量が発見
されてしまったのです。

しかも、発見したのは、
芝浦の東京食肉市場です。

放射性セシウムが検出された牛は
7月7日に出荷された牛で、
芝浦と場で8日に食肉処理され、
厚生労働省からの要請で調査(首の肉を検査)した結果、
暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超え、
最も高い肉で1キログラム当たり3200ベクレル、
最も低くても1530ベクレルが検出されたといいます。

11頭はすべて、
福島第一原発事故の緊急時避難準備区域内にある
福島県南相馬市の畜産農家1軒から出荷された黒毛和牛。
この11頭の牛肉は市場内に留め置かれて、
市中には流通していませんが、
同じ畜産農家の黒毛和牛は、
5月30日に2頭、
6月30日に3頭が芝浦と場で処理されていて、
既に市中に流通しています。

福島県では、
出荷する際、
体表面のスクリーニング検査をしています。
その数値は福島県のホームページに公表されており、
今まで、基準値以上の牛(生体)は発見されていませんでした。

しかし、今回の事態で、
牛の体表面の検査をしても、
内部の肉の放射線量は分からないということになります。
つまり、無意味な検査だということになってしまいます。

芝浦では、
放射性物質についての特別な調査はしておらず、
厚労省からの指示が今までに5回あり、
その際に行ったサンプリング調査(抜き取り調査)では
いずれも基準値を下回っていたといいます。


今まで事務局長は、
このブログでも、
「福島県の肉は不安だ」
という風評に対して、
牛肉の放射能汚染はない
と主張してきました。
その根拠は、下のようなものでした。

「牛たちは屋根のある牛舎で飼育されており、
空から降下する放射性物質にさらされてはいません。
食べているものは、飼料メーカーで製造された配合飼料で、
牧草を食べているわけではありません。
飲んでいる水は水道水で、雨水を飲んではいません。
つまり、家の中で生活している人間と同様です。
屋内で基準以上の放射線量は発見されていません。

今まで生きた牛や牛肉について
どんな検査を受けても
危険な放射線量のあるものが出ていないのは、
以上の理由によるものです。
豚も鶏も同様ですから、
放射能の心配は無用です。」


しかし、今回の事態で、
この主張は、
ことごとく覆されてしまいました。

今回の畜産農家で育った牛は、
屋内で飼育されていました。
食べていたのは、県外で作られた飼料とワラ。
水は井戸水だったといいます。

この畜産農家が牛に何を食べさせ、
何を飲ませたか                                 
を明らかにすることから始めなければなりません。

南相馬市は市外への牛の移動の自粛を決定。
福島県は県内で解体処理される肉牛について
放射性物質の全頭検査導入を視野に
検査強化の検討を始めました。
サンプリング調査の個体数も増やす方針だといいます。

同じ畜産農家が出荷した肉牛6頭が
5〜6月に東京食肉市場を通じて流通していたので、
都は追跡調査をしなければなりません。

いずれにせよ、
今まで主張していた
「肉は安全。
風評被害に惑わされるな」
という主張の根拠を失ってしまい
これからしばらく暴風雨にさらされそうです。






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